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もっと効率よく知りたい…サッカーのタッチ集にみる、人々の「ダイジェスト思考」がもたらすもの

サッカークラスタの間で流行する「タッチ集」。人々のニーズはハイライトからタッチ集へ。このダイジェスト思考がもたらすものとは。

更新日: 2014年08月13日

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team_bitonさん

◆「ハイライト」から「タッチ集」へ…変化するニーズ

スカパーのCMで「ハイライトだけのサッカーは、終わりにしよう」ってフレーズがあったけど、そのうち「タッチ集だけのサッカーは、終わりにしよう」って言い出してもおかしくないな。

◆サッカークラスタの間で流行る「タッチ集」

タッチ集とは、ある特定のサッカー選手の出場した試合におけるボールタッチシーンのみを集めた動画のこと。試合をすべて見なくても、気になる選手のボールタッチシーンだけを素早く確認できる手軽さから、ネットで圧倒的な支持を得ている

◆ダイジェスト化する人々の思考

「世の中が全てダイジェスト化している」

昔は、深夜であろうと最初から終わりまで見た五輪の試合。しかし、今年のソチ五輪は、メダルを取った演技の、さらに見所を抜き出した場面だけをネットで探してしまう。

タイトル、ダイジェスト、見出し、梗概・・・。人の気を惹くために便利さを追求したツールが独立し世間を徘徊している。

「tl;dr」(too long, didn't read)

ツイッターの140文字や、ヤフーニュースの15文字のタイトル。デジタル上の伝達表現はとても短い。ヤフーのマリッサ・メイヤーCEOは、「tl;dr」(too long, didn't read)、つまり長文の記事は誰も読まないということを今年のCESで話していた。

長文を読まないどころではない。とある出版社の編集の方は「タイトル見ただけで内容を分かったような気になってる人が多い」と言っていた。

「tl;dr」(too long, didn't read)と語る、ヤフーのマリッサ・メイヤーCEO。

ライブドアニュースの「ざっくりいうと」

ライブドアニュースを運営するLINEの末弘良雄さん(34)は「スマホ向きのサービスって何だろうと考えて始めた。掲示板の2ちゃんねるには『今北(いまきた)産業(いま来たので3行で説明してくれ、と求める意)』という文化があるが、スマホで通勤や休憩時間に読むとき、求められることは何だろうと考えた」と話す。

◆ダイジェスト思考の背景

情報を効率的に読みたいというニーズ

Summlyのウェブページをのぞくと「スマートフォン時代において最適な長さの文章を提供する」と事業の目的が書かれています。vingowは「ニュースを『探す時間』も『読む時間』ももったいない。そんなあなたにとって最高のツール」だとうたっており、両者の主張からは、スマートフォン時代において、限られた時間を効率良く使う過程から生まれてきたサービスだということが読み取れます。

◆ダイジェスト思考がもたらすもの

私たちに与える影響は

サービスの基本は、自分ができることできないことを人にやってもらうというところにあります。このサービスを利用するということは、読解力や大意要約などのスキルを機械にあずける代わりに時間を提供してもらうという取引です。

あまりに頼りすぎるならば、私たちから長文を読む読解力や思考力を奪っていくことになりかねません。文章が伝えている論拠やニュアンスといった詳細が抜け落ち、表面的な理解しかできなくなる恐れがあります。

ネットでタッチ集ばかり見ていると、サッカーの試合を読む力や思考力を奪い、サッカーの本質を見失ってしまうかもしれません。

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