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安全な便秘薬「酸化マグネシウム」の意外な注意点

便秘に悩んでいる人は非常に多い。便秘薬を長期間常用している人もいます。安全な薬と言えども副作用はあります。どんな副作用があるのかを理解して使用することが重要です。しかし、副作用に神経質になりすぎないようにしましょう。

更新日: 2017年03月11日

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tigermoniさん

便秘には酸化マグネシウムという薬がよく使用されます。

酸化マグネシウムは、昭和25年から便秘薬や制酸剤などとして広く使用されており、関係企業が推計したおおよその年間使用者数は約4500万人(平成17年)と報告されている。

市販薬だけではなく病院で処方される便秘薬の中でも使用頻度が高い薬です。
成分表示をよく見ましょう。

なぜ酸化マグネシウムが便秘に効果的なのか?

酸化マグネシウムはというと、便に水分を含ませることで便を柔らかくし、排便を促してくれます。

出典ninpu.biz

固い便には水分を補ってあげる必要がある。

酸化マグネシウムは副作用が少ない。

現在、酸化マグネシウムはその安全性や経済性、依存性の低さから、医療機関において便秘の第一選択薬として用いられています。

安全で使用しやすい薬ですが、ごく稀に『高マグネシウム血症』という副作用が出ることがあります。

吐き気、嘔吐、立ちくらみ、めまい、脈が遅くなる、皮膚が赤くなる、力が入りにくくなる、体がだるい、傾眠(眠気でぼんやりする、うとうとする)

酸化マグネシウムは微量ではありますが、腸管から体内に吸収されます。

服用を長く続けていると血中のマグネシウム濃度が上がってくることがあります。

薬の説明書にも「呼吸抑制、意識障害、不整脈、心停止に至ることがある。悪心・嘔吐、口渇、血圧低下、徐脈、皮膚紅潮、筋力低下、 傾眠等の症状の発現に注意するとともに、血清マグネシウム濃度の測定を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。」と記載されています。

血清マグネシウム濃度は血液検査でわかります。しかし、マグネシウム検査は通常の血液検査で行うことが少なく、高マグネシウム血症などの副作用が疑われるときに行われます。

心臓や腎臓が悪いと言われたことがある人は注意が必要です。

腎臓が悪い人はマグネシウムが体内に蓄積しやすいので、高マグネシウム血症に注意が必要です。また、心臓の悪い人は不整脈に注意する必要があります。

大量のマグネシウムは心臓に悪影響を及ぼしますし、腎臓が悪い場合にはマグネシウムの排出がうまくいかず体に蓄積してしまうのです。

実際にどういう問題があったの?

2015年11月、厚生労働省は酸化マグネシウムによる高マグネシウム血症の安全性情報を08年に続き発出しました。

これは12年4月から15年6月までに報告された29例(うち死亡4例)のうち、19例(うち死亡1例)は酸化マグネシウムの服用との因果関係を否定できなかったためです。

これらの症例では、腸の動きを抑える作用がある「精神病の薬」を一緒に使っていました。「精神病の薬」がマグネシウムの腸内滞留時間を延ばし、マグネシウムを吸収しやすくさせていたと考えられます。

すぐやめなくて大丈夫です。

市販薬の場合は説明書通りの量で服用すること。また、病院でもらった場合は、医師の指示通りに服用すること。そして、高マグネシウム血症という副作用があることをなんとなくでも理解しておくことが大切です。

高マグネシウム血症は日常生活ではほとんど発生することのない病気ですし、腎臓機能が正常に働いていればまず起きませんが、リスクがあるということだけは頭の片隅においておきたいところです。

安全と言われる薬でも副作用はつきものです。

副作用がない薬はありません。自分が服用している薬にどのような副作用があるのかをよく理解した上で使用しましょう。そして、体調に異常がある場合は我慢せずに、医療機関に受診することをおすすめします。その際、服用している薬を正確に伝えることが大切です。

薬局や医療機関でもらいましょう。薬の名前はややこしく覚えにくいものが多いです。お薬手帳を見せれば、医療機関側もすぐに服用薬を把握できる。

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