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AIBOには5年間携わりますが、実は後半の2年ほどは同時に“Rolly”の開発も進めていました。きっかけは、仲のいい同僚と行った飲み屋でして(笑)。

日々、AIBOにどんな機能を付けたら面白いか議論をしていたんですが、会社の外ですから自然に発想がAIBOから離れたんです。

元AIBO開発者で、“Rolly”のプロジェクトリーダーを務めた大口伸彦さん。

“Rolly”はサウンドエンターテインメントプレーヤーという新しいカテゴリーを作り出すことができた。

元AIBO開発者で、“Rolly”のプロジェクトリーダーを務めた大口伸彦さん。

ソニーから独立したVAIO(バイオ、長野県安曇野市)は製造受託事業に参入した。第1弾として、富士ソフトから家庭用二足歩行ロボット「パルミー」の製造を受託し、安曇野工場で製造を始めた。

今後、製造受託事業を拡大しパソコン事業に並ぶ柱に育てる。

2015/8/13付記事。

北島:いつの間にかVAIOがロボット量産してるわけですね。ちなみに、マクニカ・VAIO協業でのハードウェア量産化支援サポートも今年2月始まっていたり。

盛田:AIBOのノウハウがあるからって言われて「あ~~なるほど!!」と思ったけど、たぶんめちゃくちゃ知られてない。ソニーからパソコン部門が独立したのね~、くらいにしか思ってない人が大半という気がします。

日本の電機メーカーが、なぜ最後まで改革できないのか。結局、ほとんどの社員が「延命担当」だからです。「創造担当」がいない。新しいものをつくる人間がいなくなってしまった。かつてはいたけど、いなくなってしまった。

金融の人が使っている「選択と集中」は、儲かっていないものはやめなさい、ということです。今、利益が出そうなものに集中して、利益を出していないものは、排除しなさい、と。でも、利益を出していないものというのは、将来儲かることもあるわけです。

薄型テレビ事業では、累積で7000億円以上の赤字を出すことに。

ベガ (WEGA) は、かつてソニーが発売していたテレビのブランド名。


ベガは大画面テレビ市場に強いインパクトを与え、他社からも、独自技術で開発されたフラットテレビが登場するきっかけとなった。

ソニーは、フラット型ブラウン管テレビ「ベガ」での成功体験から、独自の平面ディスプレイを研究・開発しませんでした。これは技術経営上、大きな問題でした。

ブラウン管から薄型へというのは時代の流れだったわけですが、テレビで利益を出している時にこそ新しいテレビに投資すべきなのに「もうかっているから、まだいいじゃないか」と考え、タイミングを逸してしまった。

短期間に遅れを取り戻そうとして、韓国企業との提携を図り、結果として、重要な技術や人材が流失したと言われている。そうした状況から、2004年に米国の有力雑誌で、出井氏は“世界最悪の経営者”というありがたくない称号を受けることになった。

5ページ目で引用する記事では、サムスンとの提携は副社長兼COOの久夛良木氏が主導したという話もある。

ソニーは過去の成功体験があまりにも強い会社です。こういう時期に成功体験に溺れていたら、この会社は間違いなく危ない。ソニーは新しい成功体験を作り出さないといけないときなのです。出井伸之

出井氏が得意のIT分野でもつまづく。

ハード(製品)を単体で売って終わりではなく、インターネットを含むネットワークにつないで稼ぐとしていたが、サービスの全体像が明確に見えていなかった。

「ハードを売った後から始まるビジネス」を掲げましたが、「なかなかうまくいかない」とこぼしていました。

確固とした軸がないから、当然、社内ではちぐはぐな事象が起こってくる。例えばAIBOはネット販売で売れていたんだ。ソニーでは最初のネット販売だった。

AIBOや二足歩行型ロボットのQRIOなどの開発を手掛けた土井利忠氏。

だけど出井さんは、あれほど「ネットの時代だ」と言い続けていたのに、AIBOをネットで販売したことは、自分の言い出した案ではなかったしAIBOも認めていなかったので、決して評価しようとはしなかった。

AIBOや二足歩行型ロボットのQRIOなどの開発を手掛けた土井利忠氏。

iPodよりも先にPCに接続して楽曲配信サービスを受けるメモリースティック・ウォークマンを発売していたソニーがなぜAppleに抜かれたのか?

大きな原因の1つは、グループ内に音楽事業会社「ソニーミュージック・エンターテインメント」を抱えているため、著作権保護を重視し、ユーザーの利便性を犠牲にしてしまったことが言われている。

一方「iPod」を開発したアップルは、自前でコンテンツを持っていません。だから多くの音楽会社に積極的にはたらきかけて、著作権保護もソニーのような厳しいものを採用しないことに成功しました。つまり、使い勝手がよくなったわけです。

2001年にジョブズ氏が来社したことがあった。そのとき、まだ発売直後で普及していないiPodを「ソニーと一緒に」と言ったと、その会議に立ちあった一人から聞いた。しかし、議論は噛み合ず、立ち消えになった。

前田悟 金沢工業大学客員教授

出井氏は、米国の問題点として「ブロードバンドの政策がはっきりしない。携帯電話の仕組みもあまり普及していない。(音楽の違法コピーなど)著作権の保護についても問題がある」といった点を挙げる。

2003年7月22日付記事。

ブッシュ大統領に日本の将来が不安ではないかと質問された出井氏は、上記の3つの理由を挙げて「それよりも米国が心配だ」と切り返したという。出井氏は日本と米国の通信事情から、「この数年間で再度日本が米国を逆転できるチャンス」とエールを送った。

2003年7月22日付記事。

ソニーで経営をしていたときは、オーディオやビデオを重視しつつ、IT部門に大量な人員を割きました。そこから3.5兆の会社が8兆くらいの会社になり、クオンタムリープ(連続線上にないジャンプ)したわけです。

出井氏も進めた規模拡大だったが、社内統治がうまくいかなくなる。

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