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山奥の送電線ってどうやって作ったのだろう。鉄塔の建て方や電線の張り方を調べてみた。

電車の窓から見える景色の中によくある送電線。当たり前のように風景に溶け込んでいるが、こんな大規模な構造物をいったいどうやって作ったのだろうか。国土の大半を山におおわれているこの国で、これだけのものを作るには技術や知恵が詰まっているに違いない。その世界に足を踏み入れてみた。

更新日: 2014年08月11日

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MasterChiefさん

日本中に張り巡らされた送電線

日本の隅々にまで張り巡らされた、亘長8万kmにおよぶ送電線と24万基の鉄塔は、多くのラインマンが協力し合ってつくりあげてきました。

送電線は、発電所と変電所、あるいは変電所どうしの間を結んで、大量の電気を高電圧でムダなく効率よく送る重要な役目を果たしています。

最も高い鉄塔

220KV中四幹線
 本送電線は、瀬戸内海を横断箇所で海面上42mの電線高さを確保するため最も長い径間長の鉄塔では214mの電線支持点高さ(上相)を必要とし、更にその上部に12mの避雷針高さを加えて、
鉄塔高226mとなり、我が国で最も高い鉄塔となった。

耐雷設計として上相から12mの長さの避雷針が伸びている。

最も長い径間長(径間長とは、鉄塔中心から次の鉄塔中心までの鉄塔間の水平距離のこと。)

220KV中四幹線
 本送電線は、瀬戸内海を横断して、本州の広島変電所と四国の伊予変電所間を結ぶ送電線であり、1961年(昭和36年)に電源開発株式会社により建設された。 径間長2,357m。

瀬戸内海海峡を長径間で横断する。

資機材を運ぶ方法

公道から遠く標高差のある建設現場で運搬道路が作れない場合は、索道が多く利用されます。索道は、ロープウェイと同じような構造になっています。

索道の設置が不可能な山岳地の鉄塔ではヘリコプターを使います。ヘリコプターの運搬能力に合わせて部材の重量が制限されます。

地形や運搬距離を考えて、索道よりコスト面で有利な場合は、モノレールが使われることがあります。

掘削の方法

バックホウ・クラムシェル等の掘削機で鉄塔基礎の掘削を行う。
掘削深さが20mを越えるような基礎については坑内に小型掘削機を設置するか、あるいは人力で施工する。

鉄塔組立工事

鉄塔は、等辺山形鋼や鋼管を使った部材を組み合わせてつくられています。

大型の鉄塔は高さ100mを超える巨大なものもあり、傾斜地や鉄塔高さに応じて大型クレーンなどを使って組立てられます。

せり上げ機構を持ったクライミングクレーンは鉄塔の内部に設置し、鉄塔が下から組上っていくに従って、鉄柱を継ぎ足してクレーン部分を高くしていきます。高さ100~200m程度まで作業可能で、移動式クレーンが使えない場所の大型鉄塔の工事に使われます。

工事の進行に合わせてクレーンを高くします。

鉄塔部材の取り付け

地上で組み立てられた部材をクレーンで吊り上げ、人の手によってボルトとナットで取り付けます。

トルクレンチによりボルトを締める。

架線工事(延線)

各鉄塔の組立が完了後、架線工事に着手する。
各鉄塔間にワイヤーロープを延線し、電線を送り出すドラム場にてワイヤーロープの端末に電線を接続し、エンジン場にてワイヤーロープを巻取り、各鉄塔間に電線を張っていく。

電線を延線する区間に、最初にヘリコプターを利用してナイロンロープを張ります。この細いロープでは電線と引き替えられないので、徐々に太いワイヤロープに引き替えていきます。

ワイヤ延線の終了後、ドラム場で電線とワイヤロープを接続し、エンジン場でワイヤロープを巻き取り、ワイヤロープと電線を引き替えます。

架線工事(緊線)

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