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ぼくたちのトラウマ映画シリーズ! #1 「HOUSE」大林宣彦/1977/東宝

昭和中期のトラウマ映画を、独断と偏見でご紹介しています!

更新日: 2016年02月24日

mmm_meganeさん

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■昭和40年世代の、少年少女のトラウマ映画!?

こんにちは。昭和中期の映画を観倒しているmeganeです。
今日は、ぼくたちのトラウマシリーズということで、わたくしmeganeが、独断と偏見でトラウマ映画をご紹介します!
*敬称略、ネタバレあり。

HOUSE[HAUSE-ハウス]は、1977年7月30日公開の東宝映画です。

三浦友和・山口百恵主演コンビの6作目「泥だらけの純情」の同時上映映画として上映されました。

当時、映画は斜陽の時代真っ只中、誰が監督しても、どんなスタアが出演しても、興行成績は思わしくありませんでした…。
そこへ、助監督経験もなく、映画会社に所属もしない大林が監督として抜擢されることになります。
大林に映画製作の話を持ちかけたのは、当時、東宝映像企画で室長をしていた角田健一郎でありました。

ジョーズのような映画を作ってくれ!ということで、大林は悩みます。
すると当時まだ中学生だった娘が言います。
「鏡に映っているわたしが、わたしを食べに来たら怖いよ」
そこからヒントを得た大林は、七人の少女達の夏休みに突如降りかかる惨劇…というストーリーを、脚本家の桂千穂と二人で作り上げました。

大林の持ち込んだ脚本を見た松岡功東宝企画部長(当時)は「こんな無内容な馬鹿馬鹿しいシナリオを初めて見ました。でも私が理解できるいいシナリオはもう誰も観てくれません。だから私には理解不可能なシナリオをそのまま映画にしてくれませんか」と大林にいったと言い企画としては1975年に東宝の会議を通っている。

撮影所の助監督を経験していない大林が監督することに、当時の東宝の助監督たちは反対した。
それに対し、「我々が映画を作っても、ヒットしない。ここは、外部の人にやらせて、どれだけのものができるかを知ろうではないか」と説得したのが、東宝出身の映画監督である岡本喜八であった。

当時は、誰でも「映画監督」になれる時代ではありませんでした。
「映画監督」というものになれるのは、映画会社の社員の中の、限られた人間のみ。
例え「映画監督」に憧れて入社しても、人事で別部署に配置されればそれっきり。
また運良く監督になれる道筋に配置されても、助監督を経てから監督になるという掟があったので、なかなか監督になれず、助監督のままで終わる人も、少なくはなかったのです。

現在、映画会社に所属しなくても「映画監督」になれるのは、映画会社のスタイルが変わったことも一因ですが、大林が「HOUSE」で監督デヴューしたからと言っても、過言ではありません。
とはいえ、大林は自分を「映画監督」と称したことはありません。今日まで、自分は「映像作家」だと、言い続けています。

また大林は映画のプロデュース権を得て、新聞や雑誌、マンガにラジオドラマ、サントラの発売など、今では当然のごとく行われているメディアミックスを日本で初めて行い、外堀を埋めるように映画のプロデュースをし続けました。
その間、多種多様なメディアや協力者が、大林のプロデュースを支えましたが、その協力者たちは、みな大林の自主製作映画「emotion 伝説の午後・いつか見たドラキュラ」を観て感銘を受けた世代でした。

HOUSEの企画から2年後、大林のプロデュースが功を奏し、ようやく東宝が大林の映画作製にGOサインを出すことになりました。
ここからいよいよ、ポップ&キュート&サイケな怪奇ファンタジー映画、HOUSEの撮影は猛スピードでスタートすることに。

…ポップでキュートでサイケデリック?何それ?と思うでしょうが、百聞は一見にしかず!
とりあえず、予告編を観て頂いてから、話を進めたいと思います!
予告編、カモン!

…はい、予告編終了。
1977年、今から30年以上前のモノですが、ポップでキュートでサイケな世界観がギュッと詰まった予告編だと思います。

この予告編で、東宝マークよりも先に出る「Janus Films」の文字。これは、北米の映画配給会社ヤヌス・フィルムのことです。
このヤヌスフィルムと、マルチメディア出版のボイジャー社が合弁し、1984年映画愛好家の為のレーベル「クライテリオン・コレクション」が誕生しました。

世界中の名作映画を収録し続けている、クライテリオン・コレクション。
北米版HOUSEも、この中のひとつ「世界的な名画」として、デジタルリマスターの上、発売されたのです。

*ボイジャー社(The Voyager Publishing Company Inc.)は、1984年創立のマルチメディア専門出版社。Voyager PressとJanus Films(1956年に創立、ニューヨーク市にある映画配給会社)の合弁による。本社はニューヨーク市。

しかし、画質のシャープさ、色具合、価格、ジャケット、そして盛り沢山な特典ということを考えると、クライテリオン版のブルーレイはクオリティが高いです。
またクライテリオン版の特典で、大林監督が当時のことを語っていますが、日本では絶対に言わないようなことまでお話しされていて、とても興味深いです。

東宝特撮映画DVDコレクション58として、デアゴスティーニからも発売されていた事もあります。

HOUSE ハウス
号数:第58号
発売日:2011-12-06発売
通常価格:1,990円(税込)
http://www.bmshop.jp/cgi-bin/bms/item.cgi?item_id=touhoutoku_058&ctg_id=touhoutoku&page=2

■あらすじ

オシャレ率いる七人の少女達が、ひょんなことから夏休みを田舎にあるオシャレの伯母さまの家で過ごすことになります。
田舎の古い屋敷で、七人を待っていた上品な伯母さま。
ところが、伯母さまにはある秘密があったのです。
伯母さまは実は…。

■登場人物

*登場人物の七人の少女たちは、全員ニックネームで呼ばれていて、実名がわかっているのはオシャレの名字のみ。

演:池上季実子
お洒落が大好きなお嬢様。パパは音楽家。
ママは七年前に他界している。
*表札から名字が「木枯」、伯母さまからのお返事で名前が「美雪」ということが分かる。

演:大場久美子
夢見がちな少女で、オシャレとは無二の親友。

演:神保美喜
空手が得意で、友達思いの少女。
特に、スウィートと仲が良い。

演:松原愛
演劇部の部長で、頭のいい少女。
眼鏡をはずすと美人系だが、眼鏡がないと何も見えなくなる。

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mmm_meganeさん

まったりと。