
▽突然起こった噴火 冷静な判断で多くの命を救った方が話題に
冷静な判断で登山客を誘導!その行いに称賛の声 現在も行方不明者の懸命な救出活動が行われている、御嶽山の噴火。そんな中、山頂付近の山小屋の主人・小寺祐介さんが登山客を救ったというニュース
■山頂から30分付近の山小屋 噴火直後の様子
前兆が何もないなかで突然、噴火が始まりました。最初の噴火から数分の間に3回爆発があり、噴煙が上がって小屋の外は夜のように真っ暗になりました。
突然の噴火
■登山客51名を誘導
自身の山小屋も影響を受ける中、避難してきた登山客にヘルメットを配布して励まし続けた小寺さん。
山頂付近に留まっていては危険だと判断し、噴石の落下が収まった隙をみて登山客51人を9合目の山小屋まで誘導
昼間なのに真っ暗闇の中、登山者の命を救うべく
9合目の山小屋へ誘導された登山客はそのまま下山したそうですが、小寺さんは「誰か非難してくるかもしれない」と山小屋に残ったとのこと。
自らの命が危険にある中、人のために行動できる方
▽「色がない」 極限の状況下
「色がない」―。噴火した御嶽山の山頂に近い山小屋「二ノ池本館」(標高2905メートル地点)支配人の小寺祐介さん(34)が29日、噴火直後の山の極限状況を振り返った。
「わぁー」。数十人の登山者が小屋に駆け込んできたのは27日正午ごろ。小寺さんが外を見ると、すぐ近くで噴煙が空高く舞い上がっていた。
登山者を小屋の食堂に誘導すると天井から激しい音が鳴り響いた。「ガンガンガン!」。降り注ぐ噴石だった。大きな石が直撃したトイレは屋根が崩れ落ちた。
「このままでは危ない」。館内の全員を屋根が二重になった場所に集め、ヘルメットを配った。「ここなら屋根が頑丈だから大丈夫。安心して」
外へ出ると、見たことのない風景が広がっていた。「色がない」。灰に埋もれたモノクロの世界に言葉を失った。たった数十分前まで、草紅葉のじゅうたんのように赤、黄、緑に彩られていた足元には、白い火山灰が10センチ近く積もっていた。
細かい火山灰が降り注ぐ中、約50人の登山者を大声で励ましながら9合目の山小屋「石室避難小屋」に下りた。小屋にはさらに100人近い登山者がいた。「まだ誰か来るかもしれない」。登山者の下山を別のスタッフに委ね、夕方に下山するまで小屋に残った。
▽ご本人コメント
御嶽山の水蒸気爆発以降、私の安否を気遣って数々のメールや電話を頂戴し大変勇気を頂きました。
中でも噴火当日の夜、懐中電灯の明かりを頼りに私を含めた黒沢口の山小屋関係者が自力登山可能な一般登山者の方々と共に6合目・中の湯にある駐車場を目指して下山している際に電話を下さった皆様の肉声には励まされました。
また、その際も避難の妨げになると困ると言う理由で短く電話を切って下さった方々の配慮に対しまして今更ながら頭が下がる思いです。
一部報道によると私が51名の避難者の命を救ったかのようなニュースになっておりますが、私が現場で行ったのは二の池本館に避難して来た登山者の皆様を噴火口から少しでも離れた場所にある9合目・石室山荘まで誘導しただけです。
これは現場の支配人としては当然の行為であり、あえて賞賛に値するものではないと考えています(例えるならば、道に迷った人が交番に訊ねて来た際に、警察官が一緒に目的地のそばまで案内した程度です)。
また、実際に現場に居合わせた私からしますと、頂上山荘、石室山荘、剣ヶ峰山荘、女人堂、行場山荘、御嶽山強力案内人組合の方々(同じ黒沢口にある山小屋と山岳ガイドの方々です)の現場対応力の方がむしろ光って見えました。
それらの山小屋の方々の行動はメディアにこそ出ていませんが、賞賛に値するものだと思います。
自身が勤める現場で起きた大きな自然災害と言うことと、それに巻き込まれた方々に対する情報提供という意味でメディアの取材に応じさせて頂きましたが、今後は安否不明者の捜索と全容解明に向けた取り組みに対してのみ全力で協力させて頂きたく存じます。
どうか、ただの山小屋の一支配人の行動を過大評価することなく、今後の捜索の行方を冷静に見守って頂けましたら幸いです。
2014年10月3日
二の池本館 小寺祐介
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▽2つ目の話題は、登山者の方のものです
魔法瓶が命を救う
別の女性は、頭を守ろうと上にかざしたザックの中で、噴石が直撃したのか、魔法瓶がぺしゃんこになっていることに後で気付いたという。「魔法瓶が、ザックが、私の命を守ってくれたんだと思います」と話した。
耳にした方も多いのでは
実は魔法瓶以外にも生き延びるための行動が素晴らしかったと話題です
1.弁当広げたら噴火した
2.山小屋方向に向こうのは無理と判断して神社の軒下にリュックを掲げ逃げこむ
3,目の前で被弾して倒れる人を目の当たりにしながらも冷静にやり過ごす
4,意識不明重体の人が覆いかぶさっていて被弾しないで済む
5,山小屋で水を貰うとタオルに水を濡らした後、灰の中を真っ先に下山開始
6,あの神社から一気に下山、なお王滝口から登ってきたのに黒沢口に下るというファインプレー
こういうのみてると冷静に判断できる能力と、それを可能にする
知識と知恵って本当大事なんだなって思う
誰一人欠けずに助かってるチームワークっぷりがまたすごい
何より判断力が凄い
事前情報も知識もないだろうに初見の選択肢全部正解して生還してる
▽3つ目は子供連れのご家族の壮絶な手記
噴火から10秒弱、爆音とともに大きな噴煙が、ものすごい速さで自分達のいる方へ
先ほどたまたま目についた岩の隙間に入り
幾度の噴火、噴煙をなんとかやり過ごす
充満する硫黄の匂い、不自然な熱気、
子供だけでも何とか助けられないか
一緒に岩間に逃げたグループの方と下山を判断
次女は幼く体力的に厳しい
2人の子供を夫婦のみではカバーできず
大人と同じ歩幅で歩ける長女を託す
冷静な判断、助けあう周りの方々、大変感動しました。
▽4つ目は4人組パーティーの方の詳細な手記
噴火時、御嶽山王滝頂上山荘北東約200付近にいた、噴火遭遇者の方の手記
噴火直後、まごころの塔基礎部分に頭をつけひざまずく
黒煙で周りが見えず、熱風は息ができないほど熱い
熱風が長時間続くと息ができずもたなかったかもしれない
噴火直後の状況から下山まで詳細につづられた手記からは緊迫の状況が伝わっていくる
詳細は以下のリンクから
御嶽山噴火に際して現場がどのような状況であったのかを記録しておく必要があると考え、本件をできるだけ詳細に記録します。 なお、いまだ現場では行方不明の方、また心肺停止の方もおられ救助活動が実施されている中、できるだけ多くの方が少しでも早く発見または回復に向かわれ、救助活動されている方々の安全を願ってやみません。
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