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退蔵益って知ってる?換金されない宝くじ・使われない電子マネーの行方

仕事の現場で退蔵益なるものの存在を耳にしました。宝くじや電子マネーの盲点が個人的に目から鱗だったので、さっそく調べてまとめてみました。

更新日: 2017年08月16日

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hitonamiさん

◆退蔵益ってなに?

退蔵益とは、前払いでサービスを売ったとき、結局消費者がサービスを消費しなかった時に出る利益。

退蔵益が成り立つためには基本的には前払いで商品やサービスを後から受け取るのが前提である。

映画の前売り券を渡し、1万円を受け取ったが、建前上は「1万円を受け取り、お客さんに返さないといけない借金を背負った」という考え方になる。実際に映画が上映された時点で、借金の債務は消え、1万円分の収益になる。

退蔵益とは、前払型の金券やクーポンなどを購入した顧客がその権利を行使しないことによって販売元に発生する利益のこと。商品券などの金券や、プリペイドカード、事前チャージ型の電子マネー、事前購入型クーポンなどを購入した顧客が、それを使用しないときに発生する利益。

◆手にした権利を行使しないのは少数派じゃないの?

当たりくじの換金率は 94.27% でした。つまり 5.73% が有効期限切れによる失効です。有効期限切れによる失効額は 約50億円 でした。宝くじを買って当たったのに換金しないって、なんとも、もったいない話ですね

平成23年の年末ジャンボ宝くじのお話。

スターバックスコーヒージャパン。ここは、スターバックスカードという自店舗だけで使えるカードを発行しています。2011年3月期の決算の数字を見ると、プリペイドカード失効益という科目で1.4億円計上されています。

電子マネーなんかは2%くらいは使われないまま期限を迎えたり、眠ったままになっているらしく、100億動いているなら2%で2億。2億がそのまま利益になるならビジネスとしてむちゃくちゃ美味しい。

◆どうもヒトの心理(怠け癖的な)の裏を付いているらしい

英会話スクールに通おう!と思って入会金&回数券買っていかなかったり、ジム通おう!と思って入会金&月謝引き落としのままズルズルいかなかったり、そういう変な怠けゴコロに思い当たる節がない人は本当に少ないはず。

あえて利用期限がゆるいのも、締め切りがだいぶ先だと仕事を先延ばしにするという、人間に一般的に見られる性癖を応用しているといえます。

不思議というか恐ろしいというか「損した」という気分があまりないんです。なんでだろうと考えてみると、たぶん「買った時点で満足した」んだと思います。

人は何かにお金を使うことでストレスを解消したり、自己啓発にお金を使うことで満足するということでしょう。あなたの家にも一度だけ着てタンスにしまっている服や、使わない小物、本などがたくさんあるはずです。

そして使わないまま忘れられていくのです。人は忘れる生き物らしいですから。

◆探せばめっちゃある退蔵益ビジネスの例

nanacoカードやwaonなど、小売業の雄がプリペイド電子マネーに全力投球していることはよく知られていますが、他にもいろいろあるようです。

最近では、グルーポンのような期限付き電子クーポンの販売業者が収益性が非常に高い理由のひとつにこの退蔵益があると言われている。

電気量販店では電化製品を買う際に独自の5年間保証などの有償サービスを進められることがあるが、これも退蔵益ビジネスだ。

購入額に応じてポイントが付き、そのポイントが貯まると、商品購入に使えるというもの。これは、より複雑で、いやらしい退蔵益ビジネスである。ポイントと商品の交換に「500ポイントで500円の商品券に交換」と、最低交換単位を設定することで、端数は退蔵益となる。

また、有効期限を設定することで、失効分がまるっと退蔵益となる。

携帯業界の主要モデルのひとつになった、月額課金はするがサービスを利用しないゴーストユーザーを多く抱えることで儲けるという忘却ビジネスも、退蔵益に類似している。

フィットネスなどはホリエモンや博之氏らも注目する「退蔵益ビジネス」であり、利用使用してもしなくても一定の料金がかかります。つまり会員を増やせば増やすだけ収益が上がっていきます。

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