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なぜ富士フィルムが化粧品を作ったのか

一般の消費者にとって富士フイルムといえば、「写真フィルムやデジタルカメラの会社」だ。そんな同社がどうして化粧品を?──これは素朴な疑問だろう。

更新日: 2015年02月23日

navistさん

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スキンケア化粧品「アスタリフト」がヒットし、現在ではスキンケア化粧品分野で業界トップ5に入る商品に育っている。

この化粧品、見たことあると思います。

でもこれ、富士フィルムが作ってるって知ってました?

松田聖子さんが出演している化粧品のCM。よく見ますよね。
でも、「FUJIFILM」のロゴが出た後、「あれ、なんでフィルムメーカーが化粧品作るの?」と疑問に思ったことはありませんか?

その場しのぎの保湿クリームを使い終わって、アスタリフトのクリーム使い始めたんだけど、べたつかずサラッとしてでももちっとして、いい感じ♡

2006年から化粧品分野へ

富士フイルムは2006年に化粧品分野に参入し、スキンケア化粧品とサプリメントを発売した。「フィルム会社なのに」「化粧品製造販売のノウハウもないのに」といった口さがない業界の思惑をよそに、商品は大好評を博す。

富士フイルムが化粧品市場に進出した06年当時、化粧品業界は驚くと同時に、異業種企業がどこまでシェアを拡大させることができるのか興味深く見ていたが、同社が07年に発売したスキンケア化粧品「アスタリフト」がヒットし、現在ではスキンケア化粧品分野で業界トップ5に入る商品に育っている。

事業構造を変えるために化粧品業界に参入したわけではない

それが化粧品事業に向かわせたということも、バックボーンの一つとしてあることは否定しません。

しかし、2007年度の当社の総売り上げ2兆8500億円のうち、写真フィルムが占める割合は3%に過ぎないのです。

富士「フイルム」の割には、フィルムの売り上げはたいしたことはないのですね。意外。
ん?2兆8500億×0.03=855億 結構稼いでるじゃないですか~

どうして化粧品事業に参入したのか

これは当社が写真関連事業と並行して、医療分野を大きな事業の柱にしていることと関係があります。

内視鏡やDNA解析装置、血液検査システムといった医療機器の製造は20〜30年前からやっていますし、
レントゲン用フィルムの生産は実に70年も前から手がけている。

一般の方にとって富士フイルムというと「写真フィルムやデジタルカメラを作っている会社」というイメージでしょう。

富士「フィルム」なので確かにそういうイメージを持ちます。

しかし医療現場においても「富士フイルム」は、確固としたシェアとブランド力を持っているのです。

事業規模において医療分野は、写真フィルムや民生用デジタルカメラの分野よりも大きいくらいです。

カメラだけの会社じゃなかったんですね

コラーゲンの探求

ご存知のようにコラーゲンは、他社の化粧品にも多く用いられている素材の一つ。肌に潤いや張りを与え、若々しさを保つ。そして富士フイルムは、コラーゲンに関しては世界でも最先端の技術を持つ企業である。

実は「アスタリフト」には、従来の写真フィルム製造で培った技術が随所に活かされています。

例えばカラー写真フィルムは、三つの感光層からなっています。この感光層を形づくっているのが実はコラーゲンなのです。いわゆる写真用語では「ゼラチン」と呼んでいるものなので、写真好きの方でもフィルムにコラーゲンを用いていることはあまりご存知ではないと思います。

写真フィルムに用いるコラーゲンには、特殊な性能が必要になります。長期間に渡って安定的な品質を保つ性能。現像時、いっぱい水を吸い、かつ保持する性能。経時や衝撃による型くずれは起こさず、しかし弾力性を維持する性能……。こうした性能を実現するために、当社では例えばコラーゲンの分子構造を変えるなどの処置をしている。何十年にもわたって写真フィルムの生産をしている当社には、莫大な量のコラーゲン研究成果があり、様々な種類のコラーゲンを作ることができるのです。

その成果の一つがコラーゲンの極小化です。とにかく小さいコラーゲンを作る。「アスタリフト」には、大中小と3種類の大きさと機能が異なるコラーゲンを配合しています。一番大きな水溶性コラーゲンは分子量約30万。これは肌の表面に留まり、表肌に張りを与えます。一番小さいピココラーゲンは、分子量わずか173です。もはや「限界まで小さい」とお分かりになるでしょう。粒が極小なので肌の奥まで浸透します。

コラーゲン配合を謳う化粧品は世の中にたくさんあります。しかしその大部分はコラーゲンが肌の奥まで浸透することはない。文字通り表層的に肌の表面を潤すだけです。しかし、「アスタリフト」は肌の表面はもとよりその奥からも張りや潤いを与える。手前味噌になりますが、これだけの機能を持ったスキンケア商品は他に存在しないと思います。

分子量173といったらめちゃめちゃ小さいですよ。

富士フイルムは自社の強みを生かして化粧品を作っていたんですね。

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navistさん

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