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時間がない…でも「薬だけ下さい」はNG!正しい病院ルール

症状は同じだし、お薬だけ無くなっちゃったので処方箋かお薬だけ欲しい…。と、思ったことありませんか?それはNGなのです。理由まとめ。

更新日: 2017年10月03日

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「薬だけ出して下さい」と言って、断られたことありませんか?

この間かかったばっかりだし、症状は変わらない。それに仕事や学校で、待つ時間もないんだよね。薬だけ出してもらえれば診察いらないんだけど…。

そういう方少なからずいると思います。実際、病院窓口でそう言われる方、非常に多い!

でも、受付の人はダメと言う…なんで?

融通きかないなー!なんて、思ってません?

それはずばり、法律違反だからです!

法律違反は出来ません!ちゃんと知ってね!

医師法 第20条に定められています

第4章 業 務
第20条 医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せんを交付し、自ら出産に立ち会わないで出生証明書若しくは死産証書を交付し、又は自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。但し、診療中の患者が受診後24時間以内に死亡した場合に交付する死亡診断書については、この限りでない。

ここで関わってくるのは「医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せんを交付(略)してはならない」、の部分ですね

つまり「薬だけ下さい」は、医師に「法律違反して下さい」と頼むようなもの

責任を問われるのは、要請した患者さん側ではなく医師側です

当然医師は断りますよね、犯罪行為になってしまうんですから。
ひとりの患者さんの都合の為に、法律違反は出来ません。

そうだったのか・・・ん?でも、ちょっと待って

いやしかし、わたしは見たのだ

薬だけ出してもらってる人、見た事あるんだけど!

そう言われる方も非常に多い!

そして実際に、薬だけ出してもらっている人もいるのです。
法律違反じゃん!と思うでしょうが、実は例外があるのです。

「診療報酬制度」に規定があるのです

で、この『無診療投薬』。もちろん医師法違反なはずですが、実はそうでもないのです。
医師の診療にはもうひとつとっても大切な「診療報酬制度」というのがあるんですが、そこにこう規定されています。
「投薬は本来直接本人を診察した上で適切な薬剤を投与すべきであるが、やむを得ない事情で看護に当たっている者から症状を聞いて薬剤を投与した場合においても、再診料は算定できるが、外来管理加算は算定できない。」(この場合、看護に当たっている者とは家族を想定しており、看護師などは該当しない)
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要するに、やむを得ない事情があれば、ご家族さまだけが来院しても処方箋を渡していい、ってことです。

(2010年)4月の診療報酬改定の際に、厚労省は「投薬は本来直接本人を診察した上で適切な薬剤を投与すべきであるが、やむを得ない事情で看護に当たっている者から症状を聞いて薬剤を投与した場合においても、再診料は算定できるが、外来管理加算は算定できない。また、多忙等を理由に、ウに該当する診療行為を行わず、簡単な症状の確認等を行ったのみで継続処方を行った場合にあっては、再診料は算定できるが、外来管理加算は算定できない。」と通知しています。さらに医療機関からの問い合わせに対して、「いわゆるお薬受診では外来管理加算が算定できないことを念入りに表現した。」と回答しています。
 
お役所らしい難解な言い回しではありますが、要するにおくすり受診は厚労省も認めているわけです。しかも本人でなくてもよいのです。ただし、一定の要件を満たす必要があります。

簡単に言うと↓
・再診料(さいしんりょう)…同じ病気で2回目以降に診察をうけたときの診察料
・外来管理加算(がいらいかんりかさん)…医学的な計画に基づいて診療を行った再診時のみ取る事ができます。処置(創傷処置や麻酔行為など)、リハビリ、精神療法、厚生労働省が定める検査を行った時は算定できません(診療所と200床未満の中小病院の場合)

結局、「やむを得ない事情」にあてはまらないことが多い

なにやらややこしい…
結局基本的にだめってことですね

「仕事が忙しい」「部活を休めない」等々は「やむを得ない事情」ではありません

この「やむを得ない事情」の判断基準は、はっきりとは決まっておらず、病院によってまちまちなのが現状ですが、だからといって適当な判断基準で投薬をしているわけではありません
例え寝たきりになってしまった患者さんだとしても、投薬を許可せず往診してもらえる病院を薦める場合もあるのですから・・・

医師は「医師の仕事」をしているわけです

免許が必要な職業ですからね

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