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日本語なのに理解不能…『上代日本語』の不思議な発音

奈良時代(8世紀)以前の日本語を「上代日本語」といい、古事記や万葉集といった古書からその実態を窺い知ることができます。現在の日本語とどのように違うのか、そして実際の発音の復元を試みた動画を紹介します。

更新日: 2015年01月05日

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上代日本語とは

奈良時代およびそれ以前の日本語を「上代日本語」という。

上代日本語(じょうだいにほんご)とは、奈良時代およびそれ以前に使用されていた日本語

主として,奈良時代における大和地方の貴族の言葉が反映されているが,万葉集の東歌(あずまうた)・防人歌(さきもりうた)を通して東国方言も知り得る。

古代日本語の発音をより精確に推定するために、『記紀万葉』で「借音仮名」に用いられている漢字を、中国の韻書(漢詩を詠むための漢字発音辞典)に照らして分析していったところ、「キヒミケヘメコソトノヨロモ」の13音節(及びその濁音)の表記に用いられる漢字が、単語によって中国語では二種類の母音(韻母)に属する漢字で書き分けられており、互換性がないことが発見された。

これが「上代特殊仮名遣い」という現象。

上代特殊仮名遣が廃れてから「かな」が発達したため、これを表現する仮名文字は存在しない。

現代では、当時の発音を表記する日本語の文字はありません。

上代日本語と現代日本語の違い

「古事記」や「日本書紀」、「万葉集」などの古書を文献として上代日本語の研究が進められてきた。

万葉仮名で書き分けられた上代特殊仮名遣いによって,現代より多くの音節が区別されていたことが知られている。

仮名の50音図でいうイ段のキ・ヒ・ミ、エ段のケ・へ・メ、オ段のコ・ソ・ト・ノ・(モ)・ヨ・ロの13字について、奈良時代以前には単語によって2種類に書き分けられ、両者は厳格に区別されていたことが分かっています。

上代日本語にはいろは47字+濁音20の67音でなく、それより20音多い87音(「モ」を加えれば88音)の区別があった。

上代には今日のaiueoの5母音(甲類)以外に、ieoに別種(乙類)があり、全部で8母音だった

wi、ye、woといった現在にはない母音があったとされています。

上代の日本語の特徴の一つとして、子音止まりの音節がない、つまり子音の連続がないことがあげられている。

現代語の「 一切(issai)」のような ss という子音連続などが、上代日本語にはなかったようです。

上代の日本語には、ひらがなやカタカナができた後も「ん」及び「ン」という文字はなかった。

「ン」の概念を日本に持ち帰って来たのは、804年に遣唐使として中国に渡った空海らしい。

上代日本語には /h/ が無かったけど、/p/ が弱化して8世紀には /ɸ/ になり、17世紀には /h/ になった。サ行も /ts/ に遡ると推定されるので、上代以前の日本語には摩擦音が無かった可能性がある。

上代にはハ行はパ行音のように発音されていた。これが中世にファ行音([ɸ])のように変化し、近世以降は現在と同じハ行音になった。

ハ行がパ行音→ファ行音→ハ行音へと変化した現象は「唇音退化」(唇を使う発音がだんだん唇を使わない発音へと変化していくもの)と呼ばれます。

上代日本語を実際に聴いてみる

さまざまな古代語の再現を試みた動画。
8:02頃より上代日本語、10:00頃より中古日本語。
11:33頃より琉球語も。

ほとんど何を入っているのかわからない。古文法(かつ文語)というのもあるかもしれないが、おそらく話し言葉でもわからないだろう。

平安時代の日本語(中古日本語)の発音で、源氏物語を読んでみようという試み。

上代日本語に近い発音をする地方が、現在も残っている!?

驚くべきことに、琉球方言の一部には、ハ行をパ行音で発音する方言、つまり中央語の7世紀以前の状態を残す方言が現存しています!

例えば奄美方言では、「花」は「パナ」、「人」は「ピトゥ」、「骨」は「プニ」と発音します。

例えば秋田県の高齢者には、「髭」を「フィゲ」、「蛇」を「フェビ」と発音する人がいます

みんなの声

現代日本人にとって、p音の多い言語というのはエキゾチックな響きに聞こえるようだ。上代日本語はハ行がp音で、後代に語中でワ・ア行に変化したものも含めると、p音がかなり多く出てくる。

「ゐ」とかにも本当は独特の発音があったんだけど、廃れちゃったんだよね。今残るのは「を」だけ。その発音も、九州みたいな日本の端っこ地方にしか残ってない(だから、青森とかには残ってるかも?) 上代日本語の残る素晴らしい地域なのです九州。と、文学部生が言ってみる。

上代日本語というやつも、長いこと研究されてる割に一般には殆ど知られていない、いわば道楽的学問なんだけど、しかし過去の日本という領域に住んだ人間たちの思考のためのツールであったわけで、実に興味のする学問なんである。

調布(ちょうふ)の上代日本語の発音は「ティョウプ」であろう、更にいかに中国語の発音と似てると気づき、ドキドキが止まらない\(//∇//)\

上代日本語ですね。 RT @kujira1016: 「風呂入る」を「プロファイル」に誤聴

ネットであほのことを「アフォ」と言う人が多いのはなぜなのか良く知らないが、上代日本語の発音は「ハヒフヘホ」が「ファフィフフェフォ」だったらしいから、先祖がえりか。

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