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【エジプト神話】ヘリオポリス・9柱の神々

神話の中でも人気の高いエジプト神話。勉強も兼ねて少しずつまとめていきます。今回は基本的なヘリオポリス神話について。

更新日: 2015年03月21日

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radiconさん

エジプト神話は、キリスト教とイスラム教が広まる以前にエジプト(古代エジプト)の人々によって信仰されてきた神々の体系、宗教を指す。ただし、古代エジプト人の信仰は、おおよそ3000年にわたった長い期間に、またその間に何度も変容を繰り返してきたので、一つの記事(それどころか、ある本をまるごと一冊)使っても、概要以上を示すことはできない。一般にはヘリオポリスで信仰されていたヘリオポリス神話をもとにして語られることが多い。

http://goo.gl/EzkH7p

多くの神について語られるエジプト神話。まずは基本となる、ヘリオポリス神話のエジプト九柱神をまとめます。

ヘリオポリス九柱神

エジプト九柱の神々(エジプトきゅうちゅうのかみがみ、Ennead(ギリシア語で9の意味))は、エジプト神話の中のヘリオポリス創世神話に関わる九柱の神と女神。ヘリオポリス九柱神、エネアドとも。
エネアド(Ennead)は、これらの神々の集会を表記するのにも用いられる。

アトゥム(Atum)はエジプト神話の男神。アトム(Atmu[1])、アテム(Atem)、トゥム(Tum)、テム(TemuもしくはTem)とも。
原初の丘ヌンより出し、ヘリオポリス神学における天地創造の神。エジプト九柱の神々の筆頭格。 最初の独り神であったため自慰によって大気の神シューと湿気の女神テフヌトを生み、さらにこの2神から大地の神ゲブと天空の女神ヌトが生まれ天地が創造されたとされる。
後には太陽神ラーと習合してラー・アトゥム神となる。

http://goo.gl/sb9f6y

シュー(Shu)は、古代エジプト神話の大気の神。ヘリオポリス神話では創造神アトゥムの自慰によって誕生したとされる[要出典]。妹でもある妻、湿気の神テフヌトとの間に、大地の神ゲブと天空の神ヌトをもうける。子供たちが抱き合っているところをシューが無理矢理引き離し、天と地とが分かれたとされる[1]。この神話はエジプト神話の中でも特に有名で、横たわったゲブの上にシューが立ち、ヌトを支える図像はよく知られている。

http://goo.gl/Gm1kHA

テフヌト(Tefnut)は、古代エジプト神話の湿気の女神で、雌ライオンもしくはライオンの頭を持った女神として描かれる。
テフヌト、テフヌウト、テフェネトなどとも表記。ギリシア語ではトフェニス。
ヘリオポリス神話では創造神アトゥムの自慰によって誕生したとされる。兄でもある夫、大気の神シューとの間に、大地の神ゲブと天空の女神ヌトをもうける。夫であるシューの妻としての伝承ばかりで、テフヌト単独での伝承はほとんど見られない。

http://goo.gl/t1X6iV

ゲブ(Geb)は、古代エジプト神話の大地の神。ヘリオポリス神話では大気の神シューと湿気の神テフヌトの息子。妹でもある妻、天空の神ヌートとの間に、オシリス、イシス、セト、ネフティスをもうける。妻のヌートと抱き合っている所を無理矢理シューによって引き離され、天と地とが分かれたとされる。この神話はエジプト神話の中でも特に有名で、横たわったゲブの上にシューが立ち、ヌートを支える図像はよく知られている。

http://goo.gl/TlYXOz

ヌト(Nut, Nuit)は、古代エジプト神話の天空神。日本語ではヌウトやヌートとも表記される。ヘリオポリス神話では大気の神シューと湿気の神テフヌトの娘。兄でもある夫、大地の神ゲブとの間に、オシリス、イシス、セト、ネフティスをもうける。夫のゲブと抱き合っている所を無理矢理シューによって引き離され、天と地とが分かれたとされる。指先と足先とで大地(ゲブ)にふれ、弓なりになった腹部に星が輝き(天の川)、シュー(大気)がこれを支える。ラーの聖船が従来することもある。死と再生を司るイメージから、葬送の女神ともされる。この神話はエジプト神話の中でも特に有名で、横たわったゲブの上にシューが立ち、ヌトを支える図像はよく知られている。

上の画像はけっこう有名。ゲブ神は奥さん大好きみたいですね。

オシリス(Osiris)は、古代エジプト神話に登場する神の一柱。オシリスとはギリシャ語読みで、エジプト語ではAsar(アサル)、Aser(アセル)Ausar(アウサル)、Ausir(アウシル)、Wesir(ウェシル)、Usir(ウシル)、Usire、Ausareとも呼ぶ。イシス、ネフティス、セトの4兄弟の長兄とされる。王冠をかぶり、体をミイラとして包帯で巻かれて王座に座る男性の姿で描かれる。

同神話によれば生産の神として、また、エジプトの王として同国に君臨し、トトの手助けを受けながら民に小麦の栽培法やパン及びワインの作り方を教え、法律を作って広めることにより人々の絶大な支持を得たが、これを妬んだ弟のセトに謀殺された。尚、この際遺体はばらばらにされてナイル川に投げ込まれたが、妻であり妹でもあるイシスによって、男根を除く体の各部を拾い集められ、ミイラとして復活。以後は冥界アアルの王としてここに君臨し、死者を裁くこととなった。その一方で、自身の遺児・ホルスをイシスを通じて後見し、セトに奪われた王位を奪還。これをホルスに継承させることに成功。以降、現世はホルスが、冥界はオシリスがそれぞれ統治・君臨することとなった。

ここで書かれるトト神は知恵の神で、大ピラミッドを作ったとも言われています。
詳細は別まとめにて。

ただし、この神話はエジプト人自身の記述ではなく、ギリシアの哲学者プルタルコスによる「イシスとオシリスについて」に基づくものである。オシリスの偉業は武力によらずエジプトと近隣の国家を平和的に平定し、産業を広めた古代のシリア王をモデルにしているとされる。 神の死と復活のモチーフは、各地の神話において冬の植物の枯死と春の新たな芽生えを象徴しており,オシリスにも植物神(もしくは農耕神)としての面があると見られる。右図にあるように肌が緑色なのは植物の色を象徴しているからだといわれる。
古代エジプトの墓の遺跡に、彼の肖像が描かれたり、その名前が記録されているのはそのためであり、当時の人々の死生観に彼の存在が大きく影響していたことの現れであろう。

イスィス(Isis)は、エジプト神話の女神。イスィスはギリシア語であり、古代エジプトではアセトと呼ばれた。ヘリオポリス神話ではゲブとヌトの子供で、オシリスの妹であり妻、セト、ネフティスの姉でもあり九柱神の一角を担う(セトの妹とされることもある)。またホルスの母。別の神話によるとラーの娘。ヌビアのフィラエ島やナイル河畔のサイスに大規模な神殿があったことで知られる。外見はトビあるいは背中にトビの翼を持った女性として表される。彼女の名前は玉座の象徴とされていた。セトに殺されバラバラにされたオシリスの遺体を集めて(ただし男根は見つからなかった)繋ぎ合わせて復活させるなど、生と死を操る強大な魔力を持つ。

ちなみにですが、エジプトには『ファイアンス』という彩色技法があります。やり方はわかっているのですが、色が何千年も残るのは古代エジプト人が作ったものだけと言われています。

イスィス信仰は、エジプトでムウト女神やハトホル女神に代わって信仰を集め、紀元前1千年紀に地中海沿岸全域に広がり、共和政末期にローマへ持ち込まれて発展し、200年頃にはほぼローマ帝国全域で崇拝された。イスィスは永遠の処女であり、オシリスの死後、処女のまま神(ホルス)を身ごもったとされ、「天上の聖母」「星の母」「海の母」などさまざまな二つ名を持った。しかし、信者が基本的に女性に限られたことや、信者の女性が一定期間の純潔を守ることを教義としたため、男性からの評判が悪く、衰退していった。やがてキリスト教の隆盛とともに、マリア信仰に取って代わられた。「ホルスに乳を与えるイスィス女神」像などが、イエスの母・マリアへの信仰の元になったといわれる。エジプトにコプト派キリスト教が広まると、イスィス神殿は聖母マリアを祀る教会として使用された。イスィス信仰は7世紀まで続き、果てはブリテン島にまでも広がった。

キリスト教の聖母子信仰はエジプト神話に由来しているのかもしれませんね。

サイスのイスィス神殿の銘文「わが面布を掲ぐる者は語るべからざるものを見るべし」は真理の性格をあらわすものとして、ヨーロッパで好んで引用された。ノヴァーリスの『ザイスの弟子たち』はイスィス神殿の学生たちを登場人物としたものである。
オシリス神話により献身的な母や妻としての印象が強いが、他の神話的物語では強力な魔術師的存在として描かれ、その魔力を用いて父ラーから支配権を強引に奪い取ったという神話も残っている。そのため中世ヨーロッパではイスィスは魔女の元祖とされることもある。

「わが面布を掲ぐる者は語るべからざるものを見るべし」は、『私の(私の顔にかけた布を取り払って)素顔をみたものは(見たことを口にもできないほどおぞましいから)言葉にできないものを見ることになるよ』(引用:http://goo.gl/M8r0RV)という意味のようです。
なんだか、日本のイザナギ・イザナミ神話において、イザナミが醜い姿になったのと似ています。

イシスの銘文は現在でも好まれているようで、ノーベル賞のメダルには、自然科学の女神のベールを外している様子が刻まれています。

現代でもエジプト神話を大切にしていることがわかります。

セト(Set)、Seth(セトゥ)、Setekh(セテカー)、Setesh、Seti(セティ)、Sutekh(ステカー)、Setech、Sutech、Tabeh、Typhon(タイフォン)とはエジプト神話に登場する神。オシリスの弟。エジプト九柱の神々の一柱。

http://goo.gl/WkoHKy

砂漠と異邦の神であり、キャラバンの守り神である一方で、砂嵐を引き起こしているのも彼であるとされている。神話体系内でもっとも共通する添え名は『偉大なる強さ』。荒々しさ、敵対、悪、戦争、嵐、外国の土地などをも象徴している。ピラミッド文書の一つには、ファラオの強さはセトの強さであるとの記述がある。サハラの民に信仰された神アシュ(Ash)とも関連がある。
セトはジャッカルの頭をした神であると思われているが、壁画などで表現されている彼の頭は実はツチブタのものである。しかし全身が動物化して表現される時はさながらグレーハウンド犬のようである。一般的に四角い両耳、先の分かれた尾、そして曲がって大きく突き出した鼻を持ち、犬、ツチブタ、ジャッカルのほか、シマウマ、ロバ、ワニ、ブタ、そしてカバなどとも結びつけられている。このため、想像上の動物をわざわざ作ってセトに充てた、とする説も存在する(このように、様々な動物を合体させて想像上の動物を作り神に充てる例は多く、他に、トエリスが挙げられる)。

神話によると太陽神ラーとヌトの間に生まれた、オシリスに続く2番目の子。イシスは妹である、ネフティスの兄であり夫、アヌビスの父。王権獲得のため、母親であるヌトの産道を通らず、子宮を破って脇腹から生まれ出てきたがオシリスより先に生まれる事ができなかったとされる。しかし、実際の父はラーではなくゲブであるとの説がある。
嵐の神であることからウガリット神話のバアルとも同一視されアスタルトおよびアナトが妻であるともされた。

エジプト神話は時代によって変わるなど複雑で、ラー神とヌト神の子供だという話もあるみたいです。それにしても、兄よりも先に生まれたいからって、脇腹から生まれる野心がすごい。

当初セトは植物成長の神であるオシリスの逆として見られ、砂漠の王という立場になった。また生命を与える穏やかな Osririan ナイル川とも対比され、荒れ狂う海にも例えられている。更に空の神であるオシリスの子ホルスとも対比されたことから、大地の事象に関連付けられた。彼の呼吸はミミズなどのゼン虫を招くとされ、また金属の鉱石は『セトの骨』と呼ばれた。その類まれなる強さで暗闇と混沌を司る悪魔神アポピスを戦いで打ち破ったと神話に謳われた。このようにセトは人気のあったホルスの立場を次第に取って代わり、紀元前3000年代には特にナイル川下流部の下エジプトのファラオを後援する神として大いに崇められていた。
ところが時代を下るにつれオシリスがもっと重要な神と認知され始めたため、正反対の描写をされてきたセトは悪役の立場を背負わされ、遂には兄オシリスを殺すというエピソードまで生まれた(オシリスとイシスの伝説を参照)。そして、親の敵討ちに乗り出すホルスの敵役にされてしまう。
こうして新たに生まれた神話のエピソードによると、セトとホルスの戦いは80年間に及び、セトはホルスの左の目を奪った。

親や兄弟など、家族を殺す内容が世界中の神話に描かれています。セト神はエジプト神話では重要な神様です。

敗れたセトは、地上の世界を去り地下世界に隠遁した。地上には雷の声として響くだけである。一方で、セトはその類い希なる武力から、ラーの乗る太陽の船の航行を守護する神としても信仰を受け続け、また、太陽の船を転覆を狙う大蛇アポピスを打ち倒すことから、軍神としても信仰された。「王の武器の主人」という称号もあり、ファラオに武術を教える神としても信仰を受けた。信仰の拠点はオンボスが有名で、カデシュの戦いの際にはセトの神官団の率いる軍隊がオンボスからカデシュに向けて行軍をした。
歴代王朝のファラオは、自身がオシリスとセト二人の最強神兄弟の相続人であり、ホルスとセト、つまりは上下エジプトの地位の合体であるとして、その権威を民衆に誇示していた。

第19王朝に入ると、ラムセス家の信仰によりセトは宗教上での復権を果たす。セトの名を冠したファラオが即位したのである。セティ1世である。「セティ」とは、「セト神による君主」という意味である。また、セティ1世の息子であるラムセス2世はセトから弓の使い方を教えられるレリーフや、ホルスとセトに戴冠式の祝福をされる場面を表したレリーフを残している。このようなセト神への信仰から、ラムセス家がセト神の神官の家系であったという説もある。また、第20王朝はセトナクト(「セトによって勝利する」の意味)という名のファラオが興している。

エジプト神話は、時代によって人気不人気があるようです。ラムセス2世がセト神の神官であるというのは興味深いですね。

ネフティス(Neftis, Neftys, Nephthys, Nepthys)は、エジプト神話に登場する女神。エジプト名ネベトフゥト(Nebet=Het "家の女主人" の意味) 。夜を司る女神。
オシリスとイシスとの妹、セトの姉と同時に妻。セトにそむいてオシリスの復活のためにイシスに協力し、死者の守護神となる。死者の着る麻布を纏い毛髪がミイラが付ける鬘でできている。セトの子供がアヌビスである。
セトには他にもアナトやアスタロトといった妻がいるとされることもあり、その場合は彼女らと混同されることもある。

http://goo.gl/bqq6k1

一部、ラー、トト、大ホルス、アメン=ラー、ホルスなどが入れ替わる場合もある。

エジプト神話は別の神が合わさったり同一視されたりなど時代によって様々な神話が語られます。大人気の神ホルス神などについては別のまとめを作成します。

本まとめ記事は現在Wikipediaの引用をしています。他、様々な事柄については随時追加していきます。

【エジプト神話基礎】シリーズ

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