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「猛毒」で話題になった“カツオノエボシ”を食べる生物がいた!しかも無駄に美しい「青い天使」

この夏、各地の海岸に流れ着き「猛毒」「危険」と話題になった海洋生物「カツオノエボシ」。どう考えても手の施しようがないこの生物を主食にする生き物がいるから海ってすごい。

更新日: 2014年08月31日

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■「危険生物」と話題になったカツオノエボシ

クダクラゲ目カツオノエボシ科 カツオノエボシ

 浮き袋の大きさは10㎝ほど、触手は数メートルに及ぶ。
 触手には刺胞があり、こいつが猛毒。刺されると激痛が走り、電気ショックに喩えて「電気クラゲ」とも呼ばれる。特に2度目以降はアナフィラキシーショックで死ぬ恐れも。

 浮き袋の調節で浮き沈みすることはできるが遊泳能力はほとんどなく、海流に乗ってやってくる。

【参考】
カツオノエボシ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%84%E3%82%AA%E3%83%8E%E3%82%A8%E3%83%9C%E3%82%B7



今年、あちこちの海岸にカツオノエボシが漂着。その危険性とともに話題になりました。

でも自然ってすごいですねー…
こんな危険生物を食うやつもいるんですよ。


その猛者がこちら↓

■ 美しき捕食者 アオミノウミウシ

出典ameblo.jp

もしくは使徒とか幻獣の類か。

 こちらの無駄に美しい生き物の名前は「アオミノウミウシ」。そう、こんな姿だけどウミウシ。

 ハワイ原産。世界中の温帯・熱帯の海域に分布。当然日本近海にもいる。

この美しい姿はクリエイターの創作意欲をそそるようで、pixivなどでは美少女に擬人化されたり幻獣として描かれたりしている。


アオミノウミウシ (あおみのうみうし)とは【ピクシブ百科事典】
http://dic.pixiv.net/a/%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%83%9F%E3%83%8E%E3%82%A6%E3%83%9F%E3%82%A6%E3%82%B7

ウミウシにしては珍しく、体内に空気を蓄え、この翼のようなひれで海面付近を泳ぐ。海面付近に餌がいるためである。


 ひれが脚に似ている上に、模様や尻尾の様子がトカゲっぽく見えることから、英語圏では「sea lizard」と呼ばれることも。

 Blue dragon(青いドラゴン)とかblue Angel(青い天使)とも呼ばれるらしい。やっぱりこいつ使徒かもしれん。

「あの声でトカゲ食らうかホトトギス」とは江戸時代の俳人、榎本其角の句。

アオミノウミウシもまた、この妖精のような幻獣のような使徒のような美しい姿にして、あのカツオノエボシを食らう。

身体の大きさは2~6㎝程度。

この小さな体で、10㎝の浮き袋+数メートルの触手を持った猛毒生物を食べる。

 アオミノウミウシがカツオノエボシを食べるところを動画で見てみよう。(下の動画の最後の方に登場)

割と迫力のある貪欲な食い方をする。カツオノエボシの毒はアオミノウミウシには全く無効らしい。

 ただ、どうしても体格差があるので、「一匹いればそのあたりのカツオノエボシが殲滅される!」ほどの威力はない。
 それでも、動画内で魚は悲惨な最期を遂げているというのに、アオミノウミウシときたらこの小さな可愛らしい姿でカツオノエボシに突進してモグモグするんだから恐ろしい。

■ アオミノウミウシの生態メモ

出典ameblo.jp

この生き物、調べれば調べるほど不思議な生態をしている。


 そこで、いくつか抜粋してみた。

ゲテモノ好き

カツオノエボシ以外の主食もまた有毒生物。

アオミノウミウシ、どうもゲテモノ食いかもしれない。

「カツオノ」とあるが、カツオノエボシとはちょっと種類の違うハナクラゲ目の生物。

 これまた美しく、そして毒がある。
 触手の刺胞に刺されると激痛なので注意。

上のカツオノカンムリの近縁種。
中央の円盤を「銀貨」に喩えてこの名がある。

 毒性はやや弱いがやっぱり有毒。人によってはアレルギー反応が出るので注意。

ミノウミウシ類は基本刺胞生物を食べるらしい。その美しさゆえ、アオミノウミウシを飼育したくなる人も結構いるようだが、とんだ毒食らいなので餌の確保が難しい。

 なんだかんだで有毒だけど美しいハナクラゲ類。
 ゲテモノ食いっていうより面食いかもしれない。

 観察している人によると「食事をした後のアオミノウミウシは青さが際立って美しい」らしい。
 http://ameblo.jp/lazydays-blog/entry-11358849209.html

食べた刺胞(毒)を溜めこんで護身に使う

カツオノエボシなどを食べ、取り込んだ刺胞を鰓突起先端に貯蔵。
不用意に触ると刺される事がある。(手の上に乗せるのは実は危険らしい)

鰓突起先端、ということはこの翼のようなひれの先端か。

 やっぱり見かけによらず恐ろしい。

いつもで背泳ぎで泳いでいる

アオミノウミウシは、「青と白の縞模様」の面を上(海面側)に、「真っ白」の面を下(海底側)に向けて泳いでいる。水中からも海上からも発見しにくい保護色になっている。

実は青と白の縞模様になっている面は実は「腹側」。

これ腹側なんだな…大の字で泳いでるんだな…と思ったらちょっとおかしく思えてきた。

 何が何でもこの姿勢でいたいらしく、波などに転がされると自力で仰向けになるらしい。



 カツオノエボシ目線で見たら「なんか仰向けの奴が自分を食いに突進してくる」のだから、むしろエクソシスト的な恐怖かも。

協調性はない

複数のアオミノウミウシを一緒にしておくと、喧嘩する。というか、共食いすることも。


↓こんな感じ。小さいのがつっつきあっているにすぎないので、無駄にかわいい。

繁殖期がなく、毎日数千個の卵を撒き散らしている

えげつない食性の割に、やっぱり小型の生き物の宿命としてこのアオミノウミウシも捕食されるポジション。

生存戦略は「大量繁殖」。
せっせと産み、せっせとばらまいている。

それだけたくさんの卵を産み散らかしても、大きな立派な「海の天使」になるのはほんの一握り。

“流氷の天使”クリオネを彷彿とさせる「美しく、ちっちゃく、獰猛な」青い天使。

 なんでこんなデザインに…とか、なんでこんなゲテモノ食いに…とか神様にいろいろツッコミ入れたくなるけれども、いずれにせよ海の生き物ってなんか好奇心をそそりますね。

参考

一瞬、CGかと思ったキレイなウミウシ (アオミノウミウシ):しまさん☆ぶろぐ:So-netブログ
http://shima3.blog.so-net.ne.jp/2007-03-22
しまさんの日々雑感ブログ。ロックオン(´∀`)

ウミウシ図鑑007:アオミノウミウシ | ウェブヒトデ
http://webhitode.com/?p=217

ウミウシ図鑑.com - アオミノウミウシ (Glaucus atlanticus)
http://www.umiushi-zukan.com/main/list_pic.php?kind_id=641

アオミノウミウシ入門編。|LazyDays-blog
http://ameblo.jp/lazydays-blog/entry-11358849209.html

ダークなひととき 珍客・アオミノウミウシ
http://lapislazuli1204.blog.fc2.com/blog-entry-208.html

プルプルブルーな水中捕食世界、アオミノウミウシがギンカクラゲを食べる映像 : カラパイア
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52101165.html

UMAファン ~ 未確認動物海賊!アオミノウミウシ
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-680.html

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