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生きているような表情...。美しきミイラ「トーロンマン」

デンマークで1950年い発見されたミイラ「トーロンマン」。2000年以上も前のものとされるこの遺体はまるで生きているかのような保存状態だ。トーロンマンに限らず北欧では数多くの「湿地遺体」と呼ばれるミイラが発掘されているそうだ。

更新日: 2018年09月14日

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rainshineさん

1950年に発見されたミイラ「トーロンマン」

「トーロンマン」の発見は1950年5月6日、デンマークのトーロン村に住んでいた住民が近くの渓谷に堆積していたピートを切り出して運搬中、その中に遺体が埋まっているのを偶然発見したことによる。

そのミイラは発見された場所の名前をとってトーロンマンと名付けられました。トーロンマンは体長約140cmで漆黒に光り輝いていました。驚くべきことに、指先まで皮膚がしっかりと残っています。

まるで生きているかのような保存状態

その姿は驚くべきもので、今でもまるで生きているかのような美しい姿をとどめています。肌や内蔵は無傷で、胃の内容物、爪、髪、衣服まで残っていました。泥炭中の酸素や地表下の酸素欠乏のおかげで、遺体の軟部組織がよく保存されていました。

頭と顔の保存状態が非常に良かったため、彼は発見当時、近年に起きた殺人事件の被害者と間違われたほどであった。

トーロンマンは2000年以上も前のミイラだった

トーロン人、トーロン・マンは紀元前400年頃、鉄器時代にスカンジナビア地方で暮らしていた人たち。このミイラは2300年前、革紐で首を絞められ池か湖に投げ込まれたもよう。

トーロンマンが生きていたのは、スカンディナヴィアで前ローマ鉄器時代が特徴的な時代であり、紀元前375年~210年に生きていた人物だと推定されています。

心臓、肺、肝臓の保存状態も良好であった。 それほど年寄りでもないが親知らずが成長していたことから、トーロンマンは20歳以上の年齢であることがはっきりした。

生贄として沈められた

トーロンマンは発見時に首に縄がかたく巻き付いており、他殺であることが推察されていた。しかしトーロンマンの発見時遺体は足が折り曲げて体の前に揃えられ、体の左側面を下にして丁寧に埋葬された状態で発見され、目立った外傷は発見されなかった。

トーロンマンは首に縄が巻き付けられていました。そしてグラウバレマンの首には大きく鋭く切りつけられた跡がありました。さらに脚も折られていました。彼らは神へ捧げる生贄として湿地に沈められたと考えられているそうです。

トーロンマンに限らず、度々発見される「湿地遺体」

デンマーク、スウェーデン、ノルウェーといったスカンディナビア地方には昔から無数の沼地があり、近年この地方の沼地から約800体ほどのおびただしい数の古代ゲルマン人の遺体や遺物が発見されている。

トーロンマンと同じくデンマークの湿地から発見された「グラウベルの男」

彼の首にも傷があり2000年以上も前に生贄にされたと考えられている。

トーロンマンなど鉄器時代の湿地遺体は、殺害されたことや衣服を身にまとっていないことなどが共通し、そこから生け贄に捧げられたか罪を犯したために処刑され、泥炭に埋まったと考える考古学者もいる。

北欧の泥炭湿地からしばしば出土する不思議な「湿地遺体」。黒光りするこのミイラは、これまでに数百体発見され、鉄器時代の北欧で行われていた謎めいた生け贄の儀式を今に伝えている。

なぜトーロンマンはこれほど保存状態が良かったのか?

遺体が沼の中に沈むことで空気から遮断され風化を防きます。更に水温が低いため遺体は低温保存されます。

最も重要なのはミズゴケです。ミズゴケは湿地に大量に生育するコケ植物の一種。このミズゴケが枯れて堆積してゆく家庭で化学変化が起こり酸が生成されます。

この酸がバクテリアなど遺体を腐食させる微生物の繁殖を抑えるため遺体は生前の姿のまま保存されるのです。

現在のトーロンマン

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