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2015年の日本の「江戸時代化」が深刻だった

ガラパゴス化、AKB48ブーム、ヘイトスピーチの蔓延、古い世襲政治の横行、まとめブログの台頭・・・2010年代の日本のあらゆる現象。江戸時代にソックリではないだろうか?

更新日: 2015年03月18日

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gudachanさん

①鎖国による「ガラパゴス化」

鎖国状態が続いた江戸時代。外国が遠い存在になり、異なる文化や技術が国民に行きわたらなくなってしまい、18世紀にイギリスから始まった産業化や、それにともなう欧米列強の台頭の流れに完全に同期できなくなってしまった。黒船に乗ったペリーが開国を迫りに来た時には、まるでUFO襲来のような大パニックが発生する事態に。植民地化を恐れた日本人は、明治維新を起こし、江戸幕府は300年の歴史にピリオドが打たれることになった

国際的な標準様式と逸脱してしまい、技術力や文化の面でも大きく劣る「ガラパゴス化」が深刻な社会問題に。日本型の携帯電話は「ガラケー」として批判にさらされた。メディアの世界だけでも、テレビ放送、広告、出版、新聞、ネット、映画ポスター、「手書き履歴書」まで、ガラケー同様国際標準に適合しない常識がまかり通っており、韓国にも抜かれている現実がある。世界の大抵の国では流行った現象が日本ではまったく話題にならないような「情報鎖国」も発生している

②「ありふれた女の子のようなアイドル」が人気に

2010年代の日本で絶大な人気を集めている国民的アイドル「AKB48」。常設劇場での定期公演や、握手会で直接触れ合うこともできることとが「会いに行けるアイドル」として大ブームに。現実離れしたあか抜けた女の子をかき集めた既存のアイドルグループと違い、「クラスで10番目に可愛い女の子」のような親しみやすさも話題になった要素の1つ

お江戸では、茶店の看板娘たちが「会いに行けるアイドル」として男性から絶大な支持を集めていた。今のAKBファンが握手券目当てでCDを大量に買いこむように、人気の看板娘には長く過ごしたいために沢山お茶を注文するファンが後を絶たなかった。それまでの「スレた江戸時代のアイドル」と違い、飾らない普通の女の子であることが注目の理由で、グッズも販売されるなど、AKBフィーバーに通底する特徴は多い

③政治の身分制度化が発生

武家政権である江戸幕府が政治を牛耳っていた。日本人全体のわずか一部である武士が各地を支配し、先祖代々の身分制度だった。国民は年貢を収める引き換えに公共サービスが提供されたが、不平不満が出ても階級闘争に発展することはなく、一揆はいまでいえば「春闘」のようなものだった

現在の日本では民主主義制度を採用しているが、政権担当能力のある2つの巨大政党である自民党と民主党は世襲議員だらけ。党も議員も業界団体や労働組合などの古くからの地元の支持基盤と蜜月関係にあり、小渕代議士(画像)のように政治とカネ問題で大臣を辞任しても選挙ではぶっちぎり当選する構造があった。出馬は誰でもできるが、既得権を持たない以上当選は絶望的だ。「旧態依然政治の当事者、支援者」という現代版の士族が、多くの国民を支配していると捉えることもできる

④人権問題の「中世」化

女性の権利向上、外国人へのヘイトスピーチ、子どもの人権等、あらゆる面で日本の人権保障は国際標準から大きく逸脱し、遅れていることは、内外の専門家やメディアでも指摘されている。一昨年の国連で「日本の刑事司法が中世同然だ」と論議された際、日本政府を代表する外務省の役人が発音のひどい英語で不適切な暴言を吐たことは大きな問題となった。国際社会はこの「幼稚な現実」の騒ぎをどう受け取ったかは想像に難くないはうだ

いわずもがな封建社会である。身分制度が存在し、「長幼の序」や「君臣の義」をはじめとする儒教的な優劣構造の発想もあった。女性や子どもといった弱い立場は権利が軽んじられ、児童労働や人身売買は当たり前。今では考えられないような過酷な人権状況があった。もちろん当時は西洋であっても劣悪な社会だったのは同じであるが、だからこそ、「現代」の日本の人権政策の後進性に批判が集まっているのだ

⑤グローバル化に抗う「攘夷論」の台頭

太平の世が終わりつつあった幕末。黒船来航によって「異国の脅威」にさらされたことで、反動的に「攘夷論」が台頭。「生麦事件」(画像)をはじめとする外国人を狙ったテロ事件は安政年間から明治維新にかけて何度も発生している。しかし、こうした異文化排斥の発想は社会全体で一般化することはなく、日本人は討幕による開国と文明開化の道を選んだ

インターネット上にあふれた外国人排斥を訴えるヘイトスピーチは大規模デモ行進と言う形で街中に出現。在日外国人の追放や、移民受け入れ反対などの「21世紀型の攘夷論」を唱えている。デモに居合わせた外国人を恫喝したり、外国人街に上がり込んで商店の軒先で騒ぎを起こすなどのトラブルも絶えない。これも江戸時代の攘夷論と同様で、決して少なくはないが、国民のごく一部に限られた現象だ

⑥なんでもありで扇動的なゴシップメディアの台頭

「まとめブログ」がネット上で影響力を出すようになっている。匿名掲示板の話題を呼んだスレッドから刺激的な書き込みを抽出し、さらにセンセーショナルな見出しを付けるなどしてアクセスを稼いでいる。話題の大半は事件やゴシップなどだが、夕刊紙や大衆誌ですら自制するようなデマや陰謀論や不適切な記事も蔓延している。PVを稼げれば何でもありと言う状態だ

江戸時代は「瓦版」全盛期。災害や大火などの速報のほか、心中事件などのエログロ系の話題、果ては「妖怪出現」まで、大衆を刺激する話題を、煽り立てる文章とイラストで表現した。ペリーの肖像画は恐怖を煽るためにまるで別人に描くなど、記事が読まれるためなら嘘でも脚色でもとことん追及。まさにメディアの性質は「まとめブログ」そのものだ

⑦マイルドヤンキーと言う名の21世紀型江戸人

江戸時代の人々は移動の自由がないため半径5キロが人生のすべて。それでも「幽閉されている感」に悩むことはなく、むしろ郷土愛を持ち、家族や仲間との絆も大切にし、ときには祭りを楽しむなどして豊かに暮らしていた

江戸時代の人々の精神のほとんどがマイルドヤンキーそのもの。EXILEを郷土民謡に、車を馬に、ショッピングモールを市場に置き換えれば、俗に言われているマイルドヤンキーの特徴は「マイルド歌舞伎者」としてそのまま江戸時代に通用するものだ

⑧相撲が大ブーム

近年娯楽の多様化や八百長問題などからめっきり人気を失っていた相撲。しかし、2015年になって一点、相撲ブームが発生。連日満員御礼が掲げられ、「スージョ」と呼ばれる若い女性ファンが発生しているという

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