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人類が絶滅寸前に…! 7万年前の想像を絶する出来事

約7万4,000年前、インドネシアのトバ火山の噴火によって現生人類ホモ・サピエンスは総人口1万人以下の絶滅寸前に追いやられてしまいます。人類進化に最も影響を与えた事変である「トバ・カタストロフ」についてまとめました。

更新日: 2015年02月12日

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7万年前、現生人類はわずか総人口1万人以下まで激減していた

7万年前、いまでは70億人を超える人類が、1万人以下まで激減していた…。

かつて地球人類を絶滅寸前まで追いやった「超巨大噴火」があった

隕石の衝突による環境の激変でかつて地上を支配した恐竜が絶滅したのは有名な話ですが、火山の噴火によって現生人類が絶滅寸前まで追いやられていたことはあまり知られていません。

7万年前から7万5千年前に、インドネシア、スマトラ島にあるトバ火山が大噴火を起こして気候の寒冷化を引き起こし、その後の人類の進化に大きな影響を与えた

このトバ事変の気候変動によって、人類は総人口が数千~一万人までに激減した

トバ火山の大噴火による破局的な環境変化によって、現生人類(ホモ・サピエンス)は総人口が1万人以下まで激減していたことが遺伝子解析によって裏付けされています。

現在世界に生きる私たち現生人類は、このとき生き延びた1万人以下の現生人類を共通のルーツとしている

人類に壊滅的な被害を与えたトバ火山の噴火

トバ火山の噴火の想像図。

トバ・カタストロフ理論とは、今から7万年前から7万5千年前に、インドネシア、スマトラ島にあるトバ火山が大噴火を起こして気候の寒冷化を引き起こし、その後の人類の進化に大きな影響を与えたという学説

74,000年前に起きた最新の超巨大噴火は、200万年前に起こったイエローストーンのハックルベリーリッジ・タフを噴出した超巨大噴火(マグマ噴出量2500km3)と並び世界最大級の噴火であった

地球最大規模の大噴火が、約7万年前にインドネシアのスマトラ島で起きました。

想像を超える大噴火により、人類は100万人いたというのが1万に激減した

トバ火山の噴火と同時期にヒトDNAの多様性が著しく減少する「ボトルネック(遺伝子多様性減少)」が見られることから、この噴火で当時の人類の大半が死滅したと考えられています。

この噴火で火山灰はインドやパキスタンでは5-7センチ降り積もり、中国南部では数センチの厚さで堆積し、東インド洋やベンガル湾の海底からやグリーンランドの氷床コアからも検出されており、地球の各地に降り積もった

大気中に巻き上げられた大量の火山灰が日光を遮断し、地球の気温は平均5℃も低下したという。劇的な寒冷化はおよそ6000年間続いた

インドネシア、スマトラ島のトバ湖。
かつてここには巨大な火山があったが、7万年前の噴火により山体は消滅しカルデラ湖となった。

この噴火で地表の気温は下がり、それが数千年続いたとか。気候の激変で、この時代にいた人類のうち、ホモ・エルガステルとホモ・エレクトス、その近縁種は絶滅し、現生人類とネアンデルタール人(及びその近縁種のデニソワ人)だけになってしまいました

この大噴火の時期から、ホモ・エルガステルとホモ・エレクトスの痕跡が途絶えてしまっているのです。

ヒト亜科で6属、ヒト属だけでも9種の人類の亜種の化石が見つかっているけど、現存している人類は私たちホモ・サピエンスの一種のみ

トバ火山の噴火でホモサピエンスとネアンデルタール以外のヒト科の生物は絶滅した

このときホモ・サピエンスとともに生き延びたネアンデルタール人(ホモ・ネアンデルターレンシス)は、約2万数千年前に絶滅。

出典ameblo.jp

かつてトバ火山が存在した場所。現在は巨大なカルデラ湖になっている。

トバ火山の噴火によって現生人類の遺伝子の多様性が失われた

生物の頂点に君臨しているかのようにふるまう我々人類だが、われわれは生物界の新参者に過ぎない。また人類はその種の中で多様性が少ない。

ヒトは様々な人種がいて、肌の色や髪の色など一見多様性があるように思われますが、遺伝子の個性は0.1%程度しか違わず亜種というものがありません。ゴリラやチンパンジーの方が遥かに同じ種の中で多様性を持っているのです。

人類の規模が7万5千年ほど前に急減して総数1万人以下となり、遺伝子の多様性が急速に失われた

ヒトの遺伝子の多様性が失われた理由が、7万年前のトバ火山の噴火にあると言われているのです。

遺伝子解析によれば、現存するホモ・サピエンスは極めて少ない人口(千組~一万組ほどの夫婦)から進化した事が想定されています

まさに“絶滅寸前”にまで追い込まれながら、ぎりぎりのところでほんの僅かに生き残ったご先祖様が、現在の我々人類につながっている

なんとありがたい奇跡でしょう…。

トバ火山の噴火による環境の激変で、ヒトは衣服を着るようになった

ヒトは衣服を着用することによって、寒冷地にも適応できるようになった。

トバ火山噴火後の寒冷化で衣服の着用を始めたという説がある

トバ火山の大噴火が人類に壊滅的な打撃を与えた一方で、衣服の着用という文明の一端をもたらした可能性もあります。

ヒトに寄生するヒトジラミは2つの亜種、主に毛髪に寄宿するアタマジラミと主に衣服に寄宿するコロモジラミに分けられるが、近年の遺伝子の研究からこの2亜種が分化したのはおよそ7万年前であることが分かっている

つまり、7万年前にヒトが衣服を着るようになったため、新しい寄宿環境に応じてコロモジラミが分化したのです。

トバ火山の噴火とその後の寒冷化した気候を生き抜くために、ヒトが衣服を着るようになった

トバ火山の噴火に起因する寒冷期と、ヒトが衣服を着用し始めた時期が完全に一致しているため、この環境変化がヒトの衣服着用のきっかけとなったことが示唆されています。

今後、火山による環境激変の可能性は

現在のインドネシア・スマトラ島のトバ湖。

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