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概要

ハイパーインフレとは、すなわち過度のインフレを指し、物価が短期間に数倍、数十倍に上がることを指す。ドイツのインフレは最終的に物価が384億倍にまで達した。

このハイパーインフレによって、お金の価値は紙くず同然となった。

街中に捨てられた紙幣

背景

国土が戦場になったフランスでは第一次世界大戦後も、ドイツの強国化を恐れた。そのためフランスは、ドイツに課された賠償金不払いを厳しく要求し、支払い不履行を理由に1923年ルール占領を強行した。
これに対しドイツは、ルール占領には不服従運動で抵抗したため生産が低下し、激しいインフレーションが進んだ。

出典『詳説 世界史』 山川出版社 2013年発行 P342

マルクが異常なまでに上昇しているのがわかる

物価

1923年11月の物価は
 ジャガイモ1Kg:900億マルク
 卵1個    :3,200億マルク
 ミルク1L  :3,600億マルク
 バター1ポンド:2兆8,000億マルク

お金をリヤカーで運ぶ人々

エピソード

昨日までハム・サンドイッチがたった1万4000マルクだった同じ喫茶店で、今日はそのサンドイッチが2万4000マルクとなった

銀行券は1枚ほぼ1グラムなので、紙幣4000枚持ってレストランに行くとすると約4kgの紙幣を運ぶことが必要だった

買い物の不便から100兆マルクが発行される事態になった。

紙幣は額面ではなく重さで取引された

紙幣の印刷が間に合わず片面しか印刷しなかった

喫茶店でコーヒーを飲むのにトランク一杯分の紙幣が必要であったのが、飲んでいる間にインフレの進行で価格がトランク二杯分になった

発行された10兆マルクの紙幣

昼と夜でレストランのメニューの値段が1桁違った

月給はもらう頃には価値がなくなるので週給、日給へと変わっていった

薪を買いに行く代わりに札束を薪代わりにした

改善策

このインフレを鎮めたのは、11月15日に発行されたレンテンマルクの出現によってであった。こうして、新しい発券銀行としてレンテン銀行が設けられ、レンテンマルクとライヒスマルクの交換レートは1レンテンマルク=1,000,000,000,000(1兆)ライヒスマルクと決定された。このレンテンマルクの発行によりドイツのインフレは沈静化した。このインフレの収束は「レンテンマルクの奇跡」と呼ばれた。

発行されたレンテンマルク

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