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知らないと危険?「捨印」って何のために押すか知ってますか?

契約書を交わす時に必要になる事がある「捨印」。これは何のために押す必要があるか知っていますか?

更新日: 2015年03月24日

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haru-tomoさん

■契約書で必要になる場合がある「捨印」

何かを契約する際に作成する書類などで見たこと、実際に押したことがある方も多いと思います

捨印が必要な時は、捨印を押印する場所が契約書に決まっていることが多いです。決まっていない場合は、余白のどこかに押印します

例えば新規にクレジットカードを作る際など、通常の捺印とは別に欄外にある「捨印」という箇所に押印した経験は皆さんもおありだと思う

■これは何の意味があるのでしょう?

・「訂正印」としての役割がある

捨て印とは、その書面に関して、ある程度まで訂正して構わないという権限を与える趣旨で押す印鑑のこと

契約書類を作成し、契約を交わした後になって誤字や脱字、微細な修正箇所が見つかった場合、それがたとえほんのわずかな訂正であろうと、訂正する箇所には訂正印を押さなくてはなりません

あとで間違えが見つかっても、書類を送り戻したり出向かずに済むメリットがある

訂正印を押すためだけに遠方に行かなくてはならないケースを回避できる。

「捨印」の使い方。

訂正が必要になった場合は、提出先が訂正箇所を直した上で「〇〇文字削除、及び〇〇文字追加」のように修正した文言を明確に記入します

■と、いう事は勝手に内容を「訂正」されてしまう恐れがある?

つまり、「提出した書類は提出者に確認することなく訂正していいよ。」ということ

後から相手方の良いように変更した契約書を見せられたとすると、訂正が無効だというのが難しいことがあります

知らないうちに契約書の金額を一桁増やされたり、不当な利子を付けられたりしてしまうこともあります

・しかし、「重要な部分」の訂正はできない決まりになってはいる

本来の目的としては軽微な誤記や明らかな誤字脱字は効率も悪くなるので相手に断ることなく訂正して良いと承認を与えることなのですが、一番怖いのは訂正の範囲が規定されていないこと

「高額な利息を払う」「期限内に返済できなかったら倍返し」など法外な条件も、捨て印では認められなかったケースもあるので、なんでも変更できるわけではない

契約書の売買金額を変更する場合は、改めて当事者が話し合う機会を設け、旧金額を消した二重線の「上」に重ねて買い手の印鑑(訂正印)を押す。改ざんを極力防ぐための工夫だ

単なる誤記(氏名の漢字を、戸籍の記載どおり旧字体に変えるなど)や、企業内規に基づく表記統一(例えば、住所の略式表記「1-3-5」を、「1丁目3番5号」と変えるなど)のための修正は、捨て印を使って十分に可能

ただ、金額という「契約内容の重要部分」について、例えばゼロが1つ多いなど、客観的に明らかな誤記の場合、捨て印で修正できるかどうかは微妙

最終的には裁判で争うしかなくなりますが、勝てたとしても手間も費用もかかります。

■知っておきたい事。「捨印」は義務ではない

書類に捨て印を押さなくてはならないという義務はありません。また捨て印を押してないからといって、その書類は無効になるということは決してありません

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