1. まとめトップ

この記事は私がまとめました

daiba49さん

京都大学の斎藤通紀(さいとうみちのり)らの研究グループが、マウスの幹細胞から卵子の作製に成功した(2012年10月4日、Science にオンライン掲載)。体外受精後に雌のマウスに移植したところ、健康な仔(こ)マウスが得られたことから、卵子としての能力に問題がないことが確認された1。この研究成果は、哺乳類の発生メカニズムや不妊の原因を解明するための強力なツールになると考えられる。

「我々人類は、長い間、胚性幹細胞(ES細胞)や多能性細胞から生殖細胞を作製しようと取り組んできました。そしてついに成功したのです。彼らは、実にうまくやりました」とエディンバラ大学(英国)の生殖生物学者Evelyn Telferは語る。


実験室で作製された卵子を使用して生まれた仔マウスは、成長し、生殖能力があることが確認された。
クレジット:Courtesy of Katsuhiko Hayashi
幹細胞研究者はこれまで、幹細胞や前駆細胞から多くの種類の細胞を作製してきたが、生殖細胞については

患者自身の細胞から再生したβ細胞を使う治療法を開発
 1型糖尿病は、自己免疫が原因で膵臓のβ細胞が破壊されてインスリンが分泌されなくなる疾患。生命を維持するためにインスリン注射が生涯必要となる。
 1920年代にインスリンが発見されて以来、インスリン製剤の開発はめざましい。しかし、インスリン強化療法でどれだけ精密にコントロールしても、β細胞によるインスリン分泌を完全には再現できない。
 根治するために、β細胞がある膵島を移植する方法があるが、提供者は不足しており、免疫系によるβ細胞の破壊を防ぐために、患者は生涯にわたって投薬を受け続けなくてはならない。
 患者自身の細胞から再生したβ細胞を使えば、免疫系による攻撃を防ぐことができる。マウスを使った実験で、実際のβ細胞とほぼ同等の機能をもつ細胞の作成に成功。「ヒトに対する試験も2~3年以内に開始できるだろう」とメルトン氏は言う。霊長類を対象とした試験は進行中だ。

1