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自分の運命が簡単にわかっちゃう!? DeNAも参入『遺伝子検査』が人生を変えるかも

国内外で「遺伝子検査サービス」が盛況を見せつつあります。自分の将来的な病気のかかりやすさや体質など、数百項目について統計学的に遺伝的な運命を知る事ができるこのサービス。DeNAも参入を発表した「遺伝子検査サービス」についてまとめます。

更新日: 2014年07月10日

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DeNAが遺伝子検査サービスへの参入を発表

▷ DeNAライフサイエンスは6月9日、新たに今夏より遺伝子検査サービスを始めると発表。

携帯電話向けゲーム大手のディー・エヌ・エーは、唾液で病気のリスクなどを調べる遺伝子検査サービスを来月中旬に始めると発表しました

ディー・エヌ・エー(DeNA)は4月に設立した新会社DeNAライフサイエンスを通じて、8月に消費者向け遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」を提供開始すると発表しました。

MYCODEは、検査を受けた人の遺伝子情報を読み取り、がんや生活習慣病、その他疾病リスクと肥満や肌質などの体質関連を合わせ、最大283の検査項目に関する情報を提供するサービス

この遺伝子検査サービスは、何か特別な人向けではなく、一般の個人向けのサービスです。

検査を受けた人の遺伝子情報が統計学的にどのような特徴を持つのかを提示するほか、疾病リスクを低減する可能性のある生活習慣へのアドバイスなどを行う

遺伝子解析に関する1400報あまりの研究論文から厳選した400報を超える論文をベースに、検査を受けた方の遺伝子情報が統計学的にどのような特徴を持つのかを導き出し、解りやすく結果を提示すると共に、疾病リスクを低減する可能性のある生活習慣へのアドバイスなども提供

DeNAの取締役でファウンダーの南場智子氏は「現時点で可能な(遺伝子検査)サービスの中では最もクオリティの高いサービスを実現するめどがついた」と話しています。

価格は9800円~2万9800円の3種類

3種類のコースが用意されており、全ての検査項目を網羅した「オールインワン280+」(税別2万9800円)、がん、生活習慣病、体質から100項目を選んだ「ヘルスケア100+」(税別1万9800円)、肥満、肌質、髪質など体質に関する35項目を選んだ「カラダ30+」(税別9800円)から選べるとのこと。

遺伝子検査では何が分かるの?

▷ 遺伝子は生物の遺伝情報を担う主要因子。全ての生物でDNA上の塩基配列に書き込まれた情報。

検査を受けた人の病気のかかりやすさ、体質などの統計的傾向を知ることができます

自分が将来どんな病気にかかりやすいのか統計的に知ることができます。

個人が持って生まれた特性を調べる事が出来る

遺伝子が人の能力に与える影響、遺伝子同士が関係して及ぼす作用など、遺伝子が果たす機能について様々な研究が進んでおり、それを元にして個人の生まれ持った特性を知る事ができます。

自分が将来かかるかもしれない病気の傾向が分かれば、病気になってから対処するのではなく、あらかじめ生活習慣に気を配ったり、病気の予防に注意したりすることも可能となります

「自分が将来○%の確率で○○病になる」と予め分かれば、先手を打って対策も可能に。

検査に必要なのは唾液だけ。注射や針など痛みは一切なく、唾液を採取、郵送するだけ

遺伝子の採取は唾液から。痛みを伴うものではなく、気軽にできることも魅力です。

遺伝的要因による発症可能性の極めて高い遺伝性疾患や家族性腫瘍は対象外

遺伝性疾患などについては、医療行為である診断にあたるため遺伝子検査では除外されています。

既に浸透しつつある遺伝子検査

個人向けの遺伝子検査サービスは今や珍しいものではなくなりつつある

アメリカでは既に普及しており、日本でも10社ほどが遺伝子検査サービスを提供しているようです。

遺伝子検査は、医療分野や農業、人類学など広範な分野で活用されています

アメリカの有名女優、アンジェリーナ・ジョリーさんが、自分が受けた遺伝性乳癌の遺伝子検査の結果に基づき、未発症の健康な乳房を切除した事実を自ら公表しました

遺伝子検査によって乳がんのリスクが87%もあることが発覚したアンジェリーナ・ジョリーは、まだ健康な乳房を切除することを決意。この報道は物議を醸しました。
この意思決定には、56歳で癌により死去した彼女の母親の存在も大きく影響していたようです。

▷ 遺伝子検査の結果を受け、まだ健康な乳房を手術で切除した米女優のアンジェリーナ・ジョリー。

不利益よりも利益の方が勝っていると理解されれば新たな予防医学的技術であってもあっさり普及していく可能性が日本でもある

目指すべきパーソナルゲノム医療とは、 個人個人の生命の言語であるDNA配列を解析し、自分の生命の設計図である遺伝子(パーソナルゲノム)の特徴を知り、自分のかかりやすい病気を発症前から環境を含め予防、治療していくこと

従来同一の症状に対しては画一的に行われていた医療が、各個人の遺伝子の特徴にあわせてより個人に最適化された形で提供されるという大きなメリットが期待されています。

今後、遺伝子解析の技術はさらに進歩し、検査でより多くのことが明らかになっていくだろう

研究が進むにつれ、こういったサービスはより一層浸透していく可能性が大きい。

気軽に受けられるけど…まだまだ課題もあった

▷ 手軽に自分の遺伝的傾向を調べられるDeNAのMYCODE。

あなたは、どうする…?

もっとも懸念されるのは、検査から得られる情報でかえって自身が悩んでしまうケースです。提供される情報は、あくまで遺伝情報に基づいたリスクであって、実際にその病気を発症するのかは誰にも分かりません

得られた結果はあくまで可能性。
遺伝子検査サービスの結果によって、かえって快適な生活ができなくなるリスクも…。

同じ骨粗鬆症の罹患リスクを割り出すにしても、ある企業はエストロゲン受容体αとインターロイキン6のSNPを、別の企業は骨グラたんぱく質(BGLAP)とビタミンD受容体のSNPを解析するといったように、解析対象が異なるケースは珍しくない

同じ人の遺伝子を検査しても、事業者によって参考にしている文献が異なるため、結果が異なるという課題があります。

科学的根拠に乏しいという指摘もあり、検査結果の信頼性の確保が課題となっています

実に様々な研究論文の中から、信頼できるものを厳選しているとはいえ、まだまだ研究の余地はありそうです。

結婚前に婚約者に対してこの検査を強要したり、保険加入の条件に使われるといった可能性も

米国では既にこのような行為を禁止する法律が制定されていますが、日本ではガイドラインの作成が検討されているという段階です。

子ども(未成年者)を対象とした遺伝子検査について,「将来の自由意思の保護という観点から,未成年者に対する遺伝学的検査は,検査結果により直ちに治療・予防措置が可能な場合や緊急を要する場合を除き,本人が成人に達するまで保留するべきである」

不完全ながら、もしかしたら将来を大きく左右しかねない子供の遺伝子検査については慎重な意見が多いようです。

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