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今、知っておくべきデング熱、デングウイルスの話

デング熱とは?デング出血熱の致死率は?感染源・経路、予防法、治療法、その他知っておくべきことのいろいろ。問い合わせ先や最新情報の情報源へのリンクです。

更新日: 2014年09月06日

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tanikazeさん

【デング熱とは】

デング熱は、蚊が媒介するデングウイルスによって起こる急性熱性疾患

デング熱・デング出血熱の発生地域(WHO、CDC資料より作製)

アジア、中南米、アフリカ等、世界の広範な地域で流行している感染症

【デングウイルスとは】

デングウイルスはフラビウイルス科に属するウイルスです。(日本脳炎ウイルスもフラビウイルス科)

デングウイルスは、4つの血清型(1型、2型、3型、4型)に分類され、一つの型に感染した場合、感染した型のデングウイルスには終生免疫ができるが、他の型のデングウイルスに対する交叉防御免疫は数ヶ月でなくなり、その後は他の型のデングウイルスに感染してしまいます。

デングウイルスのdengueとは、スペイン語のdengoso(英語:dandy)から由来している。dengoso(英語:dandy)の意味は「気取って歩く人」。

デングウイルスに感染した人が、激しい背中の痛みに体をよじる姿 があたかも気取って歩くような姿(dengoso=dandy) に似ているから

デングウイルスは蚊の刺咬によりヒトに伝播する
感染したヒトから未感染のヒトへの直接の伝播は起こさない

【ヒトスジシマカ(一筋縞蚊)】

国内では、デング熱を媒介するヒトスジシマカが秋田県および岩手県以南に生息しており、主に日中に屋外で吸血する。

ヒトスジシマカは体長約4.5mm、翅長が2.5~3.0㎜、体が黒色で、胸背の中央に白色の1本の縦線があり、脚は黒白の縞模様がついている。

体が黒色で、胸背の中央に白色の1本の縦線があり、脚は黒白の縞模様がついている。東アジア、東南アジア、オーストラリア、アフリカなどに分布。日本では秋田県と岩手県が分布北限で、それ以南に分布。

本種は、世界の侵略的外来種ワースト100に定められている。本来の生息地の東アジアから北米へ輸出された古タイヤの雨水に潜んでいたボウフラがアメリカ東部に定着し、10年経たないうちにそこから欧州、中南米、中東等に分布を広げたと推定される。

【生息地】

ヒトスジシマカの現在日本における分布域の北限が1950年代は東北南部あたりであったが、温暖化の影響により、現在北限が東北地方北部まで北上してきている

ヒトスジシマカは寒さに弱いため越冬することはできない

ヒトスジシマカは卵で越冬します(卵越冬)。なお、その卵を通じてデングウイルスが次世代の蚊に伝播した報告は国内外でありません。

温暖化が進行し、東北地方全域、北海道も年平均気温11度以上になると予想されるため、いずれヒトスジシマカが東北地方全域、北海道に侵入すると考えられています。

【ネッタイシマカ】 (参考情報)

現在、ネッタイシマカは国内には生息していません。かつては国内でも沖縄や小笠原諸島に生息し、熊本県牛深町には1944~1947 年に一時的に生息していたことが記録されていますが、1955 年以降は国内から消滅したとされています。ただ今日では、航空機によって国内に運ばれる例も確認されており、定着の可能性は皆無ではありません。

【予防法】

デング熱に対する予防法としては、国内ではヒトスジシマカ(主に日中に屋外で吸血する)との接触を避け、刺されないようにすることが大事である。屋外の作業において、長袖、長ズボンを適切に着用するなど、肌の露出をなるべく避け、ディート(DEET)を主成分とする有効な虫よけ剤を使用する。

ヒトが感染した場合、高熱、頭痛、筋肉痛や皮疹等の症状を呈し、不顕性感染の場合もある

【デング熱を疑う患者の診断指標】

Aの2つの所見に加えて、Bの2つ以上の所見を認める場合にデング熱を疑う。
A)必須所見
1.突然の発熱(38℃以上) 2.急激な血小板減少(10万/μl以下)
B)随伴所見
1.発疹(発病数日後、解熱傾向とともに出現する場合が多い)
2.悪心・嘔吐、3.骨関節痛・筋肉痛、4.頭痛、5.白血球減少、
6.点状出血(あるいはターニケットテスト陽性)
C)除外指標;CRPが10mg/dl以上の場合は、まず細菌感染その他の検索を優先してください!!

出典:国立感染症研究所 http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/dengue.htm

【検査】 (参考情報)

血液所見では、発症後数日で末梢血の血小板減少、白血球減少がみられます。
・診断のための検査は、血液からの病原体の検出
・PCR法による病原体遺伝子の検出
・ELISA法による病原体タンパクNS1の検出
・IgM抗体の検出
・中和試験等による抗体の検出などで、確定検査を行います。

なお、届出におけるデング出血熱の場合には、
出血傾向、血小板減少、血管透過性亢進による血漿漏出も含めて、
上記の確定検査をともに行います。

【確定患者の管理】 (参考情報)

本病は、蚊を介しないヒトからヒトへの直接的な感染はありません。ただし、発熱中の患者が蚊に刺されることがないように指導することは必要です。(日本にいるヒトスジシマカでもウイルス血症期の患者を吸血すれば他者にウイルスを伝播する可能性があります)。

【治療法】

デングウイルスに対する特有の薬はありませんので、対症療法となります。

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