僕が自分の弟のいちばん大事なことを書いたものですから,そういう場所に載せられるのは困ると思いました。それで,教科書掲載の話がきたときには戸惑ったんです。
 「1週間,考えさせてください」と言いました。でも,僕はね,「1週間」とか「3日」とか言うけれど,言った瞬間には心を決めているんです(笑)。だれも読まないかもしれないと思って書いたんですが,多くの子どもたちに読まれるのなら, こんなにうれしいことはない。そう思って,僕は了承しました。

出典2011年冬 米倉 斉加年│シーズン・インタビュー│光村図書出版

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