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栄養欠乏としてのビタミンDが招く「くる病」が増加・症状と予防は?

「くる病」という言葉はTVや雑誌で何度か聞いたこと事もある人もいると思いますが、発病するのは生後3カ月から6歳くらいまでの乳幼児が発症しやすく、日光浴とビタミンDなど環境や栄養面から予防できるという。

更新日: 2014年07月31日

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sun3355さん

くる病

「くる病」が増えているという。テレビの健康番組で取り上げられているので、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

日本人の栄養状態が悪かった戦後の一時期、特に日照が乏しい地域の子どもたちに多く見られたが、食料事情の改善に伴い、最近ではこの病名を聞くことさえまれになっていた。

くる病は、成長期(骨の発育期)の小児でカルシウムが骨に沈着せず、軟らかい骨の組織が増加している状態。多くの場合、骨の成長障害、骨格や軟骨部の変形を伴う。足に加重が掛かり、O脚になる幼児が多い。

カルシウムが骨に沈着せず、骨の中に軟らかい組織(骨もどき)が増加している状態をいいます。セメントが固まっていない、ドロドロとした鉄筋コンクリート建造物を想像するとわかりやすいかもしれません。

20年ほど前から、くる病の子どもがぼつぼつ見られるようになり、最近の小児専門病院では、特に珍しい病気ではなくなっている。

生後3カ月から6歳くらいまでの乳幼児に発病する

発病するのは生後3カ月から6歳くらいまでの乳幼児だが、親などが子どもの異変に気づいても、くる病が原因だと判明するまでに時間がかかるケースが多いという。

乳幼児のビタミンD欠乏症では、骨に異常が起き、まず歩き方がおかしくなるが、乳幼児はもともと0脚なので、親は本当のくる病になるまでは気が付かないという。

たとえば、おむつから出ている脚と脚のあいだが開き過ぎていたり、転びやすかったりするので最寄りの医療機関を訪ねてみても、「おむつが大きいから」「歩きはじめだから」と片付けられてしまうことも少なくないからだ。

放っておくと成長に影響

「くる病」は、骨の成長を妨げたり、変形させたりします。そのため、ひどいO脚、成長障害、歩行障害を引き起こします。

くる病で骨の変形を起こしてしまうと、骨の固定や手術による矯正が必要になり、治療にかかる時間も負担も大きくなります。

骨の変形が起こってしまう前に早期診断し、早期治療を始めることが重要です。まずは影響の大きい栄養面から改善して悪化を防ぎます。

くる病の原因

日光を浴びずに母乳栄養での育児を続けた影響からか、乳幼児がビタミンD欠乏性くる病になる事例が報告されている。小児科医らは「子供の成長には日光は不可欠。妊娠期から適度な日光浴とバランスの良い食事を取ってほしい」と呼び掛けている。

ビタミンDを多く含む食品は卵、魚類ですが、アレルギー疾患の増加に伴い卵の摂取を控えることが増加したことや、魚離れが再度増加してきたことが原因の一つです。

また、日光照射による皮膚障害を過度に忌避する最近の風潮も原因となっていると思われます。

ビタミンD摂取不足や日光照射の不足以外に、肝臓病などの消化器疾患によるビタミンDの吸収の不足、慢性腎臓病によるビタミンDの活性化の不足などもくる病の原因になります。

また珍しい原因としては、遺伝的に腎臓でビタミンDを活性化できない場合やビタミンDの作用を細胞に伝える蛋白質に問題がある場合があります。

「日本人で完全母乳で育てているのは半数を超える。人工乳の場合、ビタミンDは十分だが、完全母乳で育てるには、皮膚でのビタミンD合成が不可欠」

また、母乳のときにビタミンDが不足しても、離乳食で不足分が戻れば骨に異常は残らないため、気が付かないうちに治っている子が多い。しかし、離乳食でうまくいかないと簡単にビタミンD欠乏症になっていく。

日光浴とビタミンDなど環境や栄養面から改善

まずは、お母さんが栄養バランスの良い食事を心掛けて、ビタミンDの多い食品(卵黄、魚、乾燥しいたけなど)を積極的にとること、母子ともに極端に紫外線を避けずに帽子をかぶって散歩や外気浴をすることなどでビタミンDが不足しないよう心掛けることが、くる病の予防につながります。

適度な日照とは、顔だけなら週2時間日照を受けること、顔と手足ならば週30分間の日照を受けることをいいます。つまり、乳児にとって、1日5分間程度の日光浴は必要だということです。日照を受ける機会が少なくてもっぱら母乳で育った乳児では、くる病の危険が高くなります。

意識的に日光を浴びることが大切!

加えて、生後5~6か月になったら離乳食を開始し、1歳半頃までには母乳だけでは不足しがちな栄養を食事から摂れるようすることもとても重要です。

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