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幻の『ルパン三世 完結編』とは!?押井守ワールドの原点に迫る!!

ルパン三世に未完の完結編があった!?

更新日: 2015年01月28日

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8階の林さん

押井守版ルパン三世『ルパン三世 完結篇』とは?

劇場で配布された制作中の東宝映画を紹介するリーフレットに記載されたキャッチコピー。

『ルパン三世 完結編』ストーリー

ウェルカム・トゥ・ネバーランド駅。世界中にもう盗むモノが無くなり、怪盗としてのアイデンティティを喪失し、酒場でのポーカーに大儲けしたものの袋叩きに遭い、身ぐるみはがれたルパンと次元。

「そろそろ何かやろうぜ」と次元が促すも

ルパンは「今更何をやるんだ」とやる気をなくしていた。

そんなとき・・ルパンはとある奇妙な少女の噂を耳にする

彼女はその塔を作り自殺した建築者の孫娘であり、老建築家の12人の弟子のうち、生き残った4人にかしづかれている。彼女は部屋を一歩も出ず、車椅子で生活しているらしい。

この塔で殺人事件がおこり、証拠写真に“女の子の白い手”がうつっている。ルパンがこの謎に挑もうと、塔にしのびこむ。内部に入ってみると、白い羽が床に散っていたり、小動物の死がいなんかがある。

依頼は、伝説では現実と非現実の狭間にあるようなものと言われている「天使の化石」を盗むこと。大戦中にアフリカで発掘された後、ナチスの手に渡って、そしてイスラエルに渡り、なぜか日本に持ち込まれているという。

そしてじつは、この少女は、老建築家の孫むすめではないことが、不二子の調査によってわかる。

この少女はいったいだれなのか?じつは、少女は“天使”であって、人間をからかって殺していた、という

最終的にそれを見つけるものの、それはフェイク、ただのプルトニウムだった。それにルパンが触れてしまったことで大爆発を起こし、東京が壊滅する。

しかし、これもフェイクだった。実際には爆発も嘘だった。だからルパンが現実である訳がない。

そう、最初からルパンなんていなかった。

ルパンがいない?一体どういうことなのか・・

監督を予定していた鬼才『押井守』はこう話す・・

1984年 『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』 (監督・脚本・絵コンテ)
1985年 『天使のたまご』 (原案・監督・脚本)
1989年 『機動警察パトレイバー the Movie』 (監督・絵コンテ)
1993年 『機動警察パトレイバー 2 the Movie』 (監督・絵コンテ)
1995年 『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』 (監督・絵コンテ)
2000年 『人狼 JIN-ROH』 (原作・脚本) (監督は沖浦啓之)
2004年 『イノセンス』 (監督・絵コンテ・脚本)
2008年 『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』 (監督・絵コンテ)

「何故、今更ルパン?」とあまり乗り気ではなかったスタッフたちに「今の時代だからこそ、ルパンが必要なのだから」と説得した押井監督。彼が撮りたかった「ルパン」とは?

全部が虚構で全部がどんでん返しで、確かなものなんか何もないという話。世の中に唯一確かなものがあるとすれぱ、それは当時で言えば「核」だった。それを活劇の枠の中に入れようという、当時の僕としては最大限の企画だったんですよ。ある意味では非常に調子に乗ってたわけで、行けるところまで行くぞという気分だったんです。

当時の押井守はそう語ったが、製作陣には理解しがたかった

要するに何が何だかさっぱり分からんと。ルパンというのはもっと明解で子供から大人まで楽しめるものだと。具体的に何かって言うと「カリオストロ」なんです。「カリオストロ」に関する思い入れが、ファンの人たちだけじゃなくて、製作者側にも強烈にありましたよ。何度も見てから本読みに臨んだとかね。ハナから勝ち目はなかったんです。非常に皮肉な話なんだけど、同じようなことを言おうとしてたのに、「カリオストロ」のイメージに闘わずして撤退したというか。結局この話はなかったことにしてくれと。

そして映画は撮られること無く、未完のまま幻に終わった

しかし、テーマやプロットの一部はその後の押井作品で生きている

東京のど真ん中にバベルの塔みたいなとんでもないもの建て、完成当日に塔の天辺から飛び降りて死ぬ。仕掛けた本人は冒頭で死ぬという設定。

二人の刑事がやったことと同じ。ルパンが天使の化石が眠っている塔を登って行くというクライマックスのアクションは「パトレイバー」の方舟。

虚構の中で東京を壊滅させるという設定。

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