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「仕事したくない!」ミケランジェロとシスティーナ礼拝堂

「システィーナ礼拝堂の天井画を描いてくれないか?」との依頼に、ミケランジェロはこう答えた。「いやや、俺、絵よりも彫刻が好きやねん!!」そこから始まる教皇とミケランジェロの追いかけっこ!偉い人でも仕事から逃げ出すんですねぇ。

更新日: 2014年11月21日

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ok3さん

彫刻、絵画・・・後世に名を残した天才ミケランジェロ。

 その代表作ともいえるシスティーナ礼拝堂の天井画を、
 ミケランジェロは嫌々描いていた!?

 鬱になる前に、過労死する前に、嫌な仕事からは逃げ出そうぜ!!
 そんなメッセージを感じる、
 自由すぎるシスティーナ礼拝堂の天井画制作秘話。

荘厳なシスティーナ礼拝堂の麗しい壁画

システィーナ礼拝堂天井画は、1508年から1512年にかけてミケランジェロによって描かれた有名すぎる絵画作品である。

『最後の審判』『創世記』などの物語が描かれており、爺さんとオッサンが手を取り合う『アダムの創造』などは『モナ・リザ』と並んでネット上でひんぱんにネタにされてきた。

出典xnews.jp

アダムの創造・・・・・・多分こんな絵だったはず。

制作秘話その1 「ミケランジェロ、新しい仕事だよ!」

(ミケランジェロのつぶやき)
「俺あなた(教皇)の墓作ってたんですけど・・・
 仕事どんどん追加すんの止めてよ・・・」

仕事に取り掛るミケランジェロだったが、元々やりたくなかった仕事なので、色々と反抗し始める。

(教皇)
「やぁミケランジェロ!仕事引き受けてくれて
 ありがと。ところで天井画なんだけど、
 十二使途とか描いたらセンス良くない?」

(ミケランジェロ)
「十二使途?天井に?無い」

(教皇)
「」

ミケランジェロが描こうとしたのは、教皇の「空を背景とした十二使徒」という構想からかけ離れた、前代未聞の作品だった。
この天井画に対して影響を与えたような過去の作品は存在せず、ミケランジェロが描きあげたこの絵画はそれまでの絵画作品とは隔絶したものだった。

制作秘話その2 「そしてだれも居なくなった」

(ミケランジェロのつぶやき)

「好きに描いていいよ」って丸投げかよ・・・
 あんな高い天井にどうやって絵を描くの?」

ユリウス2世(教皇)は、天井に絵を描くための足場制作をミケランジェロ自身に任せた。
ミケランジェロはシスティーナ礼拝堂内にぽこぽこ穴を開けて木を渡し、その上に平らな板を載せて足場とした。

そしてこの板に仰向けにゴロ寝しながら天井画を描いたといわれているが、立ったまま首を歪めて描いていたという説もある(首痛そう)。

制作した天井の絵は以下のとおりである。

『光と闇の分離』
『太陽、月、植物の創造』
『大地と水の分離』
『アダムの創造』
『エヴァの創造』
『原罪と楽園追放』
『ノアの燔祭』
『大洪水』
『ノアの泥酔』

これだけの大仕事、一人でやっていたら何年かかるか分からない。

当然ミケランジェロも部下と共に絵画制作を行っていたが、どうにも部下の美術センスが気に入らなかった。

(ミケランジェロ)
「違う!そこは緑色!」
「何だその線!どうしてそうなった!?」
「あー!なんでそこ塗りつぶした!?」

無能な部下は次々と辞めさせられ、
天井のカビを排除した有能な部下も辞めさせられ。

結局最後はミケランジェロが一人で天井画を制作することになる。

制作秘話その3 「やった!戦争だ!逃げよう!」

このころ、フランスとの紛争が勃発。
ユリウス2世(教皇)が戦争にかかりきりになる。

(ミケランジェロ)
「やった!教皇は戦争で手一杯!
 この隙に逃げよう!」

すぐにミケランジェロはローマから逃亡。
これ幸いと墓碑彫刻の仕事を再開したのであった。

ミケランジェロは楽しく墓石生活を送っていたが、
その後の1508年、紛争に勝利した教皇がローマに帰ってきて、

(教皇)
「あれ?ミケランジェロは?なんで居ないの?」

教皇はミケランジェロを呼び出し、再び天井画の制作を
始めるように命じた。

一方、ミケランジェロがやりたかった墓碑彫刻の方は、
天井画制作のため教皇が死ぬまでに完成しなかった。

(ミケランジェロのつぶやき)

「なんだ・・・戦争行く言うから墓石作るの急いだのに・・・
 ピンピンして帰って来て・・・墓石作りたい・・・・・・」

制作秘話その4 「新しい教皇とミケランジェロの復讐」

ユリウス2世の死後、ミケランジェロは新しいローマ教皇クレメンス7世と、後継のローマ教皇パウルス3世にこき使われていた。

(新☆教皇)
「壁にでっかい絵描いてよ。拒否権は認めない」

(ミケランジェロ)
「」

これが「最後の審判」を描くこととなった経緯である。システィーナ礼拝堂の壁面全体に絵を描かねばならず、ミケランジェロは苦労した。

「最後の審判」は、キリストの再臨と現世の終末を、天使に囲まれたキリストが生前の行いによって人々の魂を裁いている絵画となっている。

製作途中の「最後の審判」をみて、文句をつけきた人物がいた。儀典長ビアージオである。

ミケランジェロが裸の人をたくさん描いたので、
エロ過ぎてダメだと非難したのである。

そして『最後の審判』の裸体を隠そうという運動まで起こり、

儀典長ビアジョ・ダ・チェゼーナは、

「このうえなく下品であり、聖なる場所にこのような裸体画があってはならない。恥ずべき作品で、ローマ教皇の礼拝堂には相応しくなく、公衆浴場か酒場に飾るべきだ」と酷評している。

ミケランジェロのために言うと、
彼は別にエロのために裸体を書いたわけではなく、
彼なりの天国を書いた結果、衣服が不要となった
だけなのである。

(ミケランジェロのつぶやき)

「天国に服なんて不要だろう。騒ぐ方が俗っぽい。
 儀典長ビアージオむかつく・・・絶対なんか復讐しよう」

儀典長にむかついたミケランジェロは、
「最後の審判」に儀典長ビアージオを描き足す。

「最後の審判」を見る機会があったら探してみてほしい。

絵の下の方、地獄の辺りに股間を蛇に喰われている
なんか目立つオッサンがいたらそれが儀典長だ。

ミケランジェロによる子供じみた仕打ちに仰天した儀典長ビアージオは、ローマ法王に「あいつ何とかしてよ」と直訴。
この部分をすぐに描き直させるよう頼み込んだが、

(ローマ法王)
「いかに私でも、地獄のことは請け負いかねるよ」

と一笑され、相手にされなかったという。

これからシスティーナ礼拝堂に行く機会があれば、ぜひ「儀典長」と「ミケランジェロ」を探しながら楽しんでほしい。

ミケランジェロは真ん中らへんに皮として描かれている。

いかな天才も人間であり、仕事から逃げ出すのだ。

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