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駅伝やマラソンで大活躍するケニア人の強さの秘密が衝撃的だった

お正月の恒例、ニューイヤー駅伝や箱根駅伝では毎年ケニア人の活躍が目立ちます。マラソンでもケニア人は圧倒的な強さを誇っています。なぜ、彼らは速く、強いのでしょうか。…ケニアの中でも圧倒的な強さを誇る「ナンディ族」の生活習慣に、その秘密があるようです。

更新日: 2016年08月22日

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陸上競技で活躍するケニア人選手

箱根駅伝2区の区間記録保持者、ケニア出身のモグス選手は歴代最強の留学生とも言われている。

ケニア人選手の「ごぼう抜き」は、今や箱根駅伝恒例のシーンとなっている。1989年大会の故ジョセフ・オツオリさん(山梨学院大)登場以来、その姿は20年間途切れることはない

アフリカからの留学生が日本の学生たちをごぼう抜きしていくシーンを見て、「やはり黒人の身体能力は違うなあ…」と思ったことはないだろうか

ふとニューイヤー駅伝を点けたら上位集団ケニア人しかいなくて容赦無い

1位のマカウ選手、2位のキプサング選手以下、男子マラソン世界歴代記録のベスト10にはケニア人の名前がずらりと並ぶ

引用元文は2011年のランキング。2015年1月現在、1位のデニス・キメット選手以下、10位までに8人のケニア人選手が並んでいます。

2014年のベルリンマラソンで史上初の2時間2分台の記録を打ち立てたケニアのデニス・キメット選手。

走る部族・ナンディ族

ケニア国内でも、首都ナイロビ周辺や、北東地方、海岸地方からは、優秀な選手がまったく生まれていません

ケニア人が全員速いかというと、そういう訳ではないようです。

ケニア人のすべてが足が速いと思ったら大間違い。ケニアの中でも、高原地方のナンディという集団から特に長距離アスリートが多数輩出されている

「黒人だから速い」「ケニア人だから速い」という通説は実は間違いで、ケニアの中でもリフトバレー州に住むナンディ族に優れた選手が多数いるとのこと。

1992年の時点における国際級トップレベルの長距離走者197名中の141名は、リフトバレーに居住するカレンジと言うエスニック集団の出身者で、カレンジの中でもナンディという下位集団がその圧倒的多数を占めていた

ナンディはケニアの中でも人口2%以下。このごく少数の部族から、世界トップレベルのアスリートが数多く誕生しています。

ナンディのアスリートたち。

マラソン・ランナー世界ランキング100位以内の選手を生み出している数を世界平均を1として、地域ごとにデータ化し比較を行ったのです。そのデータによると東アフリカのケニアは平均の1に対してなんと6.03という数字になっていました

世界レベルのアスリート算出指数で、ケニアは2位の南アフリカ(2.54)に大きく差をつけ、世界一の6.03という数字を出しています。

ケニア国内でケニアの平均を1として、さらに部族ごとに細かく分けて調べると、ケニア内陸部に住むナンディ族が22.9という驚くべき数字を示したのです

2位のバリンゴ族が4.6なので、その差は圧倒的です。

なぜナンディ族は優れたアスリートを多数輩出しているのか

ナンディの人々が住むリフトバレーの風景。

最近の研究は、遠い昔からイギリスが植民地支配を行った19世紀、20世紀になるまで、ナンディの間で広くみられたといわれる経済的な習慣に注目します

この習慣とは、他の民族を襲撃して、経済的資源の要である牛を奪うというもの

歴史的にナンディ族は他の集団から牛を奪い、それで生計を立てる特殊な部族でした。

強奪は、夜間に計画され、少数でひそかに且つ速やかに行われる

他部族からの牛の強奪は、20人程度かそれ以下の男性の集団で行われていました。

少数の男性からなる一団は、夜通し、目指す牛の群れを求めて移動しました。その距離は、160キロを超えることもありました

強奪団は牛を手に入れると迅速に、追っ手に気づかれる前に帰路につかなければならない。帰路は往路の疲労を抱えつつ、牛を追い立てながらの走行となるため、さらに過酷な試練となる。成功者は家で待つ人々にたたえられ、英雄として迎えられる

そうした英雄は、当然恵まれた条件で伴侶を得る機会を与えられ、優秀な子孫を残す確率が高くなります。

こうした長距離走の習慣が、幾世代にわたって繰り返されるなかで、ナンディを人並みはずれた走力と、心肺機能の持ち主に鍛え上げてきたのでは、というわけ

これが牛泥棒の習慣がナンディの人々の速く強い脚を作った、という説です。

「自分たちは、祭りと戦い、そして走ることが好きだ」とカレンジンを構成する小民族ナンディの若者は胸を張る。牧畜民として、牛争奪を巡る近隣民族との紛争が多かったカレンジンの社会では、勇ましさ、優れた運動能力は、伝統的に尊敬を集める

エチオピアの独立運動におけるナンディ族の活躍に見られるように、ナンディの人々はプライドが高く、戦いを恐れない。

ナンディ族の生活

東アフリカ,ケニア西部,ビクトリア湖北東方の高地に住む,ナイロティック系の文化をもつ人々。ナイル・サハラ語族の分派シャリ・ナイル語を話す

牛,ヤギ,羊の飼育も農耕に劣らぬ重要性をもつ。なかでも牛は食料源の乳,肉,血を供給し,乳からバター,チーズ,ヨーグルトも作られる

ナンディの人々にとって、牛は生活になくてはならないものだったのです。

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