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心理学的に正しかった「長時間労働で給料安いけど仕事が楽しい!」

《フェスティンガーの1ドルの報酬実験》例で知られる「認知的不協和(の解消)」で説明できます。人間とは弱い生き物で、矛盾を感じるほどに自己を正当化したくなるようです。しかし会社全体が、この「認知的不協和(の解消)」の雰囲気に包まれると、長時間労働や残業が美徳となりやすいので、ご注意を!

更新日: 2016年02月12日

springspringさん

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◆世の中にはこんな人も多い

みんな目を輝かせて「楽しいです!最高です!」なんて会社あったらそりゃカルト宗教かブラック企業だろ。jk

◆心理学用語で「認知的不協和(の解消)」と言う

心理学において非常に有名な概念で「認知的不協和」と言います。人間が、矛盾する認知を持った時に【不快な感じ(=心の矛盾)】を持つことを指します

そして、人はこの【不快な状況(=心の矛盾)】をなんとか改善しようとするのです

◆こんな実験がある

アメリカの心理学者、レオン・フェスティンガーが、ある実験をした。それは学生たちに単調でつまらない作業のアルバイトをさせ、次に同じ作業をする学生にその作業の「楽しさ」を伝えるというもの。

さらに、その作業に対する報酬額を2パターン作り、高い報酬を得たグループと低い報酬しかもらえなかったグループで、どのような違いが現れるかを検証した。

この実験では、なんと【報酬が少なかったほうが、仕事内容に対する満足度が高かった】のです

◆一体、どういうことなのか?

この実験では、参加した人は「作業はつまらない」「しかし楽しさを伝えなければならない」という【不快な状況(=心の矛盾)】を抱えることになります

実際には、馬鹿馬鹿しい労働をしたということになるのですが、それでは気持ちに収まりがつきません。そこで、「本当は面白かったのかもしれない」 と、思う心理が働くのです

つまり、「つまらない仕事をした」という認知を「少しは面白い仕事をした」という認知に置き換えることによって、報酬の少なさを【正当化】しようとするのです

「つまらない作業」は変えることが難しいですが、【自分自身の感情】を変えることによって矛盾を解消しようという心理が働くのです

報酬額が少ないグループは、高いグループに比べて大きな矛盾を抱えることになったため、より強く「楽しい!」と思うことで【不快な状況(=心の矛盾)】をなんとか改善しようとしたのです

◆だから「長時間労働で給料安いけど仕事が楽しい!」

このような心理が働くので、労働者は【課せられた労働が過酷で安い賃金であっても、満足できる】のです

◆これらの自己正当化を「認知的不協和の解消」と言う

労働者側による、このような「認知的不協和の解消」という心理的要因があるのではないか-とも言われている。

ワーキングプアを初めとして、決して楽とはいえない労働を低賃金でやっている人たちには、それが成立してしまう心理的背景もあるのかもしれません

人間は基本的に弱い動物ですから、「認知的不協和の解消」で、問題を解決している可能性があります

ブラック企業についても、中には逃げ出せば良いのに逃げ出さない、新興宗教の信者のようにブラック企業に洗脳されてしまっている社員が存在します

◆会社全体では《長時間労働・残業=美徳》の風潮が生まれやすい

会社全体で《長時間労働・残業=美徳》という風潮になりやすい。

長時間労働を続ければ続けるほど、「認知的不協和の解消」の思考が働き、長時間労働が美徳であると思い込もうとすることがあります

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