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受験はこれからこう変わるまとめ

オフィス・宮島です。受験生の皆様受験ご苦労様でした。今回は「今の」受験生より後の受験生を対象にした話を行います2020年に受験が大きく変わるようなので、親御さんも知っておいてください

更新日: 2015年03月15日

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受験制度が大きく変わる

現在安倍内閣が設置している教育再生会議において、次のようなことが議論されています。
① 高等学校教育の質の向上・確保
② 大学の人材育成機能の抜本的強化
③ 能力・意欲・適性を多面的・総合的に評価しうる大学選抜制度への移行

まず、①について解説いたします。
現在の高校は、「大学進学予備校」といった位置づけになっているところが多く、「進学校」と呼ばれるところほどそのような傾向が強くなっております。当然、そこでは課外活動より学業の比重が高くなります。現内閣では、このような教育方法では「世界で活躍できる人材は育成できない」と考えており、課外活動(インターンシップ制度)などを強化すことを考えているようです

②について解説します。
現在の大学は、「入るのは難しく出るのは簡単」と言われています。また、今までは企業に時間と賃金に余裕があったため、長い時間をかけて愛社精神と仕事を叩き込んで人材を育成していましたが、近年はそれらがないため、大学に「人材育成」を要請する(悪く言えば人材育成の責任転嫁)ことになっています。

そこで、人材一人育成するのにかかる費用を算出したところ…
大企業だと約600万円、中小企業でも約480万円近くかかります。
(大卒採用、15年で管理職になると仮定しました)

1995年から始まるデフレ不況と、2008年に発生したリーマンショックにより、企業はカツカツの状態のためとても教育費が捻出できない(それがわかっているから捻出したくない)状況になっております。それゆえ、企業から大学等の高等教育機関での「人材育成」が求められているのです。

③について解説します。
現在大学に入る場合は、一般的に…
高校に通う → 高校3年時にセンター試験を受ける → その結果をもとに大学で二次試験を受ける
という経路を通ります。

しかし、次に示す問題点の指摘されています。
ⅰ センター試験にて難問奇問を排し良質な問題を提供し、各大学で行う問題と併用させることで
  個性的な人物の採用に貢献しているが、1点刻みでの合否判定を助長し志望校の選択に大きな
  影響を与えているため、受験生の精神的負担が半端ではない。

ⅱ 6教科29科目、55万人分の試験問題を用意するための準備や、滞りなく試験を運営するために
  かかる大学側の負担が大きすぎる

ⅲ 高等学校の教育の質の確保や各大学の教育水準の指標としての機能まで大学入試が担っている
  (大学入試ランキング = 高校の教育レベル・大学の教育レベル)

これがはびこった結果…
国公立大学では、旧帝大>官立大学>地方国立大学>公立大学というブランド力になり、

私立大学では、
早慶上智・関関同立>MARCH(ING)>日駒東専>大東亜帝国>その他私立大学>Fラン大

女子大学では、お茶の水女子大>奈良女子大学>東京女子医科大学>日本女子大学>津田塾大学>
その他女子大※

…というブランド力になってしまったわけです。

※偏差値ランキングをもとに作りました

※旧帝大…旧大日本帝国時に設置された日本で初めて設置された大学のこと。
     東京大学・京都大学・東北大学・大阪大学・名古屋大学・九州大学・北海道大学の7つ
     (ちなみに、台湾大学とソウル大学校も旧帝大です)

※官立大学…学制によって設置された旧制大学のこと。
      一橋大学・神戸大学・東京工業大学・新潟大学・岡山大学・千葉大学・金沢大学
      長崎大学・熊本大学の9つ

※地方国立大学…戦後に設置された新制大学のこと。
        富山大学・長岡技術科学大学・豊橋技術科学大学・北陸先端大学…など

※公立大学…県や市が設置した大学のこと。
      富山県立大学・東京都立大学(現・首都大学東京)・国際教養大学(AIU)…など

※早慶上智…「早」稲田大学・「慶」應義塾大学・「上智」大学のこと

※関関同立…「関」西大学・「関」西学院大学・「同」志社大学・「立」命館大学のこと

※MARCH(ING)…明治大学(Meiji)・青山学院大学(Aoyama)・立教大学(Rikkyo)・
         中央大学(Chuo)・法政大学(Hosei)・
         国際基督教大学(International Christian University)・日本大学(Nihon)・
         学習院大学(Gakushuin)の頭文字をとったもの。ただし、国際基督教大学・
         日本大学・学習院大学は入らないことが多い。

※日駒東専…「日」本大学・「駒」澤大学・「東」洋大学・「専」修大学の4つ

※大東亜帝国…「大東」文化大学・「亜」細亜大学・「帝」京大学・「國」學院大學の5つ

※Fラン大…「Fランク大学」のこと。大手予備校が作った受験難易度ランキングでEランクより
      下の大学を意味する。入学が極めて容易で大学の講義内容も中学校レベル程度で
      あるといわれている。とにかく就職率の高さを売りにしている部分がある。
      「Fラン大の連中より高卒で就職した連中のほうが使えるよね」と叩かれたりする

このような大学間における学力格差やブランド力格差をなくすこと、受験生の心理的負担を軽減すること、中途退学した学生や海外にいる学生が不利にならないようにすることを目的に改革が議論されています。明らかにされた部分について紹介してゆこうと思います。

東大・京大でも推薦入試が実施されます

東京大学は、今年の3月をもって後期試験を終了し、今年の秋から推薦試験を行います。
それに伴い試験システムも大きく変わります。

どのように変わるのかというと…

① 志望者全員にセンター試験を義務付ける
  (合格ラインは720点(900点満点の8割@理Ⅲ以外)、理Ⅲは780点程度)

② 学力選抜で入学する学生は2年時に学部振り分けを行うが、推薦選抜者は入学時に学部を
  決める

③ 推薦出願できるのは、「数学オリンピックなどの科学オリンピックでの顕著な成績」や
 「外国語に関する語学力の試験において高得点」というように、「何か」とびぬけたものを
  持つ人物のみ

                     ◇

京都大学は、来年度の入試より、推薦入試(特色入試)を行います。枠は108人で、全体の4%です。どのように変わるのかというと…

① 法学部、理学部、工学部…など10の学部すべてで推薦入試(京大では「特色入試」と呼ぶ)を
  行う

② 高校2年生から受験可能で、高校卒業を待たずに入学することができる

③ 推薦出願できるのは、数学や物理、化学、生物の国際科学オリンピックに“日本代表”として
  出場した高校生のみ

…となります。

基本的にはあまりご縁がない…?

東大・京大は「グローバルに活躍できる人材」を囲い込むため、「天才」にのみ推薦入試の門戸を開放しています。ゆえに、「秀才」や「普通」の学生は対象となっていません。

だから、「敷居が高すぎる」という声が非常に多く出ています。

ゆとり世代は本当に大変!

1995年度に生まれ、今年高校を卒業を迎えた高校3年生は、ゆとり教育を受けた「最後の世代」です。受験に失敗してやむを得ず浪人する学生は、来年度からは「新課程」でのセンター試験を1996年度生まれの「脱ゆとり」第一世代と一緒に受けなければならないので、非常に精神的な負担も大きくなります。(今年から始まっています)

では、どのように受験が変わってゆくのか見てみましょう。

来年度からのセンター試験は…
● 数学は教科書のページが2割増しになったため、範囲が広くなる
● 数学・数学Aでは、「データの分析」や「整数の性質」といった問題が追加される
● 「物理・」という教科名が「物理」「物理基礎」というものに変わり、受験科目が6教科から
  8教科に増える
● 東大京大など国立大学文系学部志望者には、「化学・」(試験時間60分)など1科目の受験を
  義務付けられているが、今後は「化学基礎」「生物基礎」(どちらも試験時間30分)という
  ように基礎科目を2教科受験することが義務付けられる

…という風に変わります。(というよりもう変わっています)

                       ◇

来年度は「経過期間」ということで、東大では「浪人生に限り新課程と旧課程の問題を選択することが可能」や、早稲田大学では「旧課程と新課程の共通部分を出題する」などゆとり世代に「配慮」してもらえますが、来年度以降は脱ゆとり世代と同じ問題を受けることになります。

さらに2020年には、センター試験そのものが廃止されることが決まっています。

出典i.gzn.jp

今年は配慮してくれましたが、来年度(2016年度)からは先に示した「配慮」はなくなります。

わかっていると思いますが、ゆとり世代の皆さんはしっかり勉強してくださいね!

それに伴い授業も大きく変わります

5年後の2020年度より、センター試験は廃止され、新試験システムに完全移行します。それに伴い小中高校の授業も大きく変化してゆきます。それについてもいくつか解説してゆきます。

では、さっそく始めます。

小学校では英語が必修化

現時点でも英語の授業は小学校で行われていますが、この時点では成績はつきません。
しかし、安倍内閣が示している「教育改革」では、現在中学1年生でやっている内容が小学校5年生から始まるようです。

現在、小学5年・6年生で必修になっている「外国語活動」が小学3年生・4年生に前倒しになり、5年・6年からは「英語」という正式教科に格上げされ、テストによる成績評価も行われるようになります。

「外国語活動」という授業は、ゲームなどが中心になっているため、「遊び」感覚で受けることができましたが、これからは中学校で行われる「英語の授業」になります。2020年には完全にこの体制に移行が完了します。

「100ます計算」でおなじみの陰山英男氏は、「小学校で英語が正式教科に格上げされるということは、読み書きそろばんと同じように英語が使えることが『当たり前』の時代になるということ。すなわち東大をはじめとする国内トップ大学では英語が使えないと入れないのです。これからは、ハーバード大学、スタンフォード大学などにも留学するでしょう」と言っています。

また、我々が学生の頃習っていた「英語の授業」と大きく変わります。
教科書を「読む」授業から「書く」「話す」などのコミュニケーションを重視した「使える(?)英語」に完全にシフトします。小学生は、「片言でもいいから英語を使って外国人とコミュニケーションが取れる」ことを、中学生以降は「英語の授業中はすべて英語でやり取りできる」ことを到達目標としています。

                       ◇

このような流れに敏感に反応したのが、私立中学校です。
試験教科に選択式で英語を加える動きが強くなり、2015年の中学入試に英語を導入した中学校(首都圏)は30校以上に上っています。

これから間違いなく英語が「必須」になる時代になります。
そこで、陰山英男氏はこのようにすれば英語の能力が上達すると述べています。
「私なら小学生でも英語圏に子供を放り込みます。親子でフィリピンに語学留学に行くのもいいし、海外旅行するだけでもいい。子供のうちは英語をペラペラにする必要はなく、異文化を体験し…(以下略)」

                       ◇

この方法ができるのは「お金を持っている方々」だけです。このようなことをしなくても英語力は十分向上することができます。このようにやると費用も抑えることができます。

① 子供向け英語の絵本を読む
  絵本は「アナと雪の女王」など子供の好きそうなものを選択すること。または子供自身に
  選択させるとよい。

② NHKの「えいごであそぼ」や「セサミストリート」などの幼児向け英語教育番組を見る

③ YouTubeにアップされている日本のアニメに、英語字幕をつけて閲覧する。
  慣れてきたら、今度はYouTubeにアップされている海外のアニメ等に日本語字幕をつけて
  閲覧する。

④ 実際に会話するときは、海外に行かずとも「東京」の観光地や「ホテル」にわんさか外国人が
  いるので、彼らに話しかけてみる。(片言の英語で十分)

⑤ 彼らに英語を教わると同時に日本語も教える。

これで十分です。
ただし、ここで紹介した方法は、基本的に「一人」で行う勉強法なので、モチベーションをいかに維持するかがポイントになります。毎回勉強する動画を変えるなどして、モチベーションが下がるのを防ぐ…などの創意工夫を各自凝らしてください。

YouTubeには、このようなアニメが大量にアップされています。これを利用しない手はありません。

しっかり利用しましょう。

日本語と英語の対応をよりはっきりさせるため、日本語字幕と英語字幕を同時に表示させるとわかりやすいと思います。

これはYouTubeの機能にあります。

一人一台タブレット端末を持ち、それを使って授業・入試を行う

学校で授業を行うと、必ず「教科書」と「ノート」、および「筆記用具」を使います。
しかし、これからはiPadやNexusといったタブレット端末が机の上に置かれ、教科書とノートの役割を果たすようになるでしょう。

実際にタブレット端末を授業に導入した小学校では、タブレット端末があることで授業に興味を持ちやすくなるため、成績下位層が減ったという調査結果が出ており、今後この効果にあやかりたい小学校だけでなく、中学校や高校でもタブレット端末を導入することが考えられます。
その結果、自宅などで「あらかじめ勉強した」のち、改めて「学校で講義を受ける」こととなる「反転授業」というものが主流になるでしょう。

教育ジャーナリストの渡辺敦史氏は、
「これからはITを使いこなして当たり前の時代です。国際的な学習到達度調査(PISA)を行う経済協力開発機構(OECD)の教育局長は、『知識はググればいい。重要なのは知識を活用する能力だ』と言い切っています。近い将来大学入試もタブレット端末で行われる(!)動きがある」といっています。

これが主流になれば学校では、基礎勉強を教えることを完全に放棄し、応用問題のみ教えることしかしないでしょう。

反転授業は、「いつでもどこでも」「無料」で勉強できるようになりますが、今まで以上に学校からの強制力がなくなるため、「自分で意志をもって勉強しない」と勉強に取り残されることが今まで以上に大きくなります。

プログラミングやソフトウェアの設計・開発といった高度な知識・技術はすべての子供には不要ですが、普段からパソコンやタブレットを使って必要な情報を取得する能力を磨いておく必要があります。そうしないと、必要な情報を得られないので、情報格差(ディジタルディバイド)による学習格差が顕著になると思われます。

「タブレット端末」といえば、皆さんこれを思いつくと思います。これからは、一人1台iPad miniをもって学校に通うことになるかもしれません。

iPadに対抗するために作られた格安のタブレット端末です。OSはGoogleが開発したAndroid(アンドロイド)を搭載しています。

反転授業(反転学習)とは?

反転授業(反転学習)というのを、先ほど簡単に説明しましたが、もう少し細かく説明します。

本来学校で「基礎的な知識を学」びますが、この学習方法は、インターネットにある動画やWikipedia、Google先生などの道具をフル活用して「自分で知識を吸収」しながら勉強します。
そして、ある程度知識が身に付いたら学校に行ってより高度な応用問題を習って知識を高める…というものです。これが「反転授業(反転学習)」と呼ばれるものです。

小難しくいっていますが、一言でいうならば「e-ラーニング」の一形態と思っていただけるとよくわかります。

反転授業には、次のようなメリットがあるといわれています。
○ 講義を受けることが予習になった事により、授業中に学びをアウトプットする事が出来る点

○ 従来授業の講義を動画で予習して見ることにより予習の効率を高められるようになる

○ いつでもどこでも受けることができる

当然、メリットだけでなくデメリットも存在しています。
● 予習が自宅であることから、自宅で予習をする為に、特に生徒が小さい場合は家族の
  サポートが必要になる

● 予習する為に、ハードウェア機器が必要。例えばiPadで予習すると、その機器の費用負担を
  親が行う必要がある(iPadを新品で購入すると、最上位機種だと7万円近くする)

● ソフトウェア(アプリ)購入費用は別途支払うケースもあるので、経済的負担がさらに重くなる

● 予習で見てもらう講義動画の説明スキルと、授業での子どものアウトプットや質問に柔軟に
  対応するスキルの2つが必要であるため、教師によって授業内容の差が大きくなってしまう

● 学校からの強制力がなくなるので、自分から学ぶ意志・意欲がないとまず身につかない!
  (一度でも通信教育をやった方はよくわかると思います)

● 指導者がいないため、質問しても答えてくれない
  (e-ラーニングシステムを使ってみるとわかりますが、双方向通信を行っているものの、一度に
  大量の質問が来ると裁くことができません)

● 自分自身で教科書を選択しなければならない

● 学校の先生が原則面倒を見ないので、生徒の現状を把握するのがこれまで以上に難しくなる

● 成績が伸びなくても「あなたが悪い」の一言で片づけられてしまう…など多数

…と、これを見る限りメリットよりデメリットのほうが多いような気がします。教育「専門家」を
称する方々は、メリットばかり見てデメリットを何とかしよう…という動きがあまり見られないのが現状です。

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オフィス・宮島です。
個人事業主なので、社員は1人もおりません。手探り状態で進めているので経営に関してはよくわかっていません。
経営に関するアドバイスなどいろいろいただけるとありがたいです。

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