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救出されたのに助からない?!知っておきたい「クラッシュ症候群」と私たちにできること

一命を取り留めても、救出当初は比較的元気そうだったにもかかわらず、突然容態が悪化し亡くなってしまう事があります。今回の広島土砂災害でもクラッシュ症候群で亡くなった方がいます。原因と適切な処置を知っていれば、私たちでも命を助けられるかもしれません。いざという時のために正しい知識を得ておきましょう。

更新日: 2015年04月27日

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silverbeetさん

クラッシュ症候群とは

クラッシュ症候群であった場合、救出当初は比較的元気そうだったにもかかわらず、突然容態が悪化し亡くなってしまう事があります。

交通事故や地震などの災害時に、建物の倒壊などで四肢の筋肉に長時間圧迫が加えられ、その圧迫から解放されたあとに起こる全身障害のこと。

別名「挫滅症候群」「クラッシュシンドローム」とも呼ばれます。

重傷であることが見落とされる場合もあり、致死率は比較的高い。

地震や土砂崩れによる家屋倒壊、電車事故などの災害時に起こる

1995年に発生した阪神・淡路大震災での家屋倒壊の様子

倒壊家屋の瓦礫や、倒れた重量家具の下敷きになるなど、長時間体を挟まれた人が、救出当初は比較的元気そうにもかかわらず、突然容態が悪化し亡くなってしまう事があります。これが、阪神淡路大震災以降、知られる様になったクラッシュ症候群です。

近年広く知られるようになったクラッシュ症候群

第二次世界大戦中の1940年、ドイツ軍の空爆を受けたロンドンにおいて瓦礫の下から救出された人々が発症し、これが最初の症例報告とされる。

ロンドン大空襲
第二次世界大戦中にナチス・ドイツがイギリスに対して1940年9月7日から1941年5月10日まで行った大規模な空襲のことである。43,000名以上の民間人が爆撃で死亡、100万以上の家屋が損害を受けた。

1940年のロンドン大空襲以降、主に戦災や自然災害の場で、また、事故や労働災害などの場面でも起こりうるものとして研究されてきました。

1995年1月17日の阪神・淡路大震災でがれきの下に埋まった状態から救出された人が数時間経った後に症状が急に悪化し、死亡した例は多数に上る。これが俗に「クラッシュ症候群」と呼ばれるもので、この時はまだ一般に広く認知されておらず、概算の記録ではあるが、少なくとも372人が発症し、そのうち50人が亡くなっている。

阪神・淡路大震災
1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震による大規模地震災害。死者の80%相当、約5000人は木造家屋が倒壊し、家屋の下敷きになって即死した。特に1階で就寝中に圧死した人が多かった。

2005年に起きたJR福知山線脱線事故でも数人が発症し、その症状(クラッシュ症候群)で3人が死亡、1人が両足切断している。

JR福知山線脱線事故
2005年4月25日にJR西日本の福知山線、塚口駅 - 尼崎駅間で発生した列車脱線事故。乗客と運転士合わせて107名が死亡した。

2014年の広島土砂災害でもクラッシュ症候群による死者が

広島市北部の豪雨に伴う土砂災害は25日、死者58人、行方不明者28人になった。

広島県警は58人の死因も公表し、最も多かったのは、土砂に埋まるなどして呼吸ができなくなったことによる窒息で36人だった。クラッシュ症候群による死亡も1人いた。

クラッシュ症候群で突然死に至る過程

瓦礫等で挫滅した筋肉から発生した毒性物質が、救出による圧迫開放で血流に乗って全身に運ばれ、臓器に致命的な損害を及ぼし、死亡その他重篤な症状になる。

救助される時に圧迫されていた部分が解放されると、血流を通じて毒素が急激に全身へ広がり、心臓の機能を悪化させて死に至る場合が多い。

たとえ一命をとりとめたとしても、その後腎臓にもダメージを受け、腎不全で亡くなってしまう場合もある。

一刻を争うクラッシュ症候群の簡単な見分け方

1)2時間以上挟まれている
2)パンパンに腫れ点状出血している
3)尿が茶褐色に変色している

挟まれた部分の感覚が無かったり痺れていたり、尿の量が減ることもあるようです。

上記の症状が出るなど、クラッシュ症候群が疑われる場合は・・・

直ちに、災害拠点病院か血液透析ができる病院へ搬送しましょう。

クラッシュ症候群であれば、輸液・薬物投与・筋膜切開・血液中の有害物質の透析除去を必要とする上、被災地外の高次医療機関への広域医療搬送を行う場合もあります。

避難所や応急救護所、手近な病院へ運ぶ程度では対処できないのです。

もし瓦礫や家屋に挟まれている人を発見したら

適切な応急処置をすることによってより多くの命を救うことにつながります。

私たちでもできることがあります。いざという時のために知っておきましょう。

助かるかもしれない命を守るために、医療機関に運ぶ前から、そばにいる人が応急処置をするなら、症状の悪化を防ぐ事ができます。

むやみにがれきの撤去は行わず、「レスキュー隊が必要だ」と周りに知らせ、119番してもらう。

そして、負傷者に声をかけて励まし、体温が低下しないように毛布などで保温する。

また、救助隊・DMAT隊の活動も積極的に手伝ってほしい。

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