1. まとめトップ

陶芸家 萩原啓蔵 抹茶茶碗

陶芸家 萩原啓蔵 抹茶茶碗 に関するまとめです。

更新日: 2015年01月12日

keizogalleryさん

  • このまとめをはてなブックマークに追加
2 お気に入り 1902 view
お気に入り追加

陶芸家 萩原啓蔵 とは

「世の中にない陶芸作品を 作りたい」

鹿児島在住の陶芸作家。昭和2年生まれ。
個性的で力強い作品は、年齢を感じさせない新鮮さがある。

釉薬の研究家でもある。
自ら採取した岩石を調合した釉薬は100種類以上にも及ぶ。
「世の中にないものを作りたい」その思いが、個性的で独創性に富んだ作品に表現されている。啓蔵が目指すものは、釉薬の美しさ、虫食い、カイラギなど、独自の美の陶芸作品である。

カイラギや虫食いの景色、口造り、形、掌のおさまる形状…いろいろこだわりがあるようですが、
『ぐい呑み、飯茶碗など、片手で持つものは250g以内、
抹茶茶碗など両手で持つものは450g以内』
という「重さ」についても、かなり熱く語っていました。

そのこだわりのために、作陶したあと、必ず重さを計量するのだとか。

以前の啓蔵のエッセイにも触れてあります。

萩原啓蔵作 抹茶茶碗 作陶への想い (陶芸家雑感より)

【018】カイラギ釉について

(前回に引き続き、カイラギ釉について)
 新しい釉薬を作るには、自分の研究意欲を持ちつづけるだけでなく、努力や手間を惜しまないことだと思っています。また同時に、私を支えて協力してくれる、家族、友人、知人のおかげだと感謝しております。

私は地元のさまざまな土石(珪藻土)を捜し求めて「カイラギ釉」の研究を続けております。それは自然の恵みを受けられる地方だからこそできることなのかもしれません。
(本文より)

【017】カイラギ抹茶茶碗

カイラギとは「梅華皮」とも書き、釉のちぢれのことをこう呼びます。
ホームページでも説明してありますが、収縮しにくい粘土を使い、それで素焼きしたあとに、一番収縮しやすい釉薬を使って1250度で焼き、両者の収縮度の違いを利用してこまかい「ひび割れ」が出たもののことを言います。
(本文より)

カイラギに使う釉薬は、当地で産出される珪藻土を主原料にして、単味(一種類の意味)または二種類以上を混ぜ合わせて作り、発色させるのですが、これを確実に再現するために、これまでさまざまな研究をしてきました。
 山頂から海辺までいろいろな場所にある珪藻土を掘り出してシラスと混合して実験してみると、面白いことに、産出する場所の違い、また、土をふるいわける時の「篩(ふるい)」のメッシュ(目の粗さ、細かさ)によっても、大きく発色が変化することを発見しました。

 また、窯の中に置く位置(つまり温度差)によって、釉薬の「縮れ」や「はがれ」に大きく影響する事も、数年来の実験から発見したことです。

【001】作る側からのうつわ・・・原点

うつわを作る際の原点として私は、次の事を心がけております。


先ず重さ・・・
ぐい呑み、飯茶碗など、片手で持つものは250g以内、
抹茶茶碗など両手で持つものは450g以内として、
日用食器は、使いやすく、洗いやすいこと、そして艶があって滑らかに、
他方、鑑賞用の器は、マット(つや消し)の方が飽きがこないのではないでしょうか。
(本文より)

うつわへのこだわりとしては・・・
 形———単純にして動きがあること
 土味——-粘土にシャモット(焼粉)や石粉などを入れ、それによって 地肌を荒々しく趣を出す
 景色——-釉薬の塗り重ねによって豪快に窯変を出す
 手触り—–持った時の感触(細かい、粗い・・)
 映り具合—造形と表面装飾のマッチ
 侘び寂び—なんとも言えない古色蒼然たる味わい

 以上の思いに少しでも近づけるよう日々研鑚に励んでいます。
 作品からそういう想いをお伝えすることができればうれしく思います。

抹茶茶碗 作品一覧集

「抹茶茶碗」 萩原啓蔵 陶芸作品一覧

『私はこの不思議な釉薬の魅力にとりつかれ、いろいろな場所の土や岩石を採取しては、どんな窯変を起こすかを調べたり、釉薬同士を調合して新しい釉薬を作り出す研究を続けてきた。
そしてそれこそが、私の生きがいでもあり楽しみにもなっている。 』 (陶芸家雑感NO.005より)

1





鹿児島在住の陶芸作家。釉薬の研究家でもある。
自ら採取した岩石を調合した釉薬は100種類以上にも及ぶ。
「世の中にないものを作りたい」その思いが、個性的で独創性に富んだ作品に表現されている。