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人生を狂わせてしまうアルコール依存症の恐怖

若年層を中心にお酒離れが進み禁酒する人たちが増える中で、アルコール依存症の陥る人が増えているようです。しかも女性が増加の背景には社会進出によるストレスが背景にあると言われますが、うつ病、摂食障害など、複数の問題が絡み合うケースが多くなっているなどその危険性は人生を狂わせます。

更新日: 2016年09月09日

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egawomsieteさん

■アルコール依存、知識ばらつき=「強い人危険」9割知らず-内閣府調査

内閣府が8日公表した「アルコール依存症に対する意識に関する世論調査」で、依存症の知識にかなりのばらつきがあることが分かった。正しい知識を複数回答で選ぶ設問で、68.5%が「飲酒をコントロールできない精神疾患」、40.1%が「誰もが依存症になる可能性がある」と答えた一方、「酒に強い人ほどなりやすい」は9.8%、「一度依存症になると治らない」は15.9%にとどまった。

相談先については、「医療機関」が76.2%、保健所など「公的機関」が33.9%で、断酒会などの「自助グループ」は18.2%と認知度が低かった。
 政府は今年5月、「アルコール健康障害対策推進基本計画」を閣議決定した。依存症に関する意識調査を実施したのは今回が初めてで、今後の啓発や支援体制整備に生かすことにしている。
 調査は7月28日~8月7日、18歳以上の3000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は60.5%

■死亡例も多数「大人の急性アルコール中毒」に注意

「東京消防庁の発表では、平成26年中に急性アルコール中毒で搬送された人の年代で最も多いのが20代、次いで30代となっています。30代はむしろ人生の中で最も肝臓の働きが活発で、アルコールの分解能力が高い時期ですが、それを過信して無謀な飲み方をしてしまうケースが多いようです」(アルコール依存症専門医療機関「久里浜医療センター」樋口進院長、以下同)

東京都監察医務院が急性アルコール中毒死147例の分析を行ったところ、20代の死亡例はわずか11。死に至るまで飲んでしまうのは若い世代に限ったことではなく、幅広い年代にわたっているという。

「加齢により危険度が上がるというわけではありませんが、年代を問わず誰でもキャパシティを超えて飲めば危険な状態に陥ります。特に注意が必要なのは、体が小さい人、お酒を飲むと顔が赤くなる人、筋肉量が少なく痩せている人などですね。体が大きい人は肝臓も大きく、筋肉量が多ければアルコールの分解能力も高いとされていますが、それでも油断は禁物です」

また、若い時に比べて「酒が強くなった」などと過信するのも危険だという。

「確かにお酒を定期的に飲んでいると、アルコールの分解に必要な酵素は増えていきます。しかし、持って生まれた体質は変わりませんから、やはり飲み方には気を付けるべきです。特にすきっ腹で飲んだり、いきなり度数の高い酒を飲んだりすると血中アルコール濃度が急激に上がってしまい危険です。一気飲みや、“かけつけ三杯”などももってのほかですね。アルコールを分解する物質はバランスの良い栄養から作られますので、つまみはビタミンやミネラル、たんぱく質、脂肪などが程よく含まれているものがいいでしょう。たとえばチーズなどをつまみながらゆっくり飲むようにしてください」

なお、もし一緒に飲んでいる相手に「つねっても叩いても、なかなか起きない」「激しく吐く」「尿を漏らしてしまう」「寝ている状態で皮膚が冷たい、脈が速く呼吸がゆっくり」などの症状がみられる場合、急性アルコール中毒が強く疑われるという。

「これらの兆候があれば、迷わずに救急車を呼んでください。救急車が到着するまでの間は、ベルトやシャツなどの着衣をゆるめ、吐いたものが喉に詰まって窒息してしまうことを避けるために、体を横にして顔を下に向けてあげてください。早期に適切な処置をすることで死亡の確率は下げられます」

若気の至りで済む学生と違い、大人は職場や家庭への体裁などがちらつき、救急車を呼ぶのをためらってしまいがちだ。しかし、その躊躇がさらなる大事を招きかねないということを、くれぐれも認識しておきたい。

■若者も高血圧へまっしぐら 「1日5杯の酒」が招く恐怖

カナダのモントリオール大学の研究チームが、1日に5杯以上の「大量飲酒」を月に1回でもすると高血圧のリスクが高まるという研究をまとめ、米の青年健康学誌「Journal of Adolescent Health」2016年3月号に発表した。

「月に1回」でも影響あり

欧米の予防医学の分野では、1回で5杯以上のアルコール飲料を飲むことを「大量飲酒」と定義している。ちなみに、日本の厚生労働省では「多量飲酒」と呼び、「1回平均60グラム以上のアルコール量」と定義する。こちらは、ビール中ビン3本分、日本酒3合弱以上に相当する。

若い人の血圧は、カナダの基準では収縮期(高い値)で104程度が正常とされ、120~139は高血圧前症、140以上は高血圧と診断される。

研究チームは、20~24歳の時点で日々の飲酒量データを含む健康記録がある男女756人を対象に、大量飲酒が血圧に及ぼす影響を調べた。その結果、大量飲酒をしない人に比べ、月1回する人は平均で2.6ポイント、週1回する人は4ポイント高かった。また、20歳の時点で大量飲酒を繰り返した人は、24歳の時点でも85%が続けていた。そして毎年1ポイントずつ血圧が上昇していた。

こうした結果から同大のジェニファー・オラフリン教授は「日常的に大量飲酒をしている若者は、長期的な健康の見通しがかなり厳しいと言わざるをえません。いずれ高血圧になるのは目に見えています」とコメントしている。

■酒の飲み過ぎで大脳が10~20%萎縮! 脳の機能障害でうつ病や認知症の原因にも

日経『Gooday』(2015年3月25日/生涯の総飲酒量が脳の萎縮に影響する)によれば、アルコールによる脳の影響を研究する自然科学研究機構生理学研究所の柿木隆介教授は、「アルコールが脳の働きを変化させ、感情のコントロール、平衡感覚、長期記憶に影響を与える」と話す。

 大脳(脳脊髄)には、有害な物質をブロックする血液脳関門(BBB/blood-brain barrier)という脳の関所がある。血液脳関門は、中枢神経のホメオスタシス(恒常性)を守るために、血液から大脳に有害な化学物質や異物が侵入するのを防御するシステムだ。分子量500以下のタンパク質や脂溶性の物質はブロックされない。アルコール(エタノール)の分子量は46.07で脂溶性のため、難攻不落のバリアー、血液脳関門でもやすやすとスルーする。その結果、大脳は麻痺する。

■瞳の色が明るい人ほどアルコール依存症になりやすいとの研究結果

明るい色の瞳を持つ人はアルコール依存症になりやすいとの研究結果が発表された。特に傾向が強く現れるのが、ブルーの瞳なのだという。

研究を行ったバーモント大学のArvis Suovari博士によると、これは瞳の色を決定する遺伝子の一部と、アルコール依存に関係する遺伝子が、同じ染色体に沿って位置しているため。

研究ではまず、精神疾患を抱えるアフリカ系米国人とヨーロッパ系米国人合わせて1万人を対象に、うつ、統合失調症、双極性障害などとともにアルコール依存の有無も調べたところ、ヨーロッパ系の人にアルコール依存が多いことが明らかになった。

この結果をもとに、人種や性別、年齢などの幅を広げた別のグループでさらに調査し、やはり瞳の色が明るい人にアルコール依存が多い傾向が確認された。

ここでいう、明るい色とはブルーだけでなく、グリーンやブラウンも含まれる。この中で、最もアルコール依存の傾向が強かったのはブルーだったという。

日本人含めアジアの人は、お酒に弱い体質だといわれる。これも遺伝子によるものということが別の研究で明らかになっているが、今回の研究結果もこれに近いものかもしれない。

Suovari博士は「瞳の色が、実はアルコール依存だけでなく、広く精神疾患にも関係している可能性がある」と話している。

■福島でアルコール依存性患者が増加「阪神・淡路のときも…」

「現在福島では、避難生活を送る方のアルコール依存症が問題になっています」と語るのは、被災者の心のケアにあたる福島医科大学「災害こころの医学講座」前田正治教授。

「とくに農家の方は転職先もなく、昼間やることがないため、精神的なつらさからお酒に走るケースが多い。ほかにも、家庭を失った喪失感も大きな原因です。震災から3年がたっても復興が進まないため、お酒による健康被害が深刻化しているのです」(前田教授)

実際、郡山市にあるアルコールをはじめとした依存症専門外来「大島クリニック」では、重症患者が増加中だという。

「震災から1年未満で治療につながった患者さんは治療成績がよいのですが、今年になって受診をしに来た人をみると、肝硬変が重症化していたり、物忘れがひどくなっていたり、糖尿病で足がまひしているなど、当院での治療がすでに難しいケースが目立ちます」(大島直和院長)

最初は過剰飲酒を止めるように声をかけていた隣人も、借上げ住宅に移ったり諦めて声をかけなくなるなどして、当事者がさらに孤立化していくことも、重症化の背景にはあるそう。

「阪神・淡路大震災のときは、震災後3年目ごろから、長引く避難生活からくる過労や体調不良が引き金になる震災関連死の報告が増えていますが、なかでもアルコールに関するものが多かった。お酒がうつを直接引き起こす場合もありますし、衝動性を増幅させるため、自殺の危険性が高まるのです。福島に限らず、被災地ではこれからこうした問題が顕在化してくるはず。至急の対策が必要です」(前田教授)

■「アルコール依存症になりやすい男性」10チェック

(1)どちらかと言うと、内向型

(2)あまり強くないくせに、お酒が好き

(3)実は自分自身のことが、好きではない

(4)自分の思い通りにならないと、よくイライラする

(5)虚勢をはる所があり、他人に自分を大きく見せたがる

(6)嫌なことがあると、自分の殻に閉じこもってしまう

(7)自分はいつも損をしている、と思っている節がある

(8)外づらが良く、世間から良い人に見られたいと思っている

(9)他人や会社、社会に対して、どこか苛立ちを抱えている

(10)打たれ弱く、いつまでもクヨクヨとしてしまう

(11)ストレス発散が上手くなく、ため込んでしまうタイプ

(12)人から誘われると、なかなかNOとは言えない性格

上記の全てに当てはまっていると、ちょっと危険視したほうがいいかもしれませんが、これはあくまでも予想の問題であって、当てはまったからといって、必ず依存症になるわけではないということを覚えておかなければなりません。

ただし、5つ以上当てはまるようなら、彼のお酒との付き合い方を注意して見ておきましょう。あなたが彼の信頼を得て、お酒に頼らなくてもストレス発散できるように方向を変えてあげたり、悩みを親身に聞いてあげられれば、アルコール依存にならずに済む可能性だってあります。

■1日9時間半働く人にアル中リスク 酒飲みすぎでバカやガンになる

月から金まで連日9時間半働いてる人や、週に48時間以上働いている人は、アルコール依存症リスクが高いことが判明。

フィンランドの労働衛生研究所が14ヶ国を対象に調査したところ、月金までの5日間、9時間半働いている男性は、一晩にビール約1500ml、女性はワイン2杯程度を飲んでいることがわかった。

333,693人のサンプルによれば長時間労働は、11%ものアルコール消費量を増やすとのこと。

■独身中年と既婚中年のアルコール消費量の違い

イギリスのキール大学とロンドン大学の学者による、10年に渡る、4500人の男女を対象にした研究で、中年域に入ると男女ともに健康の不安からか、アルコール摂取量が減ることが分かりました。特に、45才以上の男女で、離婚や死別など、大きな生活環境の変化の後に、摂生に努めるようになっているようです。

ただし、独身の裕福な中年男性に限っては、アルコール摂取量が年齢とともに増えていくことが判明しました。これは、手取り収入が高く(自分が好きに使えるため)、社交の場が多いからであろうと見られています。

経済社会研究評議会の資金援助による研究では、45才以上の一般男性は、一週間のアルコール消費量が14杯、健康ではない引退した男性は5杯、高齢の女性は平均して7杯、という結果が出ています。

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