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あなたを破滅に導く心理「コンコルド効果」に要注意

これまで投資した時間やお金がもったいないから、止められない。せっかくここまでやったから、もう少しできっと上手くいく。──それは、破滅への道「コンコルド効果」に陥っている典型です。本当にあなたにとって最善な判断をするために、知っておいて損はない心理学のお話。

更新日: 2015年02月11日

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破滅への道…コンコルド効果とは?

アナタは、損するということを分かっていながら「今更やめられない…」 そう考えてしまい、今もやめられずにいる事ってありませんか?

例えば、携帯の課金ゲームであと1回課金すれば良いカードが出る、パチンコであと5000円つぎ込めば大当たりが出る、などと考えて続けてしまうこと、ありませんか?

ある物への金銭的・精神的・時間的な投資を続けることが大きな損失につながることがわかっていても、やめることができない心理状態

「今ここで諦めてしまったら、これまで自分が費やしてきた時間やお金が無駄になってしまうのではないか…だからもう少しだけ、続けてみよう…!」 これがコンコルド効果に陥った状態です。

投資の継続が損失拡大につながることがわかっているにもかかわらず、これまでの投資で失った金額や時間などを惜しんだり、損失を確定させることを忌避したり、損失による責任をとることを避けたりするために、投資を継続することを言う。

コンコルドの誤り、コンコルドの誤謬、コンコルド錯誤ともいう

これは経済学では”サンクコスト”とも呼ばれ、多くの人が経験したことがある心理現象だと言われています。

人気のレストランの行列などでも、並んですぐならば、「やっぱり止めよう」と判断するのは簡単ですが、長い時間並んでいると、「せっかくここまで並んだんだから……」と、途中で列を離れるのはもったいない、と感じるようになります。このように、日常のなかでも、たくさん見られる心理

思い当たること、たくさんありますよね…。

人間の幼児や下等動物にはこの現象がみられず、成人だけが陥る現象であるとされている。

それまでの投資という、金銭的な事情がある大人ならではの心理効果と言われています。

由来は、商業的に大失敗に終わった「コンコルド」

「コンコルド効果」という名は、イギリスとフランスがかつて共同開発した超音速旅客機に由来する。

名前にコンコルドという飛行機の名前がつくように、由来はコンコルドの製作過程にあります。

コンコルドとは、1969年に初飛行を成功させた超音速旅客機。高度5万5,000から6万フィートという、通常の旅客機の飛行高度の2倍もの高度をマッハ2.0で飛行しました。

超音速旅客機コンコルドは、定員が少なかったうえ、燃費も悪く当初から採算ベースにのらないとの見通しはあったものの、いったん動き出した計画を途中で止めることができなかった。

投下済みの資金のことを埋没費用(まいぼつひよう)ないしはサンク・コスト (sunk cost)といい、このコストに縛られ投資を続けてしまった典型的な例です。

実はコンコルドには日本円で4千億円(1970年代)の開発費がかかっていました。
この膨大な開発費をなんとか回収しようと赤字を垂れ流し続けながら、英仏共同の会社が経営を続けた結果、数兆円にまでふくれあがった債務を抱え、ついに倒産したという訳です。

ソニックブームなどの環境問題、開発の遅滞やそれに伴う価格の高騰など多々の課題を解決できないまま、2003年に全機が退役。営業を続けている間赤字は膨らみ続け、結局、投資を回収することはありませんでした。

ギャンブルや日常生活におけるコンコルド効果

例えば、ギャンブルで「もう数万円使っているからそろそろ勝つだろう」「もう数万円使っているから勝つまでやめない」と思ってしまう心理が、まさしくコンコルド効果になりますし、危険な心理状態になります。

問題なのは、これまでの投資がもったいないから止められないという心理が意思決定を左右してしまうということ。

カードゲームやガチャガチャでも、「これだけお金を費やしたから、次こそは欲しいものが手に入る予感がする」と信じる。

基本無料のゲームなどは、このコンコルド効果を狙って収益を上げるビジネスモデルになっています。

途中で興味が薄れていても、毎号ついてくるおまけを集めると完成する雑誌を買い続けてしまう

途中まで集めちゃったら、確かに完成させないと勿体無い気がしてしまいます。

特に、ギャンブルでは「当たれば取り返せる」「逆転勝ちできる」と思ってしまいがちですが、そのようなことを思っていてはいつまでたってもコンコルド効果の呪縛から抜け出せることはできません。

結局、トータルでは損をしていますよね。

恋愛におけるコンコルド効果

人は「付き合った期間」が長い分だけ、その相手に執着してしまう傾向があります。

長く付き合って彼氏や彼女に情が湧いたから惰性で付き合っている?それもひとつの理由かもしれませんが、ここでも「コンコルド効果」が重要なキーワードになってきます。

長年付き合いマンネリ化した関係。
お互い感情もなくなっているが「今迄のことを考えると別れるのがもったいないから」という気持ちが働き、別れを選択できなくなってしまう

特に恋愛に関しては、もともと冷静な判断をしづらい状況にありますから、時には第三者的な視点で自分を分析してみることも必要です

ビジネスにおけるコンコルド効果

立ち上げ当初の赤字は仕方ありませんが、何年も連続して赤字が続くようであれば、撤退も考えなければなりません。
でも実際、損失につながっていることが分かっていても、それまでの投資を惜しみ、止められなくなる。

経営者の方なら、思い当たることがあるのではないでしょうか。

せめて初期投資ぐらいは回収しないともったいない・・・という気持ちが強く、なかなか撤退が判断できないのです。これがサンクコストの呪縛です。

サンクコスト(埋没費用)とは、事業に投下した資金のうち、事業の撤退・縮小を行ったとしても回収できない費用をいいます。

ダム建設などの公共事業にもサンクコストは多く見られます。
経営学では埋没費用は意思決定の判断基準にしてはいけないというのは常識になっています。

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