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この記事は私がまとめました

Nasu8さん

湖の黒い物体

九州にあるH港(名前とか伏せた方がいいのかな)って港に中学のときの美術の授業のスケッチで行った。
友達と自分は二人でたまたま泊まっていた船の絵を描いていた。
ふと目の前の海を見たときに不自然に海の色が黒いところがあった。
「あれ何?」
自分が友達に話し掛けると友達は突然立ち上がってそこに石を投げつけた。
黒い所はゆっくりとこちらに近づいてきた。意外にでかかった。
「鮫?鮫っぽいね。」
そのときは自分も友人もなんで鮫がいるんだろうくらいにしか思ってなかった。
しかし黒い所がこちらに近づくに連れ段々恐くなってきた。
そのときは単純に鮫に殺されることの恐怖しかなかった。
自分達はとりあえず先生を呼んだ方がいいかと思い、立ち上がった。



315:本当にあった怖い名無し:2006/01/06(金) 23:06:24 ID:GOF23V3BO
すると黒い所がバシャッと跳ねて、生臭い臭い(汚い犬みたいな)がしてきた。
あまりに強烈だっため自分も友達もびっくりして黒い所を見つめた。
ゆっくりとそこから黒緑色のワニみたいな顔が出てきた。
目は白く濁っていたが小さな黒目は確認できた。

自分は目の前にいる物が鮫じゃなかったことに戸惑い、さらに得体の知れない動物がいることに激しく恐怖に陥った。
正直チビったかもしれない。
その謎の動物はワニのような顔で頭に枝(角?)が数本刺さっていて異様な臭気を発していた。

三十秒ほど固まっていた自分はまさかこいつが竜じゃないかと思いはじめた。
しばらくするとその得体の知れない竜みたいなやつはゆっくりと海の中に消えていった。
当時この話は誰に言っても信じてもらえなかったんだが、
そのことがあった年に石を投げた友達の祖母が一人(めちゃめちゃ元気だったのに)、自分の祖父が二人とも亡くなって
ちらほら信じてくれるやつも出てきた。
自分にとっては極限まで恐かった話。

西瓜

60 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:32
まるで水死体が「どざえもん」と呼ばれるように。。。。
山に詳しい人がいらっしゃればお分かりになると思いますが、山で遭難されたりして亡くなった方々の死体と言うものは、探し当てられた時には、死亡の確認がされるだけで、

麓まで下ろすのは非常に労力が必要とされるために、なかなか運ばれず、多くの場合ムシロを掛けるだけになってしまうそうです。

 彼は大学時代、山岳部の様なものに入っていました。いわゆる山男ですが、この話は、まだ入部して間もない頃にその槍ヶ岳(?)に登った時の話だそうです。

一行は縦に連なって山を登っていました。

こういった時、登山のルールとして、一番後ろには一番のベテラン、前には同じくらいのベテランが付くそうです。

この時、彼はまだ経験も浅く、隊の前から二人目にいたそうです。

例の氷壁にさしかかった所で、下を覗くと遥か下のほうに盛り上がっているムシロが見え、

前もって先輩に話を聞いていた

彼は「あぁあれが西瓜かぁ。まいったなぁ、嫌なもん見ちゃった」と思ったそうです。

しかしながら、まぁ、遥か下に見えるだけですし、なにせまだ初心者の域を出ていない彼にとって前に進むことが大変なことであり、そちらに夢中になり、すぐにその事は忘れてしまいました。

 一行に彼が加わっていたせいか、山小屋に到着出来ずに夕方になってしまいました。



266:コピペ隊出動:2006/01/05(木) 19:56:11 ID:ze1Yt5vf0
61 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:32
しかしながら、難所は超えており、山小屋はもうすぐの所まで来ていたので、そう焦ることなく道とも言えないような道を進んでいました。

息を荒げながら彼がふっと見上げたその先に、下山してくる別の一団が見えました。

「あ、降りていく人達か........」。

「あれ?」。そうです、夕方に、山小屋に近い位の所から降りていく訳がないんです。。。。

夜になれば視界が無くなります。おかしいなと思った瞬間、前の先輩が前方の一団に気が付いたらしく、突然体を強ばらせ立ち止まってしまいました。

一行は張り詰めた様にその場に固まってしまい、彼は慣れない状況にパニックになってしまいながらも、声を出して原因を尋ねることもなぜか出来ずに前方を凝視していました。

前方の一団は、こうフワフワというかピョンピョンと浮かんでいるような跳ねるような足取りで、山小屋までの1本道を真直ぐにこちらに向かってきました。。。。

もう20メートル程という所まで近づいてきたとき。。。

その一団が一様に「西瓜」であることに気が付きました。



267:コピペ隊出動:2006/01/05(木) 19:56:57 ID:ze1Yt5vf0
62 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:32
さっきまでの言いしれぬ不安感が、一瞬にして恐怖感にかわりました。

それらは、パッカリと頭を割って、真っ赤な血を流しながらも千鳥足で近ずいてきます。
とうとう、西瓜の一団と先頭がぶつかりました。それらは、ゆっくりと先頭から、メンバーの顔の前まで顔を持ってきて、じっくり覗き込んでは、次々と横を通りすぎていきました。

幾つ西瓜がいたのかは分かりませんが、どうやら交差し終わったのか、金縛りのようなものが取れ、

「なんだったんだろう」と彼が後ろを振り向こうとしたその時、

「後ろをふりむくなぁ~!!」
と一番後ろのベテランの先輩が大声で叫ぶのが聞こえました。
ビクッとして体が強ばりしながらも、動ける様になった一行は、一目散に山小屋を目指しました。

 山小屋について、早速、先輩に西瓜の一団と、振り返るなと言われた理由を尋ねたのは言うまでもありません。



268:コピペ隊退散:2006/01/05(木) 19:57:37 ID:ze1Yt5vf0
63 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:33
彼が聞いたのは、やはり、あれはここで亡くなった方々の霊の様なものであり、


また、一団が通りすぎた後に振り返ると、そのまま山を引きずり下ろされてそのままあの世に行ってしまうという言い伝えがあるとの事でした。
 最後に付け加えておきますが、彼ら一行は、その後何事もなく無事に山を降り、彼 (友人の兄)は今では神父になっているそうです。。。。

デリカシー

洒落にならんっつーかなんというか。

自分は彼女居ない歴=年齢の典型的なもてない男なんだけど、女友達は結構いる。
その女友達とかに「あんたは狙ってないから彼女できない」なんて言われたんで、異性を意識するようになったころの話。

意識するって言っても何をするわけじゃないし、「彼女欲しい!」って思いだけで日々を過ごしてた。
毎日毎日そんなこと思ってながらも出会いは無ぇ、既存の関係は発展しようが無ぇで悶々とし始めた。
仕舞いには幽霊でもいいから女いねぇかなー、なんて。

ある日いつものように部屋で一人酒しながら2ちゃんしてたとき、何か視線を感じた。
視線ていうか気配というか、喫茶店やファミレスなんかで知らない人が自分たちのテーブルに意識向けてんなーっていう感じの。
そんなに強くないのね。じーっと見てるわけじゃない。聞き耳を立てているわけでもない。そういうの。
オカ板好きなほうなので「なんかいいネタになるかも」って内心ビクビクしながらも部屋の中の違和感を探し始めた。
前述したように女の幽霊でも出てきたら何とかしてやろーなんて不届きなことも思ってたし、何よりお酒に酔ってたし。



217:2/2:2006/01/05(木) 04:22:49 ID:VNzD7pQw0
んでようやく見つけたのが

__台所___部屋1__部屋2___
|                          |
|_______ ←             |
   脱衣所   |              |
          |PC            |
          |俺    居間      |
          |              |

矢印の場所の天井付近に顔を半分だけ出してる幼い感じの男。
霊感はわりかしあるほうでビビリはしたけど、「あー」みたいな感じ。
でもまぁ害は無い感じで、向こうも俺と波長が合ってないらしくて、そこまで俺を意識してなかった気がする。
じゃあなんでそんな状態でいらっしゃるんだよwって感じだけど。

怖いけど、こういうのってよそ見してるうちにいなくなってるからお酒の勢いも手伝って「男かよ」ってボソっと言っちゃったのね。
したら顔が全部出てきてスゥっと消えてったの。
顔全部見たら女の子だった。しかもなんか悲しそうな顔だったし。実際無表情なんだろうけど、俺にはそう見えた。
対人関係できまず~い感じになった時のアレをまさか幽霊相手にやっちゃうとはね。

この話を女友達に心霊体験として聞かせたら「あんたに彼女できんのは相当先だねぇ」だって。心霊体験よりもデリカシーの無さをクローズアップされたよ。

ロジンサマ

14年くらいまえの話。
当時小学校四、五年だった俺はひいおばあさんの葬儀のため、おばあさんの実家に行った。
俺が物心ついてから、よくおばあさんはその実家に連れて行ってくれていたため、ひいおばあさんとも仲が良かった。
だから俺は凄く落ち込んで葬儀の後に一人裏山の畑横の道をススキを手折りながら歩いていた。

気付くとむこうから巫女さんの様な格好をした…赤であるべき部分は青っぽい黒だったけど、そんな変な女性が歩いてきた。

そして俺の前で止まり軽くお辞儀をした。
俺は知らない人だったけどとりあえず「こんにちは」と挨拶をした。



195:本当にあった怖い名無し:2006/01/04(水) 16:45:21 ID:yy1ovkrVO
そのとき後からおばあさんが呼ぶ声が聞こえた。
振り返って返事をし、もう一度前を見たらもういない。
怖くなってすぐにおばあさんのもとに戻った。
帰りのバスの中でおばあさんに会った女性の話をした。
そんな変な人物は知らないと言っていた。

そして、11年後。
大学の地層、地質に関するレポートの作成のため再びその地を訪れた。

その時は一人じゃなく友人二人と一緒に三人で訪れていた。



196:本当にあった怖い名無し:2006/01/04(水) 17:06:26 ID:yy1ovkrVO
崩落部分をデジカメで撮影し、帰ろうとしたとき友人の一人がいきなりうめいた。

そいつの指差す先には何かバタバタ暴れている人間の様な猿の様な生き物がいた。
それよりも驚いたのはその傍らにナタのような物を持った黒い巫女のようなあの女性が!
見るとナタを何本もその変な生き物に投げつけて殺そうとしている。
友人の一人は震えながらスクープだとか大ニュースだとかいいながらデジカメで写している。
ともう一人の友人が急に悲鳴をあげた。
「こっち見てる!」

その後慌てて車で逃げかえった。
帰りの車の中で皆騒いでいる。
「なんだあのばあさん!」
「ばあさん?まだ若い女の人だったろ?!」
「いやばあさんだった!」

そしてデジカメをいじっていた友人がポツリと「データ消えてる…」と呟いたからまた皆大騒ぎ。
オカルトだオカルトだ叫びながら何とか帰ってきた。

しかし落ち着いて考えると随分子供っぽい話だな…といいあい、あれは幻覚だったと話あって別れた。

後日、その話をひいおばあさんの実家を管理している大叔母さんにしてみた。
すると「それはロジンサマじゃないか?」と言う答えが。

しかし分かったのはロジンサマとかいう名前だけ。結局正体は未だ分かってはいない。
誰か類似した話を知りませんか?

旅館のエレベーター

小学校のときに家族で3泊4日の旅行に行った。

その旅館は部屋(2階だったと思う)と、
1階のロビーを繋ぐエレベーターが1箇所(2つ)あって、
滞在中ずっとそこを利用していた。
だから旅館から外出する時は部屋→ロビーの繰り返し。

異変が起きたのは帰る時。部屋で荷物の整理をしていた親が、
先にロビーで待ってなさいと言ったので、
俺と弟はエレベーターに乗ってロビーに向かった。
1階について、エレベーターが開いた。

本来なら赤い絨毯が敷かれて女将さんがたくさん居る筈のそこは、
薄暗い倉庫みたいな場所へと出た。
倉庫と思ったのは、すぐ右手の位置にビール瓶のようなものが詰まれていたから。
・・・・・の割には正面が和室みたいで、大きな松の木と掛け軸があった。
あれ?と思って弟と顔を見合わせて、取り合えずエレベーターから降りようとした時、そこに人影が見えた。
たぶん老婆みたいな感じの影だったと思う。

正座して俺たちに背を向けていたその影は、
徐々にクビだけこちらの方に向いてきた。

(分かるかな?後ろ向きで正座してる人のクビだけ振り向いてくる感じ)

俺と弟はその瞬間から閉まるボタンを無我夢中で連打した。
なんとか2階に戻った俺たちは、ちょうど荷物を纏めて部屋から出てきた両親と会った。
もう一度エレベーターに乗るのは嫌だったが、両親も居たし恐る恐る乗った。

案の定そこはにぎやかなロビー。
結局俺たちが見た部屋は何だったのか分からない。

ずっと見ている

H県K市の某集合住宅で母親と二人暮らしをしていたアキちゃん(仮名)の体験した話。
当時小学3年生だったアキちゃんは母親と集合団地の一室で二人暮らしていた。
両親は離婚調停中であり、去年までは父親と三人で暮らしていたのだが、今は別居状態であり父親のみ勤務先の近くで暮らしているためだった。

両親は二人共親権を強く主張しておりどちらが親権を得るかを近々話し合うことになっていたが、その時点ではまだ去年まで三人で暮らしていた団地に母親とアキちゃんのみで生活していた。
母親は女手一つでアキちゃんを育てるため昼はパート、夜は自宅での内職を行い、
毎晩遅くまで働く生活を送っていた。



731:ずっと見ている2@\(^o^)/:2014/09/21(日) 17:56:21.29 ID:FhLweP8t0.net
そんなある日アキちゃんが学校から帰宅すると、珍しく暗い顔をした母親が話があるからとアキちゃんを呼んだ。
アキちゃんの親権が正式に決定したらしく、アキちゃんは近いうちに父親に引き取られ母親は実家に戻ることになったと母親は言った。

まだ両親が仲の良かった頃遊びに行った母方の実家は東北地方の田舎で、とても寒く遠いところだとアキちゃんはぼんやりと思い出していた。
元々両親のどちらも大好きだったアキちゃんはどちらと暮らすことになっても不満はなかった。

本音は以前のように3人で暮らすことを望んでいたのだが、幼いながらに事情を察していたアキちゃんはわざと明るく勤め、
一言「わかった」と返事をしただけだった。
そんなアキちゃんを見て母親はとても悲しそうな顔で「ごめんね」と言った。



732:ずっと見ている3@\(^o^)/:2014/09/21(日) 17:57:36.47 ID:FhLweP8t0.net
そして「遠くに離れてしまうけれどお母さんはずっと見ているからね」とアキちゃんに言った。

その晩、いつものように先に寝室で横になったアキちゃんは父親との新しい生活や母親と離れて暮らすことへの不安のためなかなか寝付けずにいた。
リビングからはうっすらと明かりが漏れ、母親がいつものように内職に勤しんでいる気配があった。
そんな気配を感じながらアキちゃんはいつのまにか眠ってしまっていた。



733:ずっと見ている4@\(^o^)/:2014/09/21(日) 17:59:21.33 ID:FhLweP8t0.net
真夜中、眠りが浅かったのかアキちゃんがふと目を覚ました時、寝室は真っ暗で隣には母親の姿はまだ無かった。
ぼんやりとリビングに目をやると明るいリビングからいつものように襖の間に母親が立っているのが見えた。

アキちゃんはそんな母親を見ながら自分は両親が大好きな事、離れていてもずっと思っていること、大きくなったらまた一緒に暮らしたいことを
母親に伝えた。
母親はぼんやりとアキちゃんの顔を覗きながら話を聞いていたようだった。
そんな話を母親にしているうち、またアキちゃんは眠ってしまった。



734:ずっと見ている5@\(^o^)/:2014/09/21(日) 18:00:41.05 ID:FhLweP8t0.net
翌朝、目が覚めたアキちゃんが隣にいない母親に気づきリビングに目をやった時、昨晩の母親がそこに立っていたのではなかった事を知った。
寝室とリビングの間の天井の梁に紐を掛けた母親は自ら首を括って死んでいた。
アキちゃんは昨晩、襖の間で首を括り死んだ母親にずっと話しかけていた。

死してなおじっと娘を見つめていた母親に。

生霊

芸能人の怪談で言ったら昔ごきげんようで、リュシフェルってバンドのVo.が話してた生き霊の話が怖かった
それは彼がバンドを率いて全国ツアーを行っていた時のこと
彼がツアー先のホテルでベッドに腰を下ろして一息ついると、急にベッドの下から何者かに足首を掴まれた
驚きのあまりに飛び上がるも掴んだ手は離れない

するとベッドの下から伸びた手は足を掴むに留まらず、そのまま彼をベッドの下に引きずり込もうとし始めたらしい
この体勢で転んだら終りだとばかりに彼は必死に踏ん張って、ベッドから伸びた手としばらく引っ張り合いをしていたんだとか

引っ張り合いをしながら体勢を整えた彼が満を持して目一杯足を引くと、某音楽番組で共演した別のバンドのVo.がベッドの下からヌルッと現れ、消えたらしい
彼の組んでいたリュシフェルというバンドは、人気少女漫画に登場するバンドをコンセプトに結成された企画主導のグループで
バンドを少女漫画のアニメ化と連動させたことで、狙い通り一躍スターの仲間入りを果たした

その事に対する嫉妬の情念が某バンドのVo.の霊感みたいなものと感応して、生き霊となって現れたのではないかと体験者は話を締めくくっていた
放送ではベッドの下から現れた人物の名前は伏せていたが
当時丁度同じ位売れていて、いかにも生き霊を飛ばせそうな雰囲気のある人物だったとか

雑居ビルの学習塾

大学3年の夏のことです。
その年は冷夏であったと記憶していますが、不幸にも熱中症にかかり1日だけ入院をしました。
この話は退院したその翌日の話です。

当時私は塾の講師としてアルバイトをしており、入院をする以前に教室長から他塾へ資料の送達を頼まれていました。
講師が事務として宣伝チラシ等を家庭に配る事は、私の塾では珍しいことではありませんでしたからその一環として承諾していました。
退院した翌日から勤務し、休憩時間に訪問先の塾の名前と場所をネットで調べてから終業の後向かいました。

時間は19時を少し過ぎた薄暮時の頃であったと思います。
帰途に就く学生やサラリーマンが未だ散見され駅周辺にはその迎えらしき車も走っていました。
訪問先の塾は私が勤務している塾と駅を挟んで反対側の商店街にあるようでした。
歩くこと10分でその塾が入っている雑居ビルに着きました。
白色の玄関灯に暗く照らされた階段が伸びる入り口が商店街に向かって構え、横のプレートに塾の名前が彫ってありました。



915:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/10/02(木) 02:13:28.44 ID:VeZzcc0X0.net
その様相から入ることが若干躊躇われたのですが、まだ駅には人通りもあったので階段を上がって塾を目指しました。
2階に上り右に折れる廊下を歩き塾の前に立ちました。
ガラス扉越しに中を伺うと、塾生は既に帰宅しているらしく教室の大半の電気は消えていましたが事務室らしき部屋の引き戸から明かりが漏れていたため扉を開けて中へ入りました。

扉を閉めてから直後にこの教室には誰もいないことを悟りました。
人の気配が全くせず静まりかえっていたからです。
一応挨拶の声を掛け、もう一声掛け事務室を覗いても案の定誰もおらず蛍光灯とパソコンが無機質に点いているのみでした。

扉の鍵が開いていたこととパソコンが点いていたことから類推して講師や教室長が一時不在にしているものと判断し、しばらくそのまま待つことにしました。
今振り返ると全くおかしな判断ですが、蛍光灯やパソコンの明かりというものは人に大きな安心感を与えるのだと今では思います。



916:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/10/02(木) 02:15:46.55 ID:VeZzcc0X0.net
待っている間は、事務室の壁に寄りかかり携帯を弄って暇を潰していました。
本当に静かでした。
日頃私が勤める教室は生徒や講師の話し声で賑わい常に人の気配で溢れているので、その対照的な雰囲気が際立ちました。

特に明かりの点いていない夜の教室というのは独特の不気味さを醸し出しています。
次第に気味が悪くなってきて塾内の明かりを点けようと試みましたが、如何せんスイッチが見当たらず、ともすればやや奥に広がる教室の暗闇の中にあるようで探しだすことは到底出来ませんでした。
教室に踏み入ることだけは強い抵抗感を覚えました。

私がいた事務室は入り口のすぐ脇にあるためその周辺は幾分明るいのですが、奥に広がる教室は暗く、また見える範囲の影の濃淡で判断する限り奇妙な机の配置がなされているようでした。
奥の教室の不気味さと空間を包む静寂さに、どうにも居た堪れなくなって一度教室から出ることにしました。
扉が空かないという最悪の想像もよぎりましたが無事出ることが出来ました。

ビルの廊下に座り込みむこうの階段下から聞こえてくる通りの賑わいと空気の温かさで心底安心しました。
さらに安心を求めて、またこの状況を笑ってほしくて友人に電話をかけました。
もし誰かが教室に戻ってきたらすぐに電話を切って応対すれば良いという考えもあり、少々冷静になっていました。

917:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/10/02(木) 02:16:57.50 ID:VeZzcc0X0.net
十中八九電話に出ないだろうと思っていたのですが無事に繋がりました。
適当な挨拶と近況報告をし合い、即座にこの妙に不気味な状況を捲し立てるように伝えました。
友人は私に同情し、からかいもしました。
何となく話してしまえばこの状況が終わるような気がしていました。

しかしながら、友人が一点訝しんで訊いてきた質問に答えて、私はかつて感じたことのない程の寒気を覚えました。
友人は、何故教室長は資料の送達を頼む私に塾の名前や場所を伝えなかったのか、と訊いたのです。

私は、それもその通りで不親切な人だ、とおどけてみせました。
そして確か頼まれた時は…と、記憶を辿りますが資料の送達などいくら思い出しても全く頼まれた記憶はありませんでした。
鞄の中には頼まれた資料さえどこにも見当たらなかったのです。



918:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/10/02(木) 02:17:52.72 ID:VeZzcc0X0.net
そして階段を誰かが上がって来ます。
またかけ直す、と極めて無意味に冷静を取り繕って電話を切りました。
手と足に汗が噴き出し、寒気がして腹の底から身震いしました。
階段から現れる者が塾の関係者では無いと直感していました。
塾から階段までは廊下で一本ですから、塾に戻る他ありませんでした。

震えながらも音を立てずに再び塾に入り、入ってからはもう一歩も動けず、ドアノブを握ったまま座り込みました。
身じろぎ一つ躊躇われる緊張感に苛まれ、頭は高速に回転していましたが何も導かずにただ混乱するばかりでした。
時間の感覚など定かではない状況でしたが、数分経っても階段を上がって来た者が塾に来ることはありませんでした。



919:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/10/02(木) 02:19:08.46 ID:VeZzcc0X0.net
塾内の様子は先ほど入った時のままで、事務室から明かりが漏れるだけで奥の教室は暗闇に包まれていました。
極限の緊張もわずかばかり緩み、目も次第に目が慣れてきたところで暗い教室を見据えると最初に入った時には気が付かなかったことを見つけました。

確認するために恐る恐る事務室の引き戸を目一杯開けて明かりを教室内に運びました。
私はそこでえも言われぬ不気味さを覚え、半狂乱になりました。
教室の床一面に木製の学習椅子が一方向に隙間無く整然と敷き詰められ、その全ての椅子の上には幼い子供が座ってるようでした。
その異様な光景を前に私は失神してしまうことを強く願いました。

けれども意識は冴えており、ならばと顔を背け目を強く閉じひたすら朝が来るよう祈りました。
冴えた意識は自分の背後に何か大勢の者が立っている気配さえ感じ、事務室の引き戸が音を立てて閉まった瞬間、私は教室の扉を体当たりするように開け放ち逃げ出しました。
廊下を走っている間背中から子供の笑い声が追ってきました。
階段を駆け下り、踊り場で切り返した時に階段の最上段に立つ大勢子供の姿を視界の端に捉え、恐怖は最高潮に達しました。
階段から転がり落ち、無我夢中でそのまま走って自宅まで逃げました。



920:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/10/02(木) 02:20:41.35 ID:VeZzcc0X0.net
確かにアルバイトの休憩中に訪問先の学習塾の検索をかけ、ヒットしたはずなのです。
ブラウザの履歴には検索の跡がありますがヒットはしません。
そして実際にはそのような学習塾は存在せず、教室長に資料送達の件を問うても覚えがないそうです。
ただ数年経った今でも鮮明に私の記憶にはあるのです。
座っていた子供たちが一斉にこちらを向いた時の顔が……。

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