1. まとめトップ

「風に立つライオン」の実在モデル、柴田医師の生き方に憧れる

1987年に発表されたさだまさしさんの名曲「風に立つライオン」。現在もなお、医療を志す者や海外ボランティアの心に強く響き続け、受け継がれています。

更新日: 2015年10月13日

21 お気に入り 244148 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

rosette829さん

〔出演〕大沢たかお 石原さとみ 真木よう子
萩原聖人 鈴木亮平 藤谷文子 中村久美 山崎 一 石橋蓮司

原作:さだまさし「風に立つライオン」幻冬舎文庫
企画:大沢たかお
監督:三池崇史

「風に立つライオン」は、若き医師がアフリカの地で、遠い日本を想いながらも、病や怪我に苦しむ人々の命を守る姿、それはまるで、強い風に吹かれながら独り立ち続けるライオンの様だと歌う。

自分の医者としての在り方を探して、ひとりアフリカへ。
ナイロビで迎えた三年目の春。情熱あふれる青年医師が見た、アフリカの大自然とそこに生きる人々の生活が語られます。
まっすぐな想いが多くの人の心に響きます。

『ビクトリア湖の朝焼け 100万羽のフラミンゴが
一斉に翔び発つ時 暗くなる空や
キリマンジャロの白い雪 草原の象のシルエット
何より 僕の患者さんの 瞳の美しさ』

銃や地雷で負傷した人々が次々に運び込まれてくる過酷な医療の現場で、アフリカの大地に向かって「ガンバレッ」と叫び、自分を鼓舞しながら常に前向きに生きる。

主演の大沢たかおさんの熱意で、一大プロジェクトが動き出します。

アフリカ好きで幾度となく現地を訪れている大沢たかおも、これまで幾度も医師を演じるなかでこの歌に感動し、さだ本人に映画化とその主演を申し出ていた。

大沢さんは「解夏(げげ)」「眉山(びざん)」と、命と人とを見つめるさださん原作の映画で出演し、交流を深めてきたそうです。

彼の願いを受けたさだまさしが、同名の小説を発表したのは13年。そして今年、大沢たかお主演による念願の映画版が遂に誕生しました。

『僕はやはり 来てよかったと 思っています
辛くないと言えば 嘘になるけど しあわせです』

実在の人物をモデルに作られたこの歌は、若い医学生達、そしてアフリカの地で現地の人のために頑張る日本人の応援歌になった。この曲をきっかけにアフリカへ旅立った若者や、現地で暮らす邦人も多い。

『風に立つライオン』 何度聞いても心に響きます。 そしてまたひとつ、目標と夢が明確になりました。

『風に立つライオン』観てきた。すっっごく良い映画だった。最後、僕あまりに号泣して声出ちゃったw あぁ、恥ずかしいわぁ。 そして、さだまさしの声反則っすわ(T_T)

『この偉大な自然の中で 病と向かい合えば
神様について ヒトについて 考えるものですね』

人間としての生きる心構えを問うていると思います。
とりわけ、医療に携わる人の心構えを問うていると思います。

手塚治虫「ブラックジャック」より。
BJも医療の限界に絶望し、治療が必ずしも幸せになるとは限らないジレンマにぶつかり、苦悩します。

生命の尊厳と常に対峙しているからこそ、神の領域に挑む不遜さを知っている。ケニアの大自然の中で、彼は神と共にあったのかも知れない。この歌は、そんな彼の青春の一片を歌おうとした。

『診療所に集まる人々は病気だけれど
少なくとも心は僕より健康なのですよ』

人間というのは、職業に殉ずるといいながら、どこまでも自分を捨てることはできないでしょう。
心の中で、悩みも苦しみも、切ないこともいっぱいあるけれど、くじけるもんかっていう意味で、自分を勇気づけ励ます意味で、ライオンっていう動物を出したのです。
逆境の中でもひるむことなく、心だけは王様のような、強い心を無くしたくないという、すっくと立っている百獣の王のプライドです。

『僕は風に向かって立つライオンでありたい』

モデルになった、柴田紘一郎先生

さだまさしさんは、柴田紘一郎先生がさださんのお父様の主治医をされたことからお知り合いになったのだとか。

モデルの柴田先生が前に研修会の講師で、風に立つライオンを紹介されたのよね。だから、知ってた。

柴田先生は、ある日突然、医者を志した。そのきっかけは、彼のおじいさんがある日くれた一冊の本。「アフリカの父」シュバイツァー博士の伝記だった。

アフリカへ行く転機が訪れたのは柴田紘一郎先生が31歳の時。アフリカのケニアに医療援助(青年海外協力隊)に行くことになります。そうしてアフリカ・ケニアのナイロビを中心に巡回医療に務め、このケニアでの経験が映画「風に立つライオン」で描かれています。

柴田紘一郎氏は「風に立つライオン」を収録したアルバム「さだまさしベスト」にコメントを寄せているが、その一節に次の文がある。
「“風に立つライオン”は小生のアフリカでの2年あまりの体験及び浅学菲才のゆえの雑談を医師を例にとり、人としての生き方をまさしさんの感性と才能で創作した曲である。
この歌は、現代人の心の不摂生のため、過剰にしみついた魂の脂肪に対する警告でもあるように聴こえる。
小生もアフリカの大地を通して学んだ事をすこしでも役立てて“風に立つライオン”のようになりたい。」

柴田紘一郎医師の凄いところは、『風に立つライオン』のモデルとして有名になってもずっと変わらず、「あれは僕の歌ではありませんよ。僕も、風に立つライオンに憧れる一人の医師です。」と謙虚に、上を目指し勉強を続けておられるところ。

柴田先生の有名な言葉「我々はどこにいても、例えば無医村にいても、相手となる患者さんというのは尊厳価値において同一じゃないですか。どんな所にあっても全力で仕事するべきなんです」。40年も前からケニアの医療に人生をかけて尽力。自身がモデルとなった"風に立つライオン"が上映中とのこと。

1 2