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不思議! 「リンゴ? それともナシ?」 突然変異で 梨のようなリンゴが出現

不思議! 「リンゴ? それともナシ?」 突然変異で梨のようなリンゴが出現「甘夏」も同じく突然変異でできた種。梨のようなリンゴを、食べられる日が来るかも。

更新日: 2014年09月06日

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tanikazeさん

「リンゴ? それともナシ?」。鶴田町野木のリンゴ園で、「つがる」の木に山吹色をしたナシのようなリンゴが4個並んで実を付け、園主の寺山司さん(51)たちを驚かせている。

【つがるは、収穫量No.2のリンゴ】

つがるは、青森県りんご試験場(現・地方独立行政法人青森県産業技術センターりんご研究所)において紅玉とゴールデンデリシャスを交配したものを育成した品種です。

日本全体では、収穫量がふじに次ぐ、わが国第2位の品種

試験場では、1930(昭和5)年に、ゴールデン デリシャスに、ある品種の花粉を交配したのですが、組み合わせを書いたラベルを紛失し、ながらく花粉親が不明でした。花粉親不明のまま、生じた実生から1943年(昭和18年)に選抜されました。しかし、1990(平成2)年に、弘前大学の遺伝子診断の結果、花粉親は紅玉と特定されました。

【樹齢25年の木から突如現れた、梨のようなリンゴ】

寺山さんによると、樹齢はおよそ25年。摘果作業中、変わった色の実を見つけ、「(果皮がさび状になる)さび果にしてはきれいだな」と大事に育ててきた。

【はじめは、さび果を疑った】

さび果病は果実にのみ症状が出る病気です。
品種によって病気の症状が違い、茶褐色のさび(金属がさびるように、リンゴの表面に茶色い部分が出る)が出たり、色づきがまだらになって、模様ができたりします。

例えば、「紅玉」では、果皮がさび状となることはないが着色むらを生じ、班入り症状となる。「ゴールデン・デリシャス」は病徴を現さない。

【どうやら突然変異らしい】

県産業技術センターりんご研究所の研究者は「ウイルスなどによる病害ではなく、枝変わり(突然変異)ではないか」と分析した。

【枝変わりとは?】

枝変わりとは、植物のある枝だけに関して、新芽・葉・花・果実などが、成長点の突然変異などによって、その個体が持っている遺伝形質とは違うものを生じる現象

動物であれば、体細胞の突然変異が新たな個体に反映することはまずあり得ないが、植物では成長点から先舳先へと体が作られてゆくため、変異しなかった部分と区別され、形質として固定する可能性がある。

果樹ではかんきつ類に枝変りによってできた品種が多く,ウンシュウミカンから早生ウンシュウ,ナツミカンから川野ナツダイダイ,イヨカンから宮内イヨが生まれている。また,リンゴのスターキングデリシャスはデリシャスの枝変りによってできた品種である。

【甘夏も、実はは枝変わりで生まれたもの】

ナツダイダイから甘夏へ、さらに紅甘夏へと、逐次突然変異する過程は、栄養繁殖でクローン永代しているカンキツでは、よく見かけられます。

甘夏は正式名称を「川野ナツダイダイ」といい、なつみかんの変異品種で、枝変わり(植物に見られる突然変異の一種)により発生したものと考えられます。

【アメリカでも】

スターキングデリシャスは、米国ニュージャージー州モンロービルで1924年に命名紹介され、1930年に品種登録されたリンゴで、今では世界で最も品種の多いリンゴとなっています。

【りんご研究所】

【行ってみたい、りんご史料館】

この建物は、昭和6年に英国のイーストモーリング研究所の建築様式を参考に建てられました。昭和43年の新庁舎完成以降はりんご史料館として利用されてきましたが、老朽化により平成13年に改修されました。

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