その「逮捕監禁致傷事件」が発覚したのは、顔に大きな青アザを作った若い男が、5月19日の昼間、足立区にある竹の塚警察署に駆け込んできたからだった。
 男性は足立区内に住む花屋に勤めている27歳の店員。彼の供述によれば、顔見知りの男に因縁をつけられて、午前2時ごろから朝の7時ごろまで5時間もの間、監禁され、暴行を受け続けたのだという。
 警察関係者がいう。
「事情を聞くと、見も知らぬ女性のことで、知人のチンピラから絡まれたということでした。車のトランクの中に監禁されて、埼玉県三郷市のスナックに連れて行かれ、ボコボコに殴られたのです。怪我の具合は全泊10日ほどでした。驚いたのは、被害者がその犯人は16年前、足立区の綾瀬で起きた女子高生コンクリート詰め殺人事件の犯人の1人だと証言したからです」
 確かに、この花屋の店員が証言した通り、事件の犯人、神作譲という33歳の男を調べると、彼は16年前、女子高生を監禁し、殺害した4人の犯人グループの1人だったのである。
 当時、17歳の神作がコンクリート詰め殺人でどのような役割を果たしていたのかを見る前に、まずは、今回、起きた逮捕監禁致傷事件の顛末をご紹介しよう。
 被害者の知人の1人が説明する。
 「神作は、被害者が働いていたフラワーショップの社長の知人の若い衆だったのかな。6~7カ月前に、その社長の知人が店に来たとき、一緒に付いて来ていたんです。身長は190センチ近いがっちりした大男で、一見して、その筋の人という雰囲気があった。たまたま、店で働いていた被害者と顔見知りになっちゃったわけです」
 その場で意気投合したということでもなかったが、それ以降は、道で顔を合わせれば挨拶をする程度の間柄になったのだそうだ。ところが、なぜか今年の春先、突如、神作が被害者の男性に急接近したのである。ここから先は、被害者自身に語ってもらおう。
 「時々、撲の携帯に電話が掛かってきていたんですが今年の3月か4月ごろに、突然、夜中の2時に、僕のマンションを訪ねてきて、ズカズカと上がりこんでしばらく世間話をして帰っていきました。ところが30分くらいすると、また来て、〝俺の財布がなくなった″って言いながら、勝手にたんすやクローゼットを開けて僕の部屋を家捜しするんです。〝財布がねーんだよっ、どこを捜してもねーんだよっ″とか言いながら……。でも、断ることもできなくて……」
 こんな傍若無人な態度に文句一つ言えなかったのは、神作の外見を怖れたからだけではなかったという。

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