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家裁調査官も認めた「壮絶な虐待」。祖母・母殺害の少女が入る医療少年院とは

昨年、北海道南幌町で起こった女子高生による祖母・母親の殺人事件。少女は虐待を理由に「医療少年院」に入る事が決まった。

更新日: 2015年02月10日

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haru-tomoさん

■祖母・母を殺害した17歳の女子高生

のどかな田園風景が広がる北海道空知郡南幌町の大きな一戸建。この家に住む祖母(71)と母親(47)の血だらけの惨殺死体を、仕事から帰った長女(23)が発見、警察に通報したのは10月1日午前2時半頃のことだった

発生当初は室内が荒らされていたことから強盗の犯行と思われた。しかし、真犯人は高校2年生の三女(17)というショッキングな結末だった

母親は喉仏から頸動脈まで切り裂かれ、祖母は頭と胸を中心に7か所刺されており、部屋中が血の海と化していた

・動機は「恨み」。祖母と母を憎んでいた

女子生徒は、2人が殺された数日前の2014年9月25日、ツイッターでこんな意味深なつぶやきをしていた

女子生徒は、動機について「しつけが厳しく、今の状況から逃れたかった」「トラブルを抱えて、恨んでいた」などと供述した

■深い恨みの原因は虐待だった。10年以上も虐待を受けていた

祖母は、夫の遺産や生命保険に加え、株投資で大儲けした成金で、この一戸建ても彼女のお金で建てたものだった

つまり、祖母がこの一家の「絶対的権力者」だった。

女子生徒は、子供のころから物置小屋のような自宅敷地内の離れに住まわされ、早朝5時ごろから1人で犬の散歩や庭の草取り、雪かきなどをやらされていた

物置小屋は4畳ほどの広さしかなかった。

殴る。ける。竹刀でたたく。火の付いたたばこを腕に押しつける。トイレを使わせず、風呂は夏でも週1回だけ。冬には庭に立たせて水をかける――。

祖母から「役立たず」と罵倒されたり、杖で叩かれたりする様子を近所の人が目撃している

祖母や母親が帰宅するまで車庫のシャッター前で出迎えるため、冬の寒風の中、コートも着ずに震えながら立っていた

こんなことを小学生の頃からやらされていた。

・母親は祖母のせいでノイローゼに

おばあさんは、母親にもきつく当たっていたんです。“お前の教育が悪いから、この娘はこんなにグズなんだよ!”って。実の娘でさえも、容赦なく杖で叩いていた

そのうち母親もノイローゼになって、精神的に不安定になっていきました。いつしか彼女も“あんたのせいでアタシが怒られるんだよ!”って、ことあるごとにA子ちゃんをなじるようになった

父親は、そんな横柄な物言いをする義母に意見することもあったが、「文句があるなら出ていけ!」と、怒鳴られるだけだったという。結局、父と祖母の折り合いは悪いままで、祖母が同居を始めた2年後、父は母と離婚。札幌の実家に帰ってしまった

この時、次女は父親について行き、長女と三女(加害者)のみが残った。
ちなみに長女には虐待は無かった。

■こういった事情が考慮され、「医療少年院」に入る事が決定した

札幌家裁(栗原壮太裁判長)は、北海道南幌町の自宅で昨年10月、祖母と母親を殺害したとして、殺人容疑で送致された高校2年の女子生徒(17)を医療少年院送致とする保護処分を決定した

事件当時、女子生徒に完全責任能力があったと認めたが、祖母や母親から虐待を受けていたことなどを検察官送致(逆送)しなかった理由に挙げた

凶悪な事件は検察官送致され、少年事件でも刑事裁判が行われることがある。

・家裁調査官が「壮絶な虐待」と表現した

殺人容疑で家裁送致された高校2年の女子生徒(17)の付添人弁護士は、家裁調査官が報告書で、生徒が被害者2人から「壮絶な虐待」を受けていたと表現した

■「医療少年院」とは心身にケガがある少年が行くところ

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