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多嚢胞性卵巣症候群ってなに?まとめ

多嚢胞性卵巣症候群とは20人に1人という高い割合で起こる、他人事ではない病態です。妊娠を希望してから初めて気が付く人も多いとか。病院では聞きづらい詳しい説明をまとめてみました。

更新日: 2016年05月09日

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この記事は私がまとめました

pinoyukoさん

多嚢胞性卵巣症候群とは

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)とは、若い女性の排卵障害では多くみられる疾患で、卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない疾患です。自覚症状としては、(1)月経周期が35日以上(2)月経が以前は順調だったのに現在は不規則(3)にきびが多い(4)やや毛深い(5)肥満などです。PCOSでは、超音波で卵巣をみると10mmくらいの同じような大きさの卵胞がたくさんできて卵巣の外側に1列に並び、なかなかそれ以上大きくならないことが特徴で、ネックレスサインと呼ばれます。

多嚢胞性卵巣症候群は病気ではない

多嚢胞性卵巣症候群というのは長い名前のために、「polycystic ovary syndrome」という英語の病名の頭文字をとって、PCOSまたはPCOと呼ばれます。

PCOについては病気と捉える方が多いのですが、病気というより、一連の病的な状態(病態)と捉えた方が的確です。

PCOと診断されても、そのほとんどは軽度なものが多いので、あまり深刻に捉える必要性はありません。しかし、医療機関にてきちんと検査し、治療をしていくことが大事です。妊娠するためには治療を行い、良い卵を排卵させることがポイントになります。

どうして排卵がうまく行われないかというと、卵巣内の男性ホルモンが多いことが原因といわれています。自覚症状の(3)や(4)は男性ホルモンが高いことによる症状です。男性ホルモンを高くさせている原因は、脳から出ているLH(黄体化ホルモン)と血糖値を下げるインスリンというホルモンの作用です。それらが正常より強く卵巣に作用していて男性ホルモンが局所的に上がっていると考えられています。ですからPCOSの方は、生理中の血液検査で脳から出るゴナトロピン(LHとFSHのこと)をはかるとLHがFSH(卵胞刺激ホルモン)より高くなるという特徴があります。また、血中の男性ホルモンの値も軽く上昇していることがあります。

不妊の原因になることもある

●若い女性の20人に1人は「多嚢胞性卵巣症候群」?!
赤ちゃんが欲しい!と思ってからなかなか妊娠できない、また、妊娠しても初期流産をすることが多い。

こんな女性は「多嚢胞性卵巣症候群」通称PCO(PCOS)である可能性があります。

もともと卵巣にはたくさんの卵細胞があり、月に一つずつ成熟し排卵します。

卵細胞は卵胞と呼ばれる袋に包まれていて、 成熟するとこの袋が大きくなり破裂して正常な排卵を起こします。

PCOではこの卵胞が卵巣の中にできるにもかかわらず、成長して破裂しないため、たくさんの卵胞が卵巣の壁にくっついて厚くなってしまいます。

正常な排卵が行われない排卵障害として、不妊症の大きな原因のひとつになっています。

●あなたはいくつあてはまる?いますぐチェック!
PCOの人には次のような特徴があると言われています。

1)生理が時々抜けたり、周期が長い(35日以上)。しばらく来ないときもある。
2)しばらく来なかった生理が来ると、出血量が多い。
3)ニキビが多い、または思春期に他の人よりニキビが多かった。
(顔のほか、背中や胸にもニキビがある、またはできた。)
4)顔や手足の指、背中などの毛が濃い。姉妹、両親の毛が濃い。
5)家族に糖尿病の人が多い。
6)疲れやすく、いぼができやすい。(脇、首回り、股間や性器)
7)脂性肌。体重増加。痩せにくく、特にお腹周りに脂肪が多い。
8)フケが多く、抜け毛が多い。脱毛している部分がある。

多嚢胞性卵巣症候群の原因

PCOの原因
PCOの原因には様々な説があり、未だにはっきりとは解明はされていません。しかし現在のところは内分泌異常、あるいは糖代謝の異常などが考えられています。
内分泌異常
脳下垂体からはLH(黄体化ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)が出て卵巣に働き、卵胞の発育を促しますが、PCOでは、このうちLHの分泌が増えてFSHとのバランスの乱れがおこり、卵胞がうまく発育できないようです。
排卵がおこらないと、排卵をさせようとさらにLHの分泌が増えるため、乱れがますますひどくなるという悪循環に陥ります。
糖代謝異常
近年、PCOはインシュリンと関連しているものと思われています。インシュリンとはすい臓から分泌されるホルモンで、グルコースから体にエネルギーが得られるようにするものです。多嚢胞性卵巣により、このメカニズムに影響する細胞ができ、インシュリンの量が増加するためにより、さらに男性ホルモンも増加するのではないかと言われています。(これにより月経不順、毛深くなります。)

たとえ、PCOSと診断されても、自力で排卵があれば、自然妊娠が可能です。

ところが、排卵しづらく、排卵日の特定が困難だったり、排卵の回数が少ないために妊娠しづらくなっていたり、無排卵の場合は治療が必要になります。

妊娠を希望する場合の治療方法

妊娠・出産を希望する場合は、排卵誘発剤(クロミフェン)を使った治療を行う。それでも排卵がなければ別の薬を加えたり、腹腔鏡ふくくうきょうを見ながら卵巣表面の小卵胞にレーザーなどで穴を開ける「腹腔鏡下卵巣焼灼しょうしゃく術」を行ったりして、新たな卵胞の発育や排卵を促す。それでも難しければ体外受精を試みる。こうした治療により、PCOSの患者も妊娠・出産できるケースが増えている。

自然妊娠もできる!諦めないで。

PCOSで不妊治療を続けて3年。タイミング法から人工授精、体外受精へと進みましたが治療途中で過剰卵巣刺激症候群(OHSS)になってしまい、薬漬けの生活に疲れ果てて中断。鍼治療で体作りに専念することにしました。3カ月治療を続けた所、基礎体温が安定しだし体調も良好に。そろそろ体外受精を、と思った矢先に自然妊娠していることが判明しました。やはり、体の状態を整えることが一番大切だと思いました。

平均よりちょっと妊娠はしにくいかもしれません。
でも、体質改善をしていけば、自然妊娠も不可能ではありません。

「運動」と「食事療法」で糖代謝をあげてゆくことが大事です。

  特にPCOの方は、肝機能が弱いために・・・代謝を司る肝臓の機能を改善することがPOINT

  肝臓はストレスとも関連性が高いために・・・ストレスを減らすこともとても大事です。

多嚢胞性卵巣症候群と診断されてもすぐに高度不妊治療に踏み切らなければ妊娠できないわけではありません。まずは食生活や温める服装から始めて鍼治療・タイミング法でストレスのかからない妊活をしましょう。

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