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ロマンスがありあまる...今だからこそ読みたい夏目漱石の恋愛小説

2016年に入ってから芸能人の不倫報道が目立っています。もし自分が許されない恋に落ちてしまったらどうしたらいいのでしょう?その答えを文豪の作品に探すのはどうでしょうか。三角関係の恋愛小説が多い夏目漱石を例にとります。

更新日: 2019年02月27日

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plutocharonさん

不倫・許されない恋にはまってしまったどうしたらいいのか

三角関係など大人の恋愛小説を書いた夏目漱石

漱石が書いた三角関係の小説は思い浮かぶだけで「幻影の盾」「それから」「門」「こころ」「彼岸過迄」「行人」に上ります。

漱石の作品には三角関係、不倫の関係が繰り返し執拗に扱われている。

そこで夏目漱石の作品から学んでみる

それから

長井代助は三十にもなって定職も持たず、父からの援助で毎日をぶらぶらと暮している。実生活に根を持たない思索家の代助は、かつて愛しながらも義侠心から友人平岡に譲った平岡の妻三千代との再会により、妙な運命に巻き込まれていく……。大助は三千代との愛をつらぬこうと決意する。「自然」にはかなうが、しかし人の掟にそむくこの愛に生きることは2人が社会から追い放たれることを意味した。破局を予想しながらもそれにむかわなければいられない愛を通して明治知識人の悲劇を描く、『三四郎』に続く三部作の第二作。

物語は「高等遊民」の代助が、友人の平岡常次郎とその妻三千代と久しぶりに再会する所から始まります。その再会は、代助の人生を思わぬ方向へ動かしていくことになり・・・。

学生時代、三千代を好いていながら、代助は「義侠心」から、平岡に彼女を譲ったのだった。

友情と恋愛を天秤にかけ、恋愛をとった代助。それが悲劇のはじまりだった...

「それから」の主人公は、長井代助という、今でいうニート、高学歴のインテリニートなのね。

毎日本をよんだり音楽を聴いたりと優雅なニート

「高等遊民」というのは、大学を卒業したインテリで、汗水流して働かず、勉強したり色々考えたり、まあざっくり言えば、ふらふら生活している人のことです。

いま平岡夫妻は借金苦で、不仲でもあると知り、また三千代の側でも代助への思いを示すにつれ、彼女を取り返したいという情念は強まっていく。

当時、人妻との不倫は、姦通罪として刑事責任を追及される可能性があった。代助と三千代は、犯罪者となることを恐れず、結婚に踏み切ろうとする。代助は、平岡に三千代への想いを告げ、離婚を頼む。

ぜひ『それから』を読んでみてください!

「それから」という、それからどうなるのかと言いたくなるようなタイトルですが、物語が終わった後に代助は「それから」どうやって生きていくかというような意味を持つのでしょう。

親友の安井を裏切り、その妻であった御米と結ばれた宗助は、その負い目から、父の遺産相続を叔父の意にまかせ、今また、叔父の死により、弟・小六の学費を打ち切られても積極的解決に乗り出すこともなく、社会の罪人として諦めのなかに暮らしている。そんな彼が、思いがけず耳にした安井の消息に心を乱し、救いを求めて禅寺の門をくぐるのだが。『三四郎』『それから』に続く三部作。

宗助は「親友から女を略奪した」という罪悪感にさいなまされ続けている。その罪悪感ゆえ、社会と断絶した二人だけの世界にこもり続けた。

宗助と御米の足下にあるのは、『それから』のクライマックスとほぼ同じ、かつて友人を裏切った上での今の暮らしである、という意識である。そのことが読み続けるうち徐々に姿を現していく様は、暗いとかではなく、もう怖かった。そこから振り返ってみれば、淡々とした夫婦の日常もまた、不安で不気味なものにも思える。

宗助自身の愛へのエゴイズム。宗助は親友の女を奪い、親友との友情を捨てた。愛とはそもそも競争や略奪なしには成立しない。

恋愛の負の側面を描いているともいえます

こころ

恋人を得るために親友を裏切り、自殺へと追いこんだ。その過去の罪悪感に苦しみ、自らもまた死を選ぶ「先生」…。愛と偽善、誠実の意味を追究した傑作。

この小説から“恋の悩み”をピックアップしてみると、つまり先生と、「友人K」と「お嬢さん」の“三角関係”であることがわかります。

友情をとるか、恋愛をとるか...普遍的な問いです

先生は「K」を出し抜いて恋を告白。そのことにショックを受けた「K」は自殺してしまいます。その後、「先生」はお嬢さんと結婚しますが、親友を裏切った自分を許せず、最後には「私」あての遺書を残して真相を告白し、自殺してしまいます。

なんとも重い作品

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