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御嶽山になかった火山の避難シェルター 国内12の火山のみ

御嶽山にシェルターはなく、死亡した人の多くが、噴石が当たったことによる「損傷死」でした。阿蘇山(熊本県)や桜島(鹿児島県)など、頻繁に噴火する火山を中心に整備が進んでいる一方、付近に人が住んでいない火山などでは、避難施設がないことも判明。国は今後、避難シェルターの整備を進めていく方針。

更新日: 2015年06月19日

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pharenaさん

噴火した御嶽山にシェルターは設置されていなかった

噴火した御嶽山(長野・岐阜、3067メートル)にシェルターはなく、死亡した人の多くが、噴石が当たったことによる「損傷死」だった。

御嶽山の噴火では、死亡が確認された57人のほとんどが、噴石が直撃したことによる「損傷死」

御嶽山には十数カ所の山小屋や避難小屋がある。多くは木造。雨や風を避けるのが主な目的で、噴石を想定したコンクリート製のシェルター(退避ごう)などは設置されていない。

阿蘇山や浅間山にあるような緊急時に逃げ込めるシェルターがあれば、犠牲者は少なかったという指摘がある。御嶽山の山頂付近は山荘や神社のみであり、噴石から身を守ることは難しかったからだ。

1979年の噴火直後、国立防災科学技術センター(現・防災科学技術研究所)が現地調査を行い、火山地域の観光地化を憂慮してシェルター設置など登山者の安全対策を求める報告書を作成していたことがわかった。

70年代後半は、有珠山、阿蘇山、御嶽山と続いた噴火で、噴石や土石流の危険性が認識された時期だった。当時は登山シーズン後で死者は出なかった

噴火した際、噴煙や噴石から身を守るための設備。

専門家は「シェルターは有毒ガスや溶岩流への効果は低いが、噴石から一時的に身を守るには有効」と指摘。

ただし国の火山防災体制の指針では、異常発生時に防災情報を伝えるため山小屋への情報伝達体制の整備などを自治体に求めているが、シェルターには触れていない。

シェルターを設置していない理由を複数回答で聞いたところ、「特に必要性が議論されていなかった」が25の火山、次いで「設置や維持管理の費用を自治体だけでは負担できない」が12の火山などとなりました。

現在、主な活火山のうち、シェルターが設置されていない山はおよそ75%

火山が噴火した際、飛んでくる噴石から登山者の身を守る避難壕(シェルター)を設置している国内の活火山

阿蘇山(熊本県)や桜島(鹿児島県)など、頻繁に噴火する火山を中心に整備が進んでいる一方、付近に人が住んでいない火山などでは、避難施設がないことも分かった。

避難シェルターがある12火山は以下の通り。
 有珠山(北海道)、草津白根山、浅間山(以上群馬、長野両県)、新潟焼山(新潟、長野両県)、伊豆大島、三宅島(以上東京都)、阿蘇山(熊本県)、雲仙岳(長崎県)、霧島山(宮崎、鹿児島両県)、桜島、口永良部島、諏訪之瀬島(以上鹿児島県)。

現在も火山性地震が多い状態が続き、火山活動が高まった状態が続いている。

噴石から身を守るための「退避壕(ごう)」。火口の周りに9つあり、鉄筋コンクリート製で、1つに30人ほど逃げ込める。

熊本県阿蘇山には、60人を収容できる一時避難用のシェルターが火口から1km以内に15カ所設置されていて、最大で900人が避難できます。

1989年10月、火口から勢いよく吹き上がる噴煙。その手前に「退避壕」が見える。取材中にも、無数の噴石が落下し、火山灰が舞い上がっていた。この時の噴石には、手のひらより大きなものもあった。しかし、退避壕が壊れた様子は見られなかった。

現在も活発な噴火活動が続いている。

登山が禁止されている桜島では、麓の道路沿いなどにシェルターが設置されている。

2009年(平成21年)2月2日に噴火
現在は火山活動は静穏。状況により山頂火口から噴出の可能性があり、浅間山山頂までは立ち入り禁止。

浅間山には、噴火などの異常事態に備え、シェルターが3カ所あります

群馬県と長野県にまたがる浅間山。登山道には、鋼板で造られたかまぼこ形の退避壕が点在する。管理する長野県小諸市によると、火口500メートル~3キロの範囲に3基の退避壕と、山頂付近の学習施設の地下にも鉄骨鋼板製の退避施設があり、最大で計300人を収容できるという。

御嶽山の噴火を受け、富士山では警戒感が強まっている

山小屋はあるがシェルターはない

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