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【図鑑】 日本の高山植物の仲間 一覧 全71種類 (特徴、開花時期、分布など)

日本の高山植物の仲間の特徴、開花時期、分布などについてまとめました。

更新日: 2015年01月13日

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イワウメ科

イワウメ(岩梅、学名:Diapensia lapponica L. var. obovata)は、イワウメ科イワウメ属の常緑の小低木。別名はフキヅメソウ、スケロクイチヤク。日本では北海道から本州中部にかけての高山帯に分布し、岩礫地や岩壁に張り付くように生育する。
枝は横にはい、厚い革質の葉が密生してクッション状となる。葉は倒卵状のくさび形で長さ1cm前後、幅4mm前後。花は乳黄白色でまれに淡紅色を帯び、7〜8月に枝先から伸びた長さ2cmほどの花柄上に1個つく。合弁花であるが、平開する花冠が直径1.5cmと小さい上に5中裂するため、花弁が5枚あるように見える。雄蘂は5個で萼は5裂する。

イワカガミ(岩鏡、学名:Schizocodon soldanelloides)は、イワウメ科イワカガミ属の多年草である。高山植物の一種ではあるが、実質的には低山帯から高山帯まで幅広く分布する。常緑の葉は丸く、光沢がある。花期は春から夏。花は淡紅色で、花弁は5つに分かれ、その先端はさらに細かく裂けている。花茎は10-15cmで、5-10輪の花を横向きにつける。和名のイワカガミ(岩鏡)は、岩場に生えることと、光沢のある葉を鏡に見立ていることに由来する。

キキョウ科

イワギキョウ(岩桔梗、学名:Campanula lasiocarpa)はキキョウ科ホタルブクロ属の多年草。高山植物。
北東アジア~北アメリカの亜高山帯~高山帯に分布する。日本では、北海道~中部地方の高山の砂礫地や草地に群生するのが見られる。
高さ10cmほど。葉は束生で細長く、1.5~3cm。花期は7~8月。草丈の割には大きな青紫色の花を横~上向きに咲かせる。
本種とよく似た種にチシマギキョウがある。チシマギキョウの花には繊毛が生えているが、本種には生えていないので見分けがつく。

チシマギキョウ(千島桔梗)はキキョウ科ホタルブクロ属に属す多年草である。
北海道~本州中部地方以北の高山帯の岩場や砂礫地に分布する。花期は7~8月。花の色は青紫色、大きさは4cmほどで縁に白い毛が生えている。
よく似た種にイワギキョウがある。本種と異なり花弁に毛が生えていない点、萼片が三角形をしている点などから区別できる。

キク科

ウサギギク(兎菊、学名:Arnica unalascensis var. tschonoskyi)は、キク科ウサギギク属の多年草。高山植物。
本州中部以北・北海道・千島列島・アリューシャン列島の亜高山帯から高山帯に分布、草原地帯に生育する。茎は単一で直立しており、高さは20-30cm。葉は対生でへら形。花期は7-8月で、黄色い花を一輪つける。別名キングルマ(金車)。
ウサギギクの和名は、葉の形がウサギの耳を思わせることに由来する。基本変種はエゾウサギギク A. unalascensis var. unarascensis である。

タカネヤハズハハコ(高嶺矢筈母子、学名:Anaphalis alpicola Makino)とはキク科ヤマハハコ属の多年草。高山植物。
姿がウスユキソウに似ていることから、別名でタカネウスユキソウとも呼ばれるが、ウスユキソウ属ではなくヤマハハコ属という別のグループに属する。
分布域は本州中部以北〜北海道の高山帯。湿った草地などに生育する。高さ10〜12cm。葉は互生で長さ4〜6cm、灰白色の綿毛が覆っている。花期は8月。白色で下部が淡紅色の花をつける。

タカネニガナ(高嶺苦菜、学名:Ixeris dentata var. alpicola)は、キク科ニガナ属の多年草。ニガナの高山型の変種で高山植物。
分布域は屋久島・四国・本州・北海道の亜高山帯〜高山帯で、砂礫・岩礫地に生育する。茎は細く、高さは10〜20cm。花期は7〜8月で、枝先に黄色い花を数輪つける。花弁は9~10枚。

チョウカイアザミ(鳥海薊、Cirsium chokaiense)とはキク科アザミ属の多年草。鳥海山特産で高山帯の草原に生える高山植物。高さは50–150cm程度である。

ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草、学名:Leontopodium hayachinense)は、キク科ウスユキソウ属の多年草。高山植物。
北海道の大平山と崕山に特産するオオヒラウスユキソウは、本種の変種とされたことがあったが、独立した別種とされている。ウスユキソウ属では大型で、茎の高さは10-20(30)cmになり、分枝しないで、白い綿毛がある。根出葉は線状倒披針形で、長さ3-8cmになり、両面に白毛がある。茎につく葉は7-10個が互生し、線状披針形で先端がとがり、長さ3-5cm、幅4-6mmになり、基部は細くなり茎を抱く。表面の綿毛は少なく緑色で、裏面は灰白色の綿毛が密生する。

ヒメウスユキソウ(駒薄雪草、別名:コマウスユキソウ、学名:Leontopodium shinanense)は、ウスユキソウ属の多年草。中央アルプス(木曽山脈)の花崗岩礫地の固有種 。将棊頭山から仙涯嶺にかけての高山帯に分布する。 田中澄江が『花の百名山』の著書で、木曽駒ヶ岳を代表する高山植物の一つとして紹介した。日本産のウスユキソウ属のなかではもっとも小型で、茎の高さは4~15cm。頭花は2~3個。開花時期は7~8月。エーデルワイスに似た花と称されることがある。

ミヤマアズマギク(深山東菊、 Erigeron thunbergii subsp. glabratus)は、キク科ムカシヨモギ属の多年草でアズマギクの高山型の亜種である。また、アズマギク E. thunbergii の他の変種も説明する。ミヤマアズマギクは、東アジアと日本の北海道〜中部地方以北の高山帯の乾いた礫地や草地に生える高山植物でアズマギクの亜種。花期は、7〜8月。茎の先端に直径3cmほどの頭花を1つ咲かせる。花の中心は黄色、周りの花弁は薄紫をしている。エイサ・グレイ(Asa Gray)が学名を命名した。

ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草、学名:Solidago virgaurea subsp. leiocarpa)は、キク科アキノキリンソウ属の多年草の高山植物。高さは15~30 cmで、黄色の直径1.2~1.5 cmの花を咲かせる。花期は8〜9月。東北アジア及び日本の北海道と本州中部以北の亜高山帯〜高山帯の草地、砂礫地に生育する。別名コガネギク。アキノキリンソウの高山型。アキノキリンソウの花が比較的まばらにつくのに対し、本亜種は頂部に固まってつく傾向にある。

キンポウゲ科

シナノキンバイ(信濃金梅、Trollius japonicus)は、キンポウゲ科キンバイソウ属の多年草である。北海道~中部地方以北の高山帯に生える高山植物。雪渓が溶けたあとの湿った草原に生える。高さは20~70cm。花は直径3~4cmのあざやかな黄色で萼片が5~7個ついており、花弁のように見える。花期は7~8月。

ミヤマオダマキ(深山苧環、学名:Aquilegia flabellata var. pumila)は、キンポウゲ科オダマキ属の多年草。北海道~中部地方以北、南千島から朝鮮北部、樺太に分布する高山植物である。園芸品種として改良されたものが山野草として栽培されるが、高山性のものとしては栽培しやすい方である。根は太くてまっすぐに下に伸びる。葉は根出状に数枚出る。それぞれ2回3出複葉で、1回目の葉柄ははっきり出るが、2回目はごく短く、小葉は互いに集まる。小葉は扇形、薄くて淡緑色、表面は粉を吹いたようになる。
茎は高さ10-25 cmほど、花期は6-8月で先端に数輪の花をうつむき加減につける。

ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花、学名:Ranunculus acris var. nipponicus)は、キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草の高山植物。北海道~中部地方以北の亜高山帯~高山帯の湿り気のある場所に生え、雪渓周辺に大群落をつくることが多い。
高さは10~50 cm。葉は大きく3つに裂け、 裂片はさらに細かく裂けている。花は黄色い直径2 cmほどの5弁花で、丸みを帯びている。花期は7~8月。雪解けあとに開花する。

キタダケソウ(北岳草 Callianthemum hondoense)はキンポウゲ科キタダケソウ属の多年草。高山植物。
南アルプス北岳の固有種で、高山帯の草地に生育する。花茎の高さは10-20cmで、先端に直径約2cmの白い花をつける。花期は雪解けの6月中旬から7月上旬と他の高山植物よりも早く、登山最盛期の8月には姿を消してしまう。1931年(昭和6年)7月17日に千葉高等園芸研究科生の清水基夫が北岳山頂直下で新種のこの植物を採取し、後にキタダケソウと名付けられた。

ケシ科

コマクサ(駒草、学名:Dicentra peregrina)はケマンソウ亜科コマクサ属の多年草の高山植物。美しい花と、常に砂礫が動き、他の植物が生育できないような厳しい環境に生育することから「高山植物の女王」と呼ばれている。和名はその花の形が馬(駒)の顔に似ていることに由来する。学名の種小名「peregrina」は、「外来の」を意味する。命名者Makinoは、日本の植物学者の牧野富太郎である。別名が「カラフトコマクサ(樺太駒草)」。英名は存在しない。花言葉は、「高嶺の花」・「誇り」・「気高い心」・「貴重品」。

ゴマノハグサ科

タカネシオガマ(高嶺塩釜)は、シオガマギク属の高山植物。高山植物としては珍しい一年草である。
本州の中部地方から北海道の高山帯に分布し、砂礫地や草地に生える。高さは5-15cm。茎の上部に唇形の紅紫色の花を10個ほどつける。花期は7-9月。
ミヤマシオガマやヨツバシオガマに似るが、ミヤマシオガマと比べ葉の切れ込みがそれほど細かくない点、ヨツバシオガマと比べ高さが低い点などで区別ができる。

ミヤマクワガタ(深山鍬形、学名:Pseudolysimachion schmidtianum subsp. senanense)は、オオバコ科ルリトラノオ属の高山植物で、以前はクワガタソウ属 Veronica に含められていた。ミヤマとは山奥のことであり、クワガタとは果実に萼片がついている様子が兜のくわがた(V字形の角)に似ていることからこの名前が付いたといわれる。花言葉は純潔、多才な人。草丈は15cmほど。花は紫色で 濃いスジがあり、花冠は4裂し、花茎の先に10数個の花をつけ、横向きに咲く。雄蕊及び雌蕊は花の外に飛び出している。果実は蒴果。茎は分かれず直立し、毛が生える。

ミヤマシオガマ(深山塩釜)は、シオガマギク属の多年草の高山植物である。
北海道から中部地方以北の高山帯の砂礫地や乾いた草地に生える。高さは5-15cm程度。シダのような葉は、同属のヨツバシオガマやタカネシオガマに似るが、小葉が更に細かく切れ込んでいることで区別ができる。花期は7-8月。他の高山植物と比べ開花の時期が早い。茎の先端に長さ2-3cmの唇形で鮮やかな紅紫色の花を10個ほど固まってつける。

ヨツバシオガマ(四葉塩釜、学名:Pedicularis japonica)はシオガマギク属に属する多年草の高山植物である。エゾヨツバシオガマ P. chamissonis の変種とされていたが、詳細な比較から別種であることが分かり分離された。北海道から中部地方以北の高山帯に生育している。シオガマギクの仲間では最もよく見られる種である。同属のミヤマシオガマなどが岩場などに生えるのに対し、ヨツバシオガマは湿地帯に生える。高さは20-50cm。名前の由来のとおり、シダのような葉が茎の節ごとに4つずつ輪生する。花期は6-8月で、薄紫色の太くて短い花弁が数段に重なり輪生する。

サクラソウ科

ハクサンコザクラ(白山小桜 学名:Primula cuneifolia Ledeb. var. hakusanensis Makino)は、サクラソウ科サクラソウ属の多年草。高山植物。母種はエゾコザクラ。日本海側の高山帯(白山から飯豊山にかけて)に分布する。 高さは15cmほど。葉は3~8cmで9~25個の鋸歯縁。花はピンクの5弁花だがハート型に深く切れ込んでいるので10弁花のように見える。花期は6~8月。まれに白い花の個体のシロバナナンキンコザクラ(f. alba、またはシロバナハクサンコザクラ)も見られる。別名は、ナンキンコザクラとタニガワコザクラ。

ユキワリソウ(雪割草 学名:Primula farinosa subsp. modesta)は、サクラソウ科サクラソウ属の多年草。高山植物で日本全土の亜高山帯から高山帯に自生する。山地の湿った岩場に生育する。高さは10cmほどになる。葉はだ円形で根生し、幅1-1.5cm、長さ3-10cm、表面は緑色でしわが多く、ふちには波状のゆるい鋸歯があり、やや裏側に曲がる。また、葉の裏面は淡黄の粉がある。花茎は高さ7-15cmになり、その先に3-20個の淡い紅紫色の花をつける。花の径は10-14mm。苞は線形になり、基部は袋状に膨らまない。花期は5-6月。

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