2006年6月4日

小山市で幼い兄弟2人を殺害したとして一審の宇都宮地裁で死刑判決を受けた下山明宏被告(41)が4日、控訴審開始を待たずに病死した。小林一斗(かずと)ちゃん(当時4)、隼人(はやと)ちゃん(同3)の遺族は「罪を償わせたかった」と悔しさをにじませる一方、弁護人は突然の死に驚きを隠さなかった。
 「きちんと罪を償わせたかったのに、残念でショック。被告に子どもと同じ苦しみを味わわせて、償いをさせたかった」。事件で2人の孫を失った黒須シゲ子さん(64)は6日、小山市内の自宅でそうつぶやいた。
 黒須さんのもとには5日夕に検察関係者から「下山被告が死亡した。かぜをこじらせたことによる病死」と連絡があり、被告人の死亡により裁判が終結することを告げられたという。
 黒須さんは今も毎日、2人の遺影に手を合わせている。5日夜には下山被告の死亡をすぐ報告し、「天国で万一、あのおじちゃんの姿を見ても、今度はもうついていっちゃいけないよ」と話しかけたという。
 「下山被告はちゃんとした反省の態度もなかった。事件を本当はどう思っているのか知りたくて、(裁判の行方を)見守っていたのでくやしい」。公訴棄却の見通しに黒須さんはそう言って顔をゆがめた。
 下山被告の主任弁護人の白井裕己弁護士によると、下山被告と最後に会ったのは5月9日午後。東京拘置所の接見室に現れた下山被告は車いす姿だった。腕には点滴をしており顔色は青黒かったが「受け答えは普通にできた」という。
 「おれは大変なことをした。2人には本当に申し訳ないことをした」。この日も反省の言葉を口にしていた。「早く元気になってがんばりましょう」と語りかけると笑顔をみせた。だが「生への執着があまり感じられなかった」と振り返る。
 5月30日に予定されていた第1回控訴審は体調不良を理由に延期され、ついに開かれることはなかった。助命嘆願を求める署名などを材料に情状酌量を訴えていく予定だったという。白井弁護士は「まさかこんな結末になるとは。やったことはとんでもないが、哀れな人生だったと思う」と話している。

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