1. まとめトップ

陶芸家 萩原啓蔵 ぐい呑み

陶芸家 萩原啓蔵 ぐい呑み作品についてのまとめ です。

更新日: 2015年01月12日

keizogalleryさん

  • このまとめをはてなブックマークに追加
3 お気に入り 3706 view
お気に入り追加

陶芸家 萩原啓蔵とは

『カイラギと釉薬の美しさを追い求めていたい』
鹿児島在住の陶芸作家。昭和2年生まれ。
個性的で力強い作品は、年齢を感じさせない新鮮さがある。

釉薬の研究家でもある。
自ら採取した岩石を調合した釉薬は100種類以上にも及ぶ。
「世の中にないものを作りたい」その思いが、個性的で独創性に富んだ作品に表現されている。啓蔵が目指すものは、釉薬の美しさ、虫食い、カイラギなど、独自の美の陶芸作品である。

小さなぐい呑みも、粘土から整形し、乾かして素焼き、そして釉薬をかけ本焼…と
ひとつひとつ手間と時間をかけて作られる。

釉薬の流れひとつにしても、長年研究してきた技がそこに生きている。作者のぐい呑みにかける思いが込められているのだ。

萩原啓蔵作 ぐい呑み 作陶への想い (陶芸家雑感より)

【053】新しいぐい呑みへの挑戦

現在、新しいぐい呑みに取り組んでおります。
たっぷりもったりとした釉薬がかかったぐい呑みは温かい感じを受けますしそれが自分らしい作品だと思っています。

どこにもない、啓蔵らしい独創的な作品を作る、それが私の目標でもあります。
ですが、これまでにも何度か書いているように、長い経験をしても、なかなか思うような色が出ません。いや、うまくいくほうが少ないかもしれません。

ベースは光沢のある黒い釉薬ですが、ところどころにうすい蒼い発色があり、その上から白い釉薬...と、釉薬が何層にもかけられているのがわかります。
重ねられた釉薬が織りなす不思議な美しさ。
虫食いが、夜空の星のようにも見えます。
「宇宙の蒼」とも似ていますが、こちらの方が小ぶりで、蒼の発色もごくわずかです。


これがどんなにむずかしいことか、これが出たときどんなにうれしかったことか...と語りながら、愛おしそうに、この作品をじっとみつめる啓蔵を見て、本当に思い通りの作品が出きたうれしさが伝わってきました。

【051】「釉薬をかけるむずかしさ」(聞き書き)

啓蔵作品の中では、カイラギ作品もさることながらなぜか、もったりとした(ボリュームのある)釉薬がかかった作品が好み、というご感想を頂きます。(本文より)

このもったりとしたふっくらとした表現をするためには、かなりの「手間」と「技」が要ります。
失敗すればそのままだらりと釉薬が流れてしまうし、前回お話した釉薬のかさねがけ」の難しさもあります。
(実際、うまくいかずに、いくつものぐい呑みを捨ててしまいました。)

【050】「釉薬を重ねてかけるむずかしさ」

出典http://kei-zo.com/%E9%99%B6%E8%8A%B8%E5%AE%B6%E9%9B%91%E6%84%9F/kiji53/

たっぷりと幾重にも釉薬をかけ、重なった色合いの発色が出た作品は、深みと変化を味わえると思います。
この「釉薬を重ねてかける」というのは、大変手間がかかります。(本文より)

1度目の釉薬をかけ、それを完璧に乾かしてから2度目に違う種類の釉薬をかけます。そして、それもまた完璧に乾かして、やっと3度目の釉薬となります。
なによりも「完璧に乾かした上で」次の釉薬をかけませんと、窯で焼成後取り出してみると、どろどろになって水ぶくれができたり、はがれたり(欠落したり)してしまうのです。
同時に、性質の違った釉薬をたっぷりと、しかも厚く重ねるというのは、大変むずかしい作業でもあります。

【049】「啓蔵虫喰いぐい呑み 宇宙」(聞き書き)

「宇宙」で使っている釉薬は、鹿児島のシラスをベースにしています。
また、青色の微妙な発色や変化を出すために、配合を変えた釉薬を3種類を使っています。(本文より)

『啓蔵虫喰いぐい呑み 宇宙』
は、特に、釉薬を重ねた中でも、技術的に難易度が高いものでしたが思いどおりに発色した作品です。

【036】シラスと釉薬

カイラギ、ユズ肌釉は勿論のことどんな色釉でも作り出せます。比重が軽くキメが細かくシラス単品でも釉薬に利用でき使い易いのが何よりです。(本文より)

カイラギ、ユズ肌釉は勿論のことどんな色釉でも作り出せます。比重が軽くキメが細かくシラス単品でも釉薬に利用でき使い易いのが何よりです。

ぐい呑み 作品一覧集

「ぐい呑み」 萩原啓蔵 陶芸作品一覧

啓蔵自身が釉薬の研究にも長年打ちこんでいることもあり、そこからうまれた独自の釉薬は、数多い種類だけでなく、個性的な発色、趣きのある景色が作品に広がっています。
ぐい呑みの作品をいろいろお楽しみください。画像をクリックすると該当作品の記事が読めます。

ぐい呑みはひとつひとつ違った景色があり、釉薬の個性も楽しめます。
啓蔵自身が釉薬の研究にも長年打ちこんでいることもあり、そこからうまれた独自の釉薬は、数多い種類でなく、個性的な発色、趣きのある景色が作品に広がっています。

画像は「啓蔵虫食い」
http://kei-zo.com/tag/1172/

Keizo Hagihara : ceramic works potter Guinomi 陶芸家 萩原啓蔵 ぐい呑み 作品

作品を動画でみる

ベースは光沢のある黒い釉薬ですが、何層もかけられていています。
蒼い発色がまるで、夜の黒い空に広がるオーロラのようにところどころに見えます。
(作品によって、蒼の度合いは違います。)
そして、その上から、更に白い釉薬が掛けられています。
虫食いも美しく、まるで夜空に散りばめられた星のようです。

【萩原啓蔵作 ぐい呑み 「巌飛翔」】
重厚な釉薬が、ものすごいエネルギーで勢いよく飛び散り、
そしておもいおもいに主張しているようなぐい呑みです。

【ぐい呑み 山霞貫入】
啓蔵作品にしては珍しく、優しく淡い風情のある作品です。
山霞貫入のなかでも、釉薬がもったりとかかっている作品を撮影しました。(1)

どんなふうに愉しむ?

秋から冬に向けての季節、日本酒を愉しんではいかがでしょうか。
個性的な作家物のぐい呑み。ひとつひとつ違った「表情」があるようです。

うつわの西窯 より

1





鹿児島在住の陶芸作家。釉薬の研究家でもある。
自ら採取した岩石を調合した釉薬は100種類以上にも及ぶ。
「世の中にないものを作りたい」その思いが、個性的で独創性に富んだ作品に表現されている。