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ヤフオク!の格安Windows/Officeのプロダクトキーは正規品なのか?

ヤフオク!で出品されている格安のWindows7/8/8.1、Office2010/2013といったマイクロソフト製品のプロダクトキーは正規品なのかまとめてみた。

更新日: 2015年01月10日

mikacoloveさん

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そもそもどうしてマイクロソフト製品ばかりなのか?

マイクロソフト製品は、もはや公私問わず端末において、OSといえばWindows、ワープロや表計算にプレゼンテーションと言えばOfficeと決まっているくらいのデファクトスタンダードである。
一方で、高額だし、必須のソフトでもあるため、格安で手に入れられるオークションは魅力的である。

冷静に考えて、数万~十数万するソフトを500円、999円で売って収益を得られるか?

どう考えてもあり得ない、何か裏があるように考えて当然だ。
正規品の市場価格はどうだろう?
Windows 8.1 64bit DSPで価格を調べると、概ね1万1千円~1万3千円くらいが最安値のようだ(2015年1月10日現在)。

ライセンスの種類は複数ある

ライセンスの種類は幾つもある。
1. リテイル……小売りされるもので、OSを単品購入する場合がこれ。
2. OEM……購入したPC等に付属してくるもので、リテイルより安い。
3. DSP……かつては一般にPCパーツなどと一緒に購入するもので、パーツの付随品として販売され、そのパーツと分離しての販売が禁止されていた(Windows7など)。現在はWindows8など単品で購入できる。リテイルやOEMより安い。
4. ボリュームライセンス……企業向けのもので、数十~数十万台のPCに一括インストールを行うなどの場合に使われライセンス管理が容易な上、単体で購入するより単価が圧倒的に安い。

ヤフオク!で売られている格安プロダクトキーの実態は?

ヤフオク!のPCソフトカテゴリで、Windowsやオフィス製品カテゴリに入り、価格の安い順で並び替えると、殆どが格安。
これらは、
1. 中国から国際郵便で発送されるもの
2. 国内で販売されるもの
ほとんどこんなかんじ。

ヤフオク!で売られているプロダクトキーの正体は?

数年前に実際に購入したことがあったので、それを検証した(無論、当時は正規品との認識で購入したのだが)。
1. 中国から送られてくる物……正体は、ボリュームライセンス版。
ボリュームライセンスは企業向けに販売されるライセンス体系だが、余ったライセンスを転売、或いはもとより不当な利益を得るために契約している可能性もある。
どういうわけか中国からのものには、メディアが付属し、プロダクトキーラベルも付く。本物なのかは未だに謎だ。
外観はPC付属のOEM。しかし調べるとボリュームライセンス。プロダクトキーラベルは偽造されているのかも知れない?
2. 国内で取引ナビでプロダクトキーを知らせてくる……恐らく、キージェネレータで生成されたもの。運良く認証出来ても、ハード構成を変えて再認証を求められたらその時点でアウト。
電話認証も可能らしいが、「再インストール可能」と謳っているものもある。実際は、認証したソフトをバックアップを取ってリカバリするだけ。

ボリュームライセンスのキーも、キージェネのキーも、一度のみの使い捨てキー

つまり、「一度だけ」認証出来ると言うこと。
ハード構成を変えて再認証を求められたらもう一度別のプロダクトキーを入力しなければいけなくなる。
1. ボリュームライセンスは、MAKにより管理されたプロダクトキーは「1度に限って」認証出来る。つまり、ボリュームライセンスのこの「使い捨て」キーをヤフオク!で販売している。
2. キージェネで生成されたキーは、認証後にMSがブロック、だから「1度しか」認証出来ない。

マルチ ライセンス認証キー (MAK)
それぞれのボリューム ライセンス版 Office 2010 ごとに組織に一意の MAK キーが提供されます。各コンピューターは、マイクロソフトがホストするライセンス認証サービスで 1 回だけライセンス認証する必要があります。各キーにはライセンス認証の回数が関連付けられています。たとえば、ライセンス認証数が 100 の Office 2010 製品の MAK キーの場合、100 台のコンピューターにキーをインストールし、それぞれ 1 回ライセンス認証できます。

要するに、中国語版のボリュームライセンスのキー、もしくはキージェネで生成した原価ゼロ円のキーを買っているという事実

出品者にとっては美味しい話。
つまり、中国語版のボリュームライセンスを契約して、そのプロダクトキーをバラで売り、日本語版Windows/Officeの認証に使う。
何しろ、元手が格安或いはゼロで500円や時には2000円といった金を手に入れられる。

現在、オンライン通販サイトなどでは「並行輸入品」として、正規の中国語版MS Officeが低価格で販売されている。当然ながらこれを普通にインストールすると中国語版のMS Officeがインストールされるのだが、日本語版のMS Officeの体験版をMicrosoftのWebサイトからダウンロードしてインストールし、中国語版MS Officeのプロダクトキーでアクティベートを行うと、日本語版のMS Officeが利用できるようになる、ということらしい。

ライセンス的には微妙な話なのだが、先の記事の著者が日本マイクロソフトに確認したところ、

> 「当社ではそれが合法か違法か判断しかねます。もし不審な点があれば、中国のマイクロソフトに確認してください」

という、「不正ではないらしい」という結論になってしまったそうだ。が、マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項には下記の地域制限が記載されているので、正直なところ微妙な予感はする。

結局の所、買っても大丈夫なのか?

出典を探すも、明確なものが少ない。
ざっと確認する限り、
1. プロダクトキーを購入する行為自体に違法性は無い
扱いは、単なる文字の羅列を購入しているだけのようだ
ただし、MSのライセンス規約に違反するなら、民事上の責任は生じる
無論、キージェネで生成したキーの販売・使用はMSから訴訟を起こされる恐れがある(もっとも、バレればだが)
2. 出品者がYahoo!ボックス等のオンラインストレージにメディアをisoイメージとしてアップロードする行為は明らかに著作権侵害
3. その出品者が提供するメディアをダウンロードすることも著作権侵害だし、インストールという行為もまた複製行為にあたるので、著作権侵害
4. つまり、プロダクトキーはメディアをインストールして機能を有効にするために必要だが、法的には余り関係が無く、むしろ不当に配布されているメディアをインストールして使用すること自体が問題

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mikacoloveさん

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