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【2015年】誤審じゃね? と指摘されたシーンのまとめ【Jリーグ】 【随時追加していきます】

Jリーグの2015年シーズンに「誤審!」と騒がれたシーンのまとめです。問題となっているシーンを紹介する際には、可能な限り動画・画像を付けたいと思います。また、参考にそこで問題となる規則も指摘します。なお、その判定が正しかったか否かの解説・判断はしません。その点は各自に委ねます。

更新日: 2018年05月21日

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この記事は私がまとめました

gosyuinさん

【最終更新日12月2日】

今回はJ3の試合(J3最終節(鳥取vs山口))を題材にして、AT(アディショナルタイム)について考えていきたいと思います

【本まとめの方針】

本まとめは、「誤審じゃね?」と問題となったシーンを紹介するのを基本とします。
その際には、可能な限り動画・画像を付け、関連する競技規則を提示します。

が、本まとめがするのはここまでで、基本的に誤審だったかどうかの判断はしません(明らかなのはするかもしれませんがw)。あくまで本まとめは、誤審と指摘された状況とその状況下での審判の判定が正しかったかどうかを判断するための情報・資料を提供することをメインとしています。
誤審か否かの判断は皆さんがしてくださいな。

【目次(一覧)】 (J2・J3リーグ)

■J3第39節(最終節) 鳥取 vs 山口
 判定13-(1) アディショナルタイムが長すぎではないか?

【目次(一覧)】 (2ndステージ・ナビスコ決勝T)

■ナビスコカップ準決勝第1戦 新潟 vs 大阪
 判定12-(1) 敵選手への接触がなかったのにファウル判定というのはありえるのか?

■第13節 浦和 vs 鳥栖
 判定11-(1) 敵選手に身体を強く当て吹っ飛ばした行為はファウルではないのか?

■第6節 新潟 vs 浦和
 判定10-(1) 出血時の審判団の一連の対応は適切だったか?

■第2節 清水 vs 名古屋
 判定9-(1) 暴言で退場になるのか?

■第2節 甲府 vs 仙台
 判定8-(1) ATの表示ミスへの主審の対応は妥当か?

【目次(一覧)】 (1stステージ・ゼロックス)

■第11節 仙台 vs 浦和
 判定7-(1) オフサイドではないのか(判定6-(1)と同論点)?

■第6節 FC東京 vs 広島
 判定6-(1) 誰も触っていないのにオフサイドなのか?

■第5節 湘南 vs FC東京
 判定5-(1) オフサイドなのか(オフサイドポジションにいたか)?

■第3節 神戸 vs FC東京
 判定4-(1) PKではない(ファウルはなかった)のではないか?

■第2節 川崎 vs 神戸
 判定3-(1) ゴールラインを割っていたか(得点ではないのでは)?

■第1節 清水 vs 鹿島
 判定2-(1) ゴールラインを割っていたか(得点ではないのでは)?
 判定2-(2) ハンド(PK)ではないか?

■第1節 G大阪 vs FC東京
 判定1-(1) ボールがラインを割っていたのでは?

■ゼロックス・スーパーカップ G大阪 vs 浦和レッズ
 判定0-(1) オフサイドにならないのではないか?
 判定0-(2) 正当なスライディングによるボール奪取ではないか?
 判定0-(3) GKへのバックパスの反則ではないか?

■J3第39節(最終節) 鳥取 vs 山口

★判定13-(1)★ ATの表示が4分だったのに、山口のJ3優勝とJ2昇格を決定づけた同点ゴールが決まったのが90+6分…アディショナルタイムが長すぎではないか?

後半AT【動画13-① 2分45秒付近から参照】

AT4分なのゴールが決まったのは90+6分!

「2分以上もオーバーしているじゃないか、長すぎだ、これはおかしい」(という声がネットにちらほら)、この指摘は妥当か?
なお、下を読むとわかりますが、「2分以上もオーバーしている」という点に関しては、時間表記の仕組みを知らないことによる間違いであることは明らかです。

★前提★ サッカーにおける時間表記

本協会では、FIFAやUEFAと日本国内の大会では表記方法が異なっていました試合イベント時間において、この度国際基準に合わせるべく、平成22年度から下記の通り表記を統一することに致します。

(中略)

1. 対象となる大会・試合
国内における競技会全般(Jリーグ、天皇杯を始めとする記録をとる全ての試合を対象)

2. 変更内容
【秒単位切り上げ】
従来秒単位を切り下げていた試合イベント時間を、切り上げて記録・運用する。(例:イベント時間0分1秒から0分59秒までは従来「0分」であったが、変更後(切り上げ)では「1分」となる。)

【ロスタイム表記変更】
従来は表記していなかったが、変更後は実際に延長された時間を表記する。(例:後半のロスタイムは90+1分、90+2分、90+3分…の表記となる)

(議論の前提…「90+6分」の意味)

上記の内容を簡単にまとめると、時間の表記において秒は切り上げて表記しますということです。
ロスタイム(AT)に関しては、例えば、「90:01~90:59」は「90+1分」と表記されるということ。

本件で山口の同点ゴールが決まったのは公式記録では「90+6分」となっていますが、これはゴールが「95:01~95:59」に決まったことを意味しています。
AT4分と表示され、ゴールが「95:01~95:59」に決まっているので、表示されたATの時間を超過しているのは明らかです。ただ、超過した時間はあくまで1分以上2分未満であって、2分以上ではありません。

★AT延長の可否★ ATの長さは誰が決め、それを変更できるのか?

【関連規則】 ①サッカー競技規則 第7条 試合時間

空費された時間の追加
次のことで時間が空費された場合、前、後半それぞれ時間を追加する。

・競技者の交代
・競技者の負傷の程度の判断
・負傷した競技者の治療のためのフィールドからの退出
・時間の浪費
・その他の理由

空費された時間をどれだけ追加するかは主審の裁量である。

出典サッカー競技規則

これはATの長さを誰が決めるのかという点に関する規定。

読めば一目瞭然、ATを何分とるかは主審の裁量で決められます。

【関連規則】②競技規則の解釈と審判員のためのガイドライン 第7条 試合時間

空費された時間の追加

(一部省略)

表示された追加時間は、その試合における正確な残り時間を示すものではない。妥当だと判断されるのであれば、主審はそれを増やすことはできるが減らすことはできない。

出典競技規則の解釈と審判員のためのガイドライン

以上のように、表示された追加時間(AT)は、減らすことはできないものの、増やすことはできると規定されています。
したがって、本件において、表示されたAT4分を1分以上もオーバーした90+6分(95:01~95:59)にゴールが決まったとしても、表示されたATを増やすことが可能とされているので、この点に関しては規定上は問題がないこととなります。

ただし、ATの延長が可能であったこと(可否の問題)と、可能であることを前提に延長したことが妥当だったかということ(当否の問題)は別の話、分けて考える必要があります。

★AT延長の当否★ ATを延長したことは妥当だったか?

(以下の事実経過はスカパーオンデマンドで確認・時間は5秒単位で表示(前後数秒のずれはご容赦))

【鳥取2-1山口】
  89分25秒 鳥取の選手が負傷(足を攣ったと思われる)(ただし、試合は継続中)
  89分50秒 ボールがタッチに出たのを機に負傷選手の治療のため試合中断
  90分00秒 ATに突入【A】
  90分50秒 負傷した鳥取の選手がタンカでピッチ外に運ばれる
  91分25秒 試合再開(89分50秒からの約1分半の間、試合は中断していた)【B】
  94分40秒 ボールがタッチに出る(山口ボールのスローイン)
  94分55秒 ボールがタッチに出る(山口ボールのスローイン)
  95分20秒 山口がゴール
【鳥取2-2山口】
  95分50秒 キックオフ(鳥取ボール)で再開される前に終了の笛・試合終了

試合がATに突入した際【A】には試合は中断しており、実際に試合が再開されたのは【B】から。

AT4分と表示されていた中で山口の同点ゴールは95分20秒に決まったわけですが、これは【A】を基準にすればATが5分以上たっているのに対し、試合が再開された【B】を基準にすると実質的にはATはまだ4分もたっていなかったことを意味します。

また、終了の笛は、【A】基準ではAT5分台に吹かれたといえ、これに対し、【B】基準では実質的にはAT4分台に吹かれていることになります。

★余談★ AT延長(終了)に関して知っておいてもいい知識

【関連規則】 ③サッカー競技規則 第7条 試合時間

ペナルティーキック
ペナルティーキックまたはそのやり直しが行われなければならない場合、ペナルティーキックが完了するまで前、後半の時間を延長する。

出典サッカー競技規則競技規則の解釈と審判員のためのガイドライン

PKが行なわれる際には、ATに関する広範な裁量を有する主審といえども、仮に表示されたATの時間が経過していたとしても(逆に表示されたATが経過していない場合には、終了のホイッスルは吹けません(上述))、試合を終わらせることはできません。

ただし、これはあくまでPKの話。CKやFKなどでは、それらをする前に試合を終わらせてもOK。
本件で鳥取のキックオフ前に試合を終了させてますが、これも規定上は問題ありません。

以上のように、PK終了まで試合時間を延長する必要があるので、試合終了間際にPKがとられると、表示されたATを大幅に超過した時間に得点が記録され、そして、試合が終了することがあります。

【動画13-①】

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