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効率チャリがわかる!ホンダ技術者の『ロードバイクの科学』

ホンダの技術者でロードバイク愛好家ふじいのりあきの名著『ロードバイクの科学』。数式などを多用して深い分析をしながら、わかりやすいロードバイクのノウハウを語っている。

更新日: 2017年12月20日

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kaizinさん

よくある自転車紹介本ではありません。
エンジニア故の視点から見たロードバイクの7つについての解析論文とも言える本でした。
自ら実験を行い、データをグラフ化し、数値により結論を導いています。

7つのテーマは、
1.ロードバイクと”抵抗”の密接なる関係
2.より楽に走るための調整と漕ぎ方のヒント
3.より安全に止まるためのヒント
4.安全に曲がるためのヒント
5.限られたエネルギーとパワーを使うヒント
6.大人の自転車乗りへのヒント
7.自分でホイルを組むヒント

まさに、「The Science of Road Bike」 自転車に興味がなくても科学に興味があれば、楽しく読めます。

端的に言えば、「楽して速く走るためのコツ」が書かれていました。平坦な道の時、アップダウンのあるコースを走る時、エンドゥーロレースの時…といった具合に、目的やコースレイアウトに応じて、最も効率が良く、疲れないで、しかも速く走るためのノウハウが、実験結果の数値を例に説明してあり、「これは使える」と思えるものでした。

“坂ではイヌのように登り、下りでゾンビのように回復し、平地では修行僧になれ”

つまり、同じ速度で平均パワーの少ない走法を目指すには、上り坂で頑張り向かい風でも頑張る…下りは休んで平地では速度を変えずに巡航…ということ。

ふじいのりあきさん著の『ロードバイクの科学』では「空気抵抗の中でもっとも大きい割合を占めるのは人間の抵抗で、全空気抵抗の70~80%といわれています。」と説明されている

まず走行中クランクを止めて水平にし立ち上がります。手はブレーキブラケットを持ちます。膝はちょっと曲げ、足首のスナップを使うようにして飛び上がります。そのとき、まっすぐ上でなく、ハンドルを斜め45度くらいに持ち上がるような角度で飛び上がります。着地は、なるべく衝撃が少なくなるように膝でショックを吸収します。これだけです。ペダルはビィンディング式でなくてもできます。その場合、着地のときのペダルを踏み外さないよう注意してください。まっすぐ上に飛んでしまうと前輪だけしか上がりませんが、斜め前に飛ぶと前後輪が同時に上がるようになります。着地のときに方向が曲がらないようにします。飛ぶ高さはほんの少しでよく、飛べなくても体重が抜けるだけでも良いです。

空気抵抗は速度の2乗に比例して大きくなるそうです。時速30kmの時のころがり抵抗を含めた全抵抗は、時速15kmの時の約5倍になるとのことです。

ロードバイクで時速15kmというのは、本当にゆっくりと鼻歌でも歌いながら走っている感じですが、時速30kmを維持しようとすると(私にとっては)かなりの脚力や体力を必要とします。

この“抵抗”に速度を掛けると、その速度を維持するための“パワー”となるのですが、この全パワーは、速度の3乗に比例するそうなので、特に高速域ではちょっと速度を増すのに莫大なパワーが必要となるのです。

他にも面白かったのは、過去のプロ選手の成績と体型のデータから、得意なコースと体型との関係を分析。小柄な人は、登りだけでなく計算上は平地も有利に働くらしいです。私も小柄になりたい…(笑)。

ぺダリングやダンシング、コーナリングのテクニックも科学的に分析されていて、何度も読み返していけば、チンプンカンプンな箇所もだんだん理解が鮮明になることでしょう。

著者は雑誌に出ていた

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