1. まとめトップ

Twitter上で巻き起こった「#ISISクソコラグランプリ」の是非

2015年、「イスラム国」の支配地域で2名の日本人が拉致され、殺害された。この事件が発生した際、Twitter上では、「#ISISクソコラグランプリ」というハッシュタグを付けて、「イスラム国」から公開された画像や動画を悪趣味に加工し、その出来栄えを競いあうという現象が発生した。

更新日: 2017年02月05日

blueskyhighさん

  • このまとめをはてなブックマークに追加
1 お気に入り 7279 view
お気に入り追加

「#ISISクソコラグランプリ」とは何か?

Twitterではある"祭り"が起こっている。それは、イスラム国がネット上に公開した身代金要求の動画を素材として使い、コラージュした画像を投稿するという「#ISISクソコラグランプリ」というものだ。

コラージュ(仏: 英: collage)とは現代絵画の技法の1つで、フランス語の「糊付け」を意味する。

通常の描画法によってではなく、ありとあらゆる性質とロジックのばらばらの素材(新聞の切り抜き、壁紙、書類、雑多な物体など)を組み合わせることで、例えば壁画のような造形作品を構成する芸術的な創作技法である。キュビスム時代にパブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラックらが始めたパピエ・コレに端を発する。

「#ISISクソコラグランプリ」とは、この技法を使って、「クソのようなコラージュ」(クソコラ)を作り、Twitter上にアップロードする行為・現象である。

ISISが公開した動画に、アニメのキャラクターなどを合成して面白い画像を作り、ハッシュタグと呼ばれる検索用の目印を付けてツイッター上で公開する日本人が続出したのだ。日本の常識では「不謹慎」「バカ者」で終わりだろう。

アニメのキャラクターを合成したコラージュが多く見受けられる。一部には、オリジナルのキャラクターを用いたコラージュも存在し、今回の現象の中で新しいインターネットミームも登場している。

「アイシスちゃん」というキャラクター。

今回の「#ISISクソコラグランプリ」の中で登場したインターネットミーム(インターネットを通じて人から人へと、通常は模倣として拡がっていく行動・コンセプト・メディアのこと)。

湯川蓬菜さん、後藤健二さんを拉致・殺害した動画に登場した「イスラム国」の覆面の人物(ジハーディ―・ジョン)と同じ黒い衣装を着て、左手にナイフ、右手にメロンを持っている。

「日本のネット民たちが、あり得ない反応を見せている。殺害予告の動画をネタ化して、こき下ろしているのだ」
「日本のネット民たちは、"ISISクソコラグランプリ"というハッシュタグを使っているが、人質動画をPhotoshopでネタ的に加工しバカにしているのだ。このハッシュタグは50000以上も使われている」

アルジャジーラの報道

このコラージュ画像は、「ジハーディ―・ジョン」と アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のOPの組み合わせであると思われる。

Twitterではハッシュタグ「#○○(キャラの名前)クソコラグランプリ」をつけて画像が投下される。
グランプリとあるが別に試合をしているわけでも勝者を決めるわけでもない

いつから始まったのかは分からないが、爆発的に広まった全ての元凶と言えるのはフラダリである。2013年10月ごろから「フラダリクソコラグランプリ」という妙に語感の良いフレーズと公式画像のシュールさが相まって謎の人気が巻き起こりコラ画像が大量投下された。

ISIS以外にも「クソコラグランプリ」の対象にされたモノが過去にはあった。

ゲーム『ポケットモンスターX・Y』の登場人物

批判的な意見

投稿している人の多くは覚悟をもってイスラム国を批判しているわけでもなく、いつもの内輪ノリなのは明らかで、平和ボケとしか言いようがない。

LITERA(リテラ)の水井多賀子は、今回の現象を「平和ボケ」であると批判している。

久しぶりに「本当に理解できない」と途方に暮れる感覚を味わった。「ついていけない」と突き放される感じ。非難とか憤慨とかではなく、呆然と立ちつくしてしまう感じ。衝撃だった。

テロに対しては非難も憤慨もするが、彼らの動機やテロに至った道筋は、否定・批判するにしても、たどることができる。クソコラは、それをやった人たちの精神構造がまったく理解できない。いったい何のために、何を言いたくて、こんなことをするのか…。

遠すぎる。

命の軽視?愚弄?挑発?平和ボケ?想像力の欠如?不謹慎?…どれも追いつかない気がする。

湯浅誠の見解。理解できないと評している。

肯定的な意見

米3大ネットワークの1つ、NBCニュース電子版は2015年1月23日付の記事で、「日本のツイッターユーザーは、風刺イメージを使った全国的な画像加工バトルを仕掛けてISIS(イスラム国)をやゆし、人質問題に抗議している」と報じた。

意外な評価をしたのは、イスラム教の風刺画を巡って「表現の自由」を声高に主張するフランスだった。

フランスの公共ラジオ「フランス・インター」電子版は1月22日、「フォトショップがジハーディスト(イスラム過激派)に対抗」との見出しで記事を配信した。「フォトショップ」は画像加工ソフトの商品名だが、ここでは加工そのものを指しているようだ。人質解放に2億ドルと巨額の身代金を要求したイスラム国に対して、「日本のツイッターユーザーは、ユーモアで対抗する道を選択した」と紹介。

記事の最後は、こう締めくくられている。

「この点においては、日本人もまたシャルリーだ」

「シャルリー」とは先日、イスラム過激派に銃撃テロを受けたフランスの週刊紙「シャルリー・エブド」だろう。編集長をはじめ多くの犠牲者が出た後も、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載しスタイルを曲げなかった。「表現の自由」に敏感なフランス人は、その姿勢に支持を寄せている。

「日本人もフランス人同様、テロに屈することなく風刺で対抗している」。記事の筆者はこんな共感を寄せたのかもしれない。

一部の海外メディアは「テロリストにダメージを与える効果的な方法だ」と称賛した。イスラム教全体ではなくISISだけを対象とした風刺だったので、私は一定の評価をしている。

ケント・ギルバートは「#ISISクソコラグランプリ」を評価している。

米カリフォルニア州弁護士、タレント。
1952年、米アイダホ州生まれ。71年に来日。80年、法学博士号・経営学修士号を取得し、国際法律事務所に就職。

1





様々な情報をまとめています。よろしくお願いします。

プロフィール画像は、ぱくたそ(http://pakutaso.com)の写真素材を利用しています。