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大発明につながる!? ヤモリも使ってる「ファンデルワールス力」とは

ヤモリが壁にくっつける秘密。2000年に判明しましたが、現在でも謎多き存在です。そんなヤモリが私たちの生活を豊かにしてくれるかもしれません。

更新日: 2014年08月14日

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INFO-RAVENさん

ヤモリの謎

ヤモリは小さな爬虫類の仲間です。

よく壁などにくっついている姿を見かけますが、どうやって垂直の壁に引っ付いているのでしょうか?

他の生き物は?

カタツムリは粘液でくっつきます。

カエルは指にある吸盤を利用しています。

しかし、ヤモリには粘液も吸盤もありません。

ついに解明

ヤモリの接着の仕組みが解明された最初の論文は、2000年6月のNature に掲載された

比較的最近の話です。

ヤモリの足の裏には、マイクロメートルサイズの剛毛があり、それらの剛毛は、さらに細いナノメートルサイズの毛の集合によって構成されています。

これらの非常に細い毛が、壁の表面の凸凹に噛み合わさると、そこに「弱い力」が生じます。これが「ファンデルワールス力」と呼ばれています

「ファンデルワールス力(りょく)」とは原子や分子の間に働く引力のことです。

ヤモリはまさに分子レベルで壁やガラスに吸着する驚異の能力を持った生物

どうやって離れるの?

ヤモリが一歩進みたいときには、どうやって接着面から離れるのでしょうか?

2014年になって、ようやくわかってきました。

剛毛はただ斜めになっているのではなく、カーブを描いている。この構造によってヤモリは膨大な量のエネルギーを蓄え、非常に素早く方向を変えることができる

出典毎日新聞 ヤモリ、足裏の吸着と解除のしくみ解明

これを利用しない手はない! 進む「生物模倣技術」

「生物模倣技術」とは、自然界に生息する生き物の機能や仕組みを参考にして、新たな技術の開発や性能向上に結びつける技術のこと

2014年にはNPO法人「バイオミメティクス推進協議会」が発足

産学連携や国際標準化、博物館との連携などを通じ、生物模倣技術の知見をビジネスにつなげるための産業プラットフォームを構築することが狙いとなっています。

すでに応用が進む

日東電工はヤモリの足の裏にヒントを得た接着テープ「ヤモリテープ」を開発

従来の粘着テープのように粘着剤が残ることはなく、テープ自体も繰り返し利用できるのが特徴です。

人間の体重にも楽々耐えられるテープができるかも。

早稲田大学の研究グループはファンデルワールス力を用いた高分子超薄膜(ナノシート)を外科手術用のナノ絆創膏として医用応用することに世界で初めて成功

カナダの研究チームがヤモリにヒントを得て、吸盤や接着剤を使わずに壁面を垂直走行できる小型のキャタピラ付き車型ロボットを開発

このロボットは、ビルの窓掃除や配管検査、災害時の救援活動などへの応用が期待されています。

空想の世界さながらに、壁をヤモリのようによじ登れるようになるかもしれない

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