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【翻訳/ウキクサ】DUCKWEED 2013 Rutgers

本まとめは2013年8月21日から24日にの4日間にかけて米国ラトガース大学で行われたウキクサ第2回国際学会のプログラムの和訳となります。なお次回は2015年京都大学で開催です。

更新日: 2014年09月29日

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scientistaさん

ウキクサの研究とその応用に関する第2回国際会合

2013年8月21日より24日
環境および生物科学校
ラトガース ニュージャージー州立大学
ニューブランズウィック、ニュージャージー、米国

若い研究者として1950年代初頭にウキクサの収集を開始したドクター エリアス・ランドルトは、その一見印象的でない努力が将来どれほど重要なこととなるのか予見していなかったでしょう。エリアスはこの小さな植物を収集しただけではなく体系的にそれらを分類し、その成長止まぬ彼のコレクションは現在でもそのウキクサ研究のゴールドスタンダードの位を保っています。彼はウキクサの形態学、植物地理学、さらには生理学に至るまで、それら知見のうちに著しい貢献をなされ、彼のウキクサ系統分類学、生理学、生物化学に係る論文は今日その分野においてバイブルと見なされているものです。

過去半世紀にわたり世界で最大のウキクサコレクションを確立したことに加え、エリアスは惜しみなく株を分譲して下さり、要請に応じて賢明なアドバイスの提供され、私たち同僚は賞賛を惜しまない。2011年に彼と共にチューリッヒへ行きウキクサを収集していた時のことを親愛を持って思い出します。彼の科学への情熱は伝搬的で、彼のウキクサについての知識は正しくインスピレーショナルでした。

今持続可能な燃料創出にあたってのバイオマス生産と食料とが人類に面当する喫緊の問題となり上昇するウキクサの重要性を顧み、エリアスによって成された資源もまたこれまで以上に重要なものとなっています。
エリック・ランドルト コレクションからもたらされた数株のスパイロデラ(オオウキクサ)がこれからゲノム配列決定が終わります。科学的コミュニティーが今彼の成した仕事の収穫に就いており、この実りはエリアスの恩恵の良い例でしょう。

エリアス・ランドルトにより1986年に記された研究論文のひとつ、 「ファミリー オブ レムナセアエ」から図

今後数年の間に、彼の仕事により成されたリソースを活用することになるものであろう、ウキクサの研究とその応用の発展の特段の向上が成されることを期待します。私たちは彼の生涯のウキクサにかける情熱の貢献を認め、ここにこの会合を捧げます。私たちはエリアスのインスピレーショナルなビジョンと、揺らぐことのない知識を求め共有しようとする誠実とが、私たちが地上の資源を管理するやり方の根本的な変化がこの世界の持続性を決める、この定まれず足場のない時にいる私たち全てにとって手本となることを願っています。

-- エリック・ラム および クラウス・アペンロス

Introduction/導入

持続的なバイオマス生産と低い炭素環境負荷の再生燃料の探求は世界的な優先事項となっている。この星で2050年には推定90億人になると推定される人々に食料と栄養を作り出さなくてはならない。また化石燃料の生産量が減少することが推測されること、気候変動を抑制することはこの10年で人類が直面している喫緊の問題である。環境的に、経済的に持続可能な新規バイオマスと燃料生産基盤を作り出し適用することは必要となるであろうものであり、科学者、エンジニア、企業家にとって手強い挑戦をもたらすものでもある。

他の栽培種と同様にエネルギー生産のために「作物化」されうる再生可能バイオマスの代替源を考えた時、私たちは一般にウキクサ(ダックウィード)と呼ばれている水生植物レムナセアエの仲間が太陽光由来の商業的に実現可能な燃料の原材料として、また食物生産源として大きな潜在性を有すると信じている。廃物エネルギー変換上ウキクサを理想的なものとするその主となる特性は彼らの年間ヘクタールあたり120トン乾物量に達する急速な成長速度と現在している廃水現場で直接的に生育可能であるということである。また加えて重要なことは、その自然生育特性も簡便な収穫/栽培戦略をもたらしていることだ。その低いリグニン含有量と植物体体積に比べ大きな表面積比率は共立って様々な廃水の再生利用と持続可能なバイオマス生産を結びつけており、こうしてそれらはウキクサにとって有望なプラットフォームとなっている。この水生植物を新規小型作物として新しいビジネスと商品の開発を加速させるにあたり、研究者たちと企業家を集め情報を共有しネットワークを作成し、そしてプロジェクトの発展を目的に私たちは国際作業部会を組織する。これらの努力はウキクサの植物系統学や環境汚染の生物的モニタリングといった伝統的な用法を利用し拡張するだろう。

この分野における近年のいくつかの進歩がこの会合を極めて時宜にかなったものとすることは間違いない。
(1) パイロットスケールでのバイオエタノールとバイオマスの生産におけるウキクサの潜在性の定量
(2) オオウキクサ スパイロデラ・ポィリザのファーストレファレンスゲノムの完成
(3) ウキクサ関連利適用と公的承知向上の促進のため草の根運動下での国際レムナ協会の設立
(4) ウキクサ産業の支持と進行の興りを合図する、近日の政府により提出された租税負担低減法案中での原料作物としてのウキクサの認知

ウキクサの研究とその応用に関する国際会議は、ウキクサ研究者たちと新興産業のアプリケーションの専門家たちの密接な相互作用と協調を手助けすることに焦点を当てます。本作業部会は新たなチームワークセンスの作成とウキクサコミュニティーの視覚を通じ、この新規小型作物システムの新たな開発道程を図引く要のひとつとなろうとするものである。私たちが手を取り合ったなら、この特筆すべき植物にかかる大きな期待を実現し、地上が直面している喫緊の水の保全とバイオマス生産の問題を和らげることができるはずです。

-- エリック・ラム コンフェレンスチェアー

日程

8月21日 水曜日
2:00 - 7:00 PM 参加者登録 (フォランロビー)
2:00 - 4:30 PM スナックや軽食で受付 フォラン教室138B
4:30 - 6:10 PM セッション1: 会合開会
4:30 PM ラトガース大学 ニュージャージー農業試験場 シニアアソシエイトディレクター ブラッドリー・ヒルマンより歓迎の言葉
4:45 PM ラトガース大学 会合議長 エリック・ラムより開会の言葉
5:00 PM 基調講演: 「燃料や生物性生産物生産のための熱化学技術の紹介」
マークライト アイオワ州立大学 アメス、アイオワ、米国
6:00 PM ロバート・ゴールドマン ラトガース大学 環境および生物科学校 エクゼクティブディーンより歓迎の言葉
6:10 - 7:00 PM ポスターセッション (フォランロビー)
7:00 - 8:30 PM 大学宿舎で夕食
8:30 - 10:00 PM オープンディスカッション。司会: 国際レムナ協会
議座: タムラ・ファクフォーリアン、ライアン・インテグリア

8月22日 木曜日
8:00 AM - 6:00 PM 登録継続 (フォランロビー)
8:00 - 9:00 AM コンチネンタル・ブレックファースト フォラン教室138B
9:00 AM - 12 PM セッション2: ウキクサ生物的多様性、生態学、遺伝学
9:00 AM 「ウキクサ スパイロデラ・ポィリザにおける徒長枝の形成と発芽」
議座: クラウス・アペンロス イェナ大学、イェナ、ドイツ国
9:40 AM 「生理学および遺伝学的研究おけるウキクサの利用性」
トキタカ・オヤマ 京都大学、京都、日本国
10:10 AM コーヒー/スナック休憩 フォラン138教室
10:30 AM 「病害抵抗遺伝子を利用したウキクサの同定」
フィロメナ・チュウ ラトガース大学、ニューブランズウィック、ニュージャージー、米国
11:00 AM 「教育用ウェブサイト『ウキクサの魅力』の作成」
ジョン・クロス アレクサンドリア、ヴァージニア、米国
11:30 AM 「ハイナンにおけるウキクサの生物学的多様性」
ジャミン・ツァン 中国熱帯農芸科学アカデミー、ハイコウ、中国
12:00 - 2:30 PM 昼食 フォラン教室138B 同時並行 ポスターセッション(フォランロビー)
2:30 PM 「高処理シーケンス技術を使ったウキクサ研究の革新化」
議座: トッド・マイケル IBISバイオサイエンス社 カールスバッド、カリフォルニア、米国
3:10 PM 「オオウキクサ スパイロデラ・ポィリザのゲノム」
ウェンキン・ワング ラトガース大学 ピスカタウェイ、ニュージャージー、米国
3:40 PM 「スパイロデラ・ポィリザのゲノミクスおよび転写学」
タグ・ブライアント ダンフォース植物科学研究センター セントルイス、ミズーリ、米国
4:10 PM コーヒー/スナック休憩 フォラン138教室
4:30 PM 「スパイロデラレファレンスゲノムの染色体組み込み」
ヒエゥ X ツァオ ライプニッツ植物遺伝学及び作物植物学研究所(IPK) ガテルスレーベン、ドイツ国
5:00 PM 「ウキクサ: 生物燃料生産のための遺伝学的研究」
アルムデナ・モーラ=モラレス コールドスプリングハーバー研究所 ニューヨーク、米国
5:30 PM 「植物小型非コードRNAとそのストレス応答およびバイオマス蓄積上での役割」
ウェイソン・ツァング ワシントン大学、セントルイス、ミズーリ、米国
6:00 - 8:00 PM 大学宿舎で夕食
8:00 - 10:00 PM オープンディスカッション。司会: ママグランデ社 アルゼンチン
議座: エドゥアルド・メルコヴィッチ、セバスチャン・ラゴリオ

8月23日 金曜日
8:00 - 9:00 AM コンチネンタル・ブレックファースト フォラン教室138B
9:00 - 11:50 AM セッション4: ウキクサ微生物相互作用による廃水処理
9:00 AM 「オオウキクサの根圏におけるフェノール化合物の分解」
議座: カズヒロ・モリ 山梨大学、甲府、日本国
9:40 AM 「根圏共生微生物を利用した多機能性植物バイオプロセスの開発」
マサアキ・モリカワ 北海道大学、札幌、日本国
10:10 AM コーヒー/スナック/親睦休憩 フォラン138教室
10:50 AM 「パイロットスケール廃水処理システムにおけるウキクサ レムナ・ミノールの根圏微生物コミュニティー」
ヨングィ・ツァオ シェングドゥ生物学研究所 中国科学アカデミー、シェングドゥ、中国
11:20 AM 「植物成長促成性バクテリア シノリゾビウム属1種SP4株によるウキクサの光合成、バイオマス生産および養分吸収の強化」
タダシ・トヤマ 山梨大学、甲府、日本国。
11:50 AM - 2:30 PM 昼食 フォラン教室138B 同時並行 ポスターセッション(フォランロビー)
国際ウキクサ運営委員会の組織についてのオープンディスカッションが続く。
2:30 - 5:10 PM セッション5: 水性作物栽培学
2:30 PM 「高デンプンウキクサ栽培とエタノール発酵効率最適化」
議座: ハイ・シャオ シェングドゥ生物学研究所 中国科学アカデミー、シェングドゥ、中国
3:10 PM 「アプリケーション オブ ダックウィード: バイオプロダクツ」
ジェイ J チェン ノースカロライナ州立大学、ローリー、ノースカロナイナ、米国
3:40 PM コーヒー/スナック休憩 フォラン138教室
4:10 PM 「窒素欠乏によるウキクサ レムナ・ギバ DWC131株 植物組織中のトリアシルグリセロールの蓄積増進」
スング・チョー・リー コールドスプリングハーバー研究所、ニューヨーク、米国
4:40 PM 「ウキクサ生産化スケールアップの道筋: 持続可能性、経験、進歩」
エリック・ラム ラトガース大学、ニューブランズウィック、ニュージャージー、米国
6:10 - 6:00 PM ポスターセッション (フォランロビー)
6:00 - 10:00 PM ザ・ヴィンセント・トロヤーニ・ジャズ・カルテットによる音楽演奏とともに大学宿舎で夕食

8月24日 日曜日
8:00 - 9:00 AM コンチネンタル・ブレックファースト フォラン教室138B
9:00 - 11:40 AM セッション6: ウキクサアプリケーションとシステムアプローチ
9:00 AM 「ウキクサ商業的立ち上げ事例研究: グリーンサンプロダクツ有限会社」
議座: タムラ・ファクフォーリアン 国際レムナ協会、メイフィールド、ケンタッキー、米国
9:40 AM 「ソーシャルカンパニー ママグランデ: よりよい社会経済的持続可能パラダイムの不可欠な要素としてのウキクサをベースとしたコスト有効な生物生産工場」
エドゥアルド・メルコヴィッチ ママグランデ社、ロザリオ、アルゼンチン国
10:10 AM コーヒー/スナック休憩 フォラン138教室
10:40 AM 「食料としてのウキクサ: 栄養価、伝統的な消費と商品化課題」
ベニー・ショアム グリーノニクス社、ガニ=チカヴァ、イスラエル国
11:00 AM 「汚濁水とウキクサをリソースとして利用したバングラディッシュの貧困地域の経済と公衆衛生の改善」
ライアン・インテグリア エンパワー・エナジーグループ、ワイコフ、ニュージャージー、米国
11:40 AM - 2 PM 昼食 フォラン教室138B
以下を含む戦略的計画セッションが続く
・国際ウキクサ運営委員会の筆頭委員の指名投票
・当該フィールドの当座のゴールとアクションをけがく戦略計画草稿作成のためのオープンフォーラム
・次回の会合の議長、場所、時期の選定
2:00 PM 閉会

レクチャーの概要

燃料や生物性生産物生産のための熱化学技術の紹介

マーク・ムバ・ライト ドクターオブフィロソフィー
アイオワ州立大学 アメス、アイオワ、米国

姉妹項

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