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「俺がボタンを押したんだ…」刑務官が語る死刑執行の壮絶な裏側

誰が押したかわからないように配慮されている執行ボタン。それでも、死刑執行に立ち会う刑務官を含む立会人の心的な負担は相当なものでした。

更新日: 2018年04月30日

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■昨年は3人の死刑が執行された

死刑判決確定後に執行されていない死刑囚が12月末時点で129人となる見通しであることが、法務省への取材で分かった。年末時点の人数は2年連続の減少。相次ぐ法相の交代で執行が減った一方、病死した死刑囚が多かったのが要因とみられる

再審開始決定で釈放された袴田巌さんを除くと確定死刑囚は128人

法務省関係者は「国会対応や所管事項の説明に追われ、執行の話題を出す間もなかった」と振り返る。また、一昨年12月以降は昨年6月まで執行がなく、袴田事件の再審開始決定が影響したとの指摘が出た

第3次安倍内閣で再任された上川陽子法相は執行に肯定的な姿勢を示しており、来年は定期的に執行される可能性がある

■死刑執行の当日の流れ

現在では死刑確定者には当日の朝に執行を告げられ、午前中に執行される

以前は前日に刑の執行を告げていたが、執行日の当日にカミソリで手首を切りつけ自殺した死刑囚がいたことから、当日言い渡されるようになった

死刑囚からすると、いつもと違う足音(見回りにくる時間で無い時間に、いつもより多い人数の刑務官の足音)がしたりすると恐怖におののく

「死刑囚は正座の姿勢で宣告を聞いているが、大半は自力で立ち上がることすらできない。多くの場合、刑務官が両脇を抱えて刑場に連れていくことになるが、あまりの恐怖で体が硬直してしまうのか、両足を伸ばしたまま、ズルズルと引きずられていく死刑囚も多い。引きずられながら、『ウー、ウー』などと、言葉にならない声を発する者も‥‥」

死刑執行に立ち会った元教戒師の話

大きく取り乱し暴れまわる者、失神して失禁する者、刑務官達に襲い掛かってくる者、このような状況になれば屈強な刑務官達に取り押さえられ刑場に引き立てられる

・まずは教誨室へ

東京拘置所の場合、地下1階/2階に刑場が設けられている。死刑確定者は地上12階近辺に拘置されているということなので、恐らく死刑確定者はエレベータにて地下1階の刑場に向かう

死刑囚は、まず仏間のある部屋へ通される。そこは香(こう)がたかれ、教誨師(きょうかいし)がお経を上げている部屋である

備え付けの仏壇は死刑囚の宗教によっては神棚や、十字架に変わるのだという

希望により刑場内の教誨室で数十分間、旧知の教誨師に最後のお祈りを受ける

ここでは普段口にできないような甘いもの、生菓子を口にすることができるのですが、流石にまさに死に直面、というよりも不可避な状況でお菓子を口にする人間はほとんどいない

・そして前室へ移動

教誨室を出て、約10メートルの無機質な廊下をまっすぐ進むと「前室」にたどりつく。真正面では金色の仏像が見守る

読経または祈りの声が響く中、死刑囚に目隠しをし、手錠を後ろ手にはめ、隣の執行室の刑壇(踏み板)の上に移動

「前室」は、執行室とつながっており、青色のカーテンで仕切ることができる構造

・最後に刑が行われる執行室へ

カーテンは開かれ、執行室の約1メートル四方の踏み板中央に立たされる。ここで、絞縄(こうじょう)と呼ばれる輪の付いた縄が首に掛けられる

刑務官の三人は、ボタン室の壁に向かう。予定時間を迎えると、拘置所の所長の合図にあわせて、刑務官は同時にボタンを押す。三人の誰かが押したボタンの信号が、踏み板を外すのである

落とし板は油圧で開く仕組みになっており死刑囚は約4m下に落下して絞首される

「執行前に死刑囚の身長と体重を測り、同じ体重の砂袋を作って何回も実験します。踏み板からドンと落ちた瞬間に衝撃で首が30センチくらい伸びる。それを考慮して、ロープの長さなどをセッティングしておく」

元刑務官のコメント

執行室を挟んで前室の反対側にあるのは「立会室」。ガラス越しに、検察官らが執行を見届ける

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