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貴殿・貴女・貴方・貴台・貴職…意外とややこしい「二人称の敬称」の意味と使い方

ビジネスメールやお礼状の手紙で用いることの多い二人称の敬称。ざっとあげただけで貴殿・貴女・貴方・貴台・貴職・貴兄・貴下・貴公・貴君・貴姉・貴嬢・貴様と様々な種類があります。ここでは、これらの人代名詞の読み方・意味・使い方・使い分け方をまとめます。

更新日: 2016年02月12日

springspringさん

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貴殿・貴女・貴方・貴台・貴職・貴兄・貴下・貴公・貴君・貴姉・貴嬢・貴様…。これらの意味と使い方を見ていきましょう。

▶利用頻度の高い「二人称の敬称」

◆まずは基本中の基本「貴殿」

読み方:きでん

意味と使い方:
「貴殿」は利用頻度の高いオールマイティーな二人称の敬称。手紙・メール・ビジネス文章で多く用いられる。

「貴殿」の代用表現(言い換え)は、かたい文章なら「貴台」が用いられることが多い。

「貴殿」とは、目上または同等の男性に対して用いる敬称

「殿」という言葉は、古来より宮殿や貴人の邸宅、寺院の建物などを指す言葉であった。

女性から男性へ使ってもおかしくありません

手紙・メールに限らず、会話文・口語表現(弔辞でよく耳にする)にも使えます。

《「貴殿」の使い方・例文》
「貴殿の御尽力の賜物と感謝しています」

もちろんビジネス文章で用いても問題のない表現。

◆女性に対しては「貴女」がオールマイティー

読み方:きじょ(口語表現で「あなた」と呼ぶことも)

意味と使い方:
主に手紙文・メールで用い、女性に対する敬意を表す。対義語で「貴男」という表現もあるが、こちらはあまり一般的ではない。

◆口語表現でよく用いられる「貴方」

読み方:あなた・きほう

意味と使い方:
「貴方」は口語表現でよく用いられる。丁寧さ・親しみがこめられており、男女どちらに対しても使える表現。複数形では「貴方たち」「貴方がた」となる。

「貴方」と言うのは、自分と同等、あるいは同等以下の者に使う

奥さんが旦那さんの事を「あなた」と呼ぶのも、同等であり、また敬意を込めているという意味合いが含まれている。

《「貴方」の使い方・例文》
「貴方の考えを教えてください」

特に会話・口語表現で多く用いられる。読み方は「あなた」。

◆「貴殿」のかわりに用いられることが多い「貴台」

読み方:きだい

意味と使い方:
「貴殿」の敬意がさらに高まった表現。貴殿と同様に、「台」の字は宮殿や貴人の邸宅などが由来。

「台」の字を用いた類似の表現には「尊台」「高台」があるが、現在では、ほとんど用いられない。

「貴台」は個人に対する敬称

貴殿とほぼ同じ意味。

「貴殿」に比べ「貴台」の方がより丁寧な表現

「台」は、本来、土を積み固めて作った壇のことであり、そのような壇の上に立てた建物も台と呼ばれた。いわゆる宮殿・邸宅・寺院などを指す言葉。

《「貴台」の使い方・例文》
「謹啓 初春の候、貴台にはますます御清栄のこととお慶び申し上げます」

手紙文での、この様な使われ方が一般的。

▶注意したい「二人称の敬称」

◆役職に対する敬意だが、注意したい「貴職」

読み方:きしょく

意味と使い方:
「職」は職業・役職という意味ではなく、「職(しき)」という官吏(国家公務員)をさす言葉が語源。

したがって、ビジネス文章などではあまり用いられない。ちなみに自分のことをさす「小職」も、民間企業に勤める人は、本来使うことは不適切。

「貴職」は一般に公的な役職にある人に対する文語的な尊称

民間企業で使うと堅苦しく場違いの感があります。

▶親しい間柄への私信では

◆親しい間柄で用いる「貴兄」

読み方:きけい

意味と使い方:
特に親しい間柄の同輩・先輩に対してかしこまった際に用いられる言葉。ビジネス文章やビジネスメールではあまり使われず、私信で用いられることが多い。類義語・同義語として「大兄(たいけい)」という言葉もある。

同等・上位の男性に対する文語的な二人称の尊敬語

主に手紙文で,男性が親しい先輩や同輩に対して敬意をもって用いる語。

《「貴兄」の使い方・例文》
「貴兄のご活躍をお祈り申し上げます」

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